第05話・入部!?
勝手に魔王討伐の届けを出した律をとっちめるべく、澪はルイーダの店へ。
1階に律がいないことを見届けると、2階へと駆け上がる!
酒場の2階の一角では、紬が優雅に紅茶を飲んでいた。
澪
「律のバカはどこだっ!!!?」
紬
「
インドの山奥に修行に行く
って言ってたわよ」
澪
「あいつは両津勘吉か!?」
紬
「澪ちゃんもお茶どうぞー」
そこに、タイミングよく律が帰ってきた。
澪
「何すんだよ律ーーっ!!!」
律
「いや、申請とか出してなかったら、澪すげー怒るじゃん」
澪
「やっぱりお前のせいかぁぁ!!」
澪は律を捕まえ、律の得意技でもある
チョーキング
を決める。
律
「……ぐ…ぐるじい……ていうか、ギブ……」
画面の文字が黄色くなった辺りで、律はようやく解放された。
澪
「本当に申請出す奴があるかっ!
お前のせいで、魔王を倒さなきゃいけなくなったじゃないか!」
律
「ちょっと頑張れば、魔王なんて余裕余裕」
澪
「んなわけないだろ!!!」
律
「澪っ!! あのときの約束は嘘だったのか!?
私が武闘家、澪が勇者でずっとパーティー組もうって!!
」
澪
「律…」
律
「それで魔王を倒したら、ギャラは7:3ねって」
澪
「捏造するな!!」
律
「ム、ムギはどう思う!?」
澪
「ムギも何とか言ってやってくれ!」
紬
(……魔王を倒す旅……生死を賭けた旅で、深まった友情はいつしか愛情に……
やがて、2人は夜の宿屋で愛を……ハァハァ……)
律
(超うっとりしてるーー!? 煤i ̄口 ̄; )
紬
「本人同士がいいなら、いいんじゃないでしょうかっ」
澪
「本人がよくないって言ってるんだよー!!!」
澪はますますいきりたった!
澪
「そもそも、3人で魔王倒しても、
軽音部の存続には1人足りないだろ!!」
紬
「そういえば、さっきからあそこに誰か……」
律
「確保ーーっ!!」
唯
「ひいっ!?」
律は、物陰から様子を伺っていた女の子を、得意のチョークで捕獲した。
律
「あ、もしかしてあなた、入部希望の平沢唯さんじゃない?」
紬
「まあ! 4人揃ったわね!」
澪
「なん……だと……」
軽音部の廃部まで、あと30日。
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