第57話・じゃじゃ鳥ならし


ノアニールから船に乗った一行は、程なくレイアムランドへ。
ほこらに着いた一行は、オーブを台座に捧げることにした。

祐巳
「順番とか、関係ないですよね?」
志摩子
「右目→左目→額→唇の順じゃないと即死したりとかしませんよね?」
由乃
「マニアックすぎてついていけない……。」

祥子たちがオーブを手に入れた順に台座に捧げると、
中心の卵に光が集中。卵がカタカタと震え始めた。
薄気味悪いので帰ろうとすると……。

巫女巫女
「お待ちください! あなたがたはオーブを捧げた選ばれし者…。
 どうか、卵を見届けてください! さあ、私達のもとへ!」

帰してもらえないようなので、卵を見届けることに。

巫女巫女
「わたしたち」
「わたしたち」
「この日をどんなに」
「この日をどんなに」
『待ち望んでいたことでしょう。』
「さあ、祈りましょう」
「さあ、祈りましょう」
『ときは来たれり、今こそ目覚めるとき。
 大空はお前の物、舞い上がれ、空高く!』

そして卵が割れ、ラーミアが復活した!

巫女巫女
『伝説の不死鳥ラーミアは蘇りました。
 ラーミアは神のしもべ。
 心正しき者だけが、その背に乗ることを許されるのです。』

志摩子
「私は大丈夫なんでしょうか?」
由乃
「あぶないとしたら祐巳さんかもね。」
祐巳
「ええっ、私!?」
祥子
「宗教裁判の時、みんなして志摩子をだまさなかったかしら?」
祐巳
「あれは友情友情友情……ああっ!(自己嫌悪)」
由乃
「この際、志摩子さんも徒歩で行こう!」
志摩子
「私はいいですけど……」
祐巳
「乗れなかったときのことは、乗れなかった後に考えませんか?」
祥子
「それもそうね。」

かくして、巫女巫女ナースに「ごきげんよう」と別れを告げ、
一行はほこらを出た。そして、ラーミアに乗ってみる。
祥子たちの心配は杞憂に終わり、全員が普通に乗ることができた。
空を飛べるラーミアに乗った一行は、次の進路に迷う。
今までに空を飛べないために入れなかった地点は3つ。
カザーブの東の城、ネクロゴンドの城、そして、その近くにある洞窟だ。
ひとまず、1点だけ離れた地点にあるカザーブ東の城へと向かう。

一行はラーミアに乗って、岩山に囲まれた城へ。
入り口の馬に話しかけてみると、
ここは天界に一番近い竜の女王様の城らしい。
さて、この城の女王は弱った体で卵を産もうとしているらしい。
女王に話しかけてみると、「そなたらに魔王と戦う勇気があるのなら」
と、光の玉を授けられた。
そして、女王は命とひきかえに卵を産み落とし、息絶えた。
卵にそっと触れてみると、やすらかな寝息が聞こえたような気がした。
なお、卵はここにいるネルフたちが使徒に接触させないように……
もとい、エルフたちが大切に育てていくという。
祥子たちはひとまず城を出、ネクロゴンドの湖に囲まれた洞窟へと向かった。

さて、ラーミアに乗って例の洞窟に行くも、
中には兵士が2人いて、壁に囲まれた大きな穴があるばかり。
もちろん、壁に囲まれているので穴の中を調べることはできそうにない。
一行は洞窟を出て、ラーミアに乗ってそのすぐ西にある城へ。

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