第04話・勇者!?





勇者澪は、王様に会うべく、アリアハンの城へ。
恥ずかしいので、手早く済ませるべく、一直線で王様のところへ。



王様
「よくぞ来た! 勇敢なるオルテガの息子……いや……娘じゃったか…
 しかし、男に勝るとも劣らぬその精悍さ。
 澪はさすがオルテガの子供じゃな。」

「……(はずかしい……)」
王様
「既に母から聞いておろう」



……聞いてないよー!



王様
「そなたの父オルテガは、戦いの末、火山に落ちて亡くなってしまった。
  しかし、その父の跡を継ぎ旅に出たいというそなたの願い、しかと聞き届けたぞ!

「えっ!!!?」
王様
「そなたならきっと父の意志を継ぎ、世界を平和に導いてくれるであろう。
 敵は魔王バラモスじゃ!
  世界のほとんどの人々は、いまだ魔王バラモスの名前すら知らぬ

(……魔王バラモス、聞いたことがあるぞ…… あの時、律もいたよな……。
王様
「だが、このままではやがて世界は魔王バラモスの手に……。」

(あ、あいつ……勝手に届け出しやがったな!!)
王様
「それだけはなんとしても食い止めねばならぬ!」

「(ご、誤解を解かないと!)……あ、あの……」
王様
「澪よ、魔王バラモスを倒してまいれ!」

「えっ……」
王様
「しかし、一人ではそなたの父オルテガの不運を再び辿るやもしれぬ。
 町の酒場で仲間を見つけ、これで仲間たちの装備を整えるがよかろう。」



澪は50Gと武器防具を受け取った!



王様
「ではまた会おう! 澪よ!」



人見知りの澪が王様に反論しようとする前に、
なし崩しに装備を渡されてしまった。




(でも、勇者なんて、はずかしい……)



澪は、勇気を振り絞って王様に話しかけてみるが……。



王様
「そなたの働きに期待しておるぞ、澪よ!」



どうやら、もはや反論の余地はない様子。
仕方なく、澪は酒場へと向かった。



元凶をとっちめるべく!!!


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