第01話・ブゥトンと薔薇


祥子たち一行は、アリアハンの町で装備を整えた。
あとは旅に必要な情報を得るだけなのだが、
見ず知らずの殿方に話し掛けるなんてもってのほか!

かくして、一行が自発的に得られる情報は、
女性(+人以外)からのものに限定されることになった!
ただし、進行の都合上、たとえ男性であっても老人に話し掛けるのは
許容される。さもなくば、ゲームが進まないからだ。

一行はさっそく情報を集めることに。
町の入り口にいる女性に話を聞くと、
北にはレーベの村があるらしい。
一行はアリアハンを出て、ひとまずそこに向かうことにした。
ちなみに、隊列は祥子・由乃・祐巳・志摩子の順である。
「たたかう」使用禁止で、どこまで行けるのか!?

レーベまでの道のりを半分ほど進んだところで、敵と遭遇!
最初の敵は野良猫をつっつくおおがらす4匹だった。



……ゴロンタのかたき!(注:死んでません)




かくして、はじめてのせんとう がはじまった。
攻撃呪文を使えるのは由乃だけなので、由乃はひたすらメラ。
祥子以下3人はひたすら防御。



※メラ
魔法使いの初期呪文。小さな火の玉で敵1体にダメージを与える。



祥子が何度もつつかれるが、高級な装備と 勇者なのに防御していたおかげで
ダメージはゼロ。まったくの無傷。
5ターンの戦闘の末、 由乃のメラ5発でおおがらすを倒した!
……つ、疲れる。

その後は運良く敵に遭遇せず、レーベの村へ。
町を探索する一行は、広場で怪しげな岩を発見。

由乃「下に何かあるかもしれない。祐巳さん、押してみよう。」
祐巳「えっ、岩を?」
祥子「もし、押しても駄目だった場合はどうするつもり?」
由乃「押してダメなら、押しまくる!」
祐巳「由乃さんはやっぱり由乃さんなんだ……。」(嘆息)
由乃「さぁ、早速押すわよ。志摩子さんも手伝って!」
志摩子「……いいわ。」(にっこり)
祥子(志摩子……今のはひょっとして……。)

結局、スカートのプリーツを乱さないように気をつけながら
4人で岩を押して、下にあった小さなメダルを入手。
祥子は町で見つけた力の秘密という本を売り払い、
祐巳に皮の帽子を買い与える。
それ以上の収穫はなさそうなので、ひとまずアリアハンに戻ることにした。
なお、由乃のメラはあと5発分である。

アリアハンに帰る途中、おおがらす×1、スライム×1に遭遇。
由乃のメラ2発で倒し、その後は遭遇もなくアリアハンへ。
祥子さまの自宅で一泊して長き夜をすごし、心機一転再び外へ。

アリアハンを出た一行は一行は敵を倒しながら、先ほど見つけた洞窟の方へと向かう。
途中、スライム6匹を由乃のメラで倒し、
由乃、祐巳、志摩子がレベル2に上がった。
これによって、元々賢さが異常に高かった3人のMPが大幅にアップ!
そして、志摩子はニフラムを覚えた!



※ニフラム
僧侶の呪文。ゾンビ系の敵や弱い敵1グループを消し去るが、経験値はもらえない。



さて、早くも由乃のMPが尽きてきたので、
ひとまずアリアハンに戻ることにした。

しかし、アリアハンの手前でおおがらす3匹に遭遇。
志摩子がニフラムを唱えてみたが、効かない!
由乃のMPが無いので逃げようとするも、連続で回り込まれ、
つつかれまくった由乃がちまちまHPを削られてヒヤッとする。
が、その後何とか逃げることに成功。

場合によってはおおがらす(注:スライムに次いで弱い敵)相手にも
重傷者が出る
という、パーティーの問題点が改めて浮き彫りになった。

そして、一行はなんとかアリアハンに帰還。
祥子の自宅で長き夜の語らいを経て、MPを補充することができた。
回復した一行は、今度は本気で岬の洞窟を目指すことにする。




※もちろん、一行は今から行こうとしている洞窟の名前や、
洞窟の中に何があるかなどは一切知らない……。




さて、洞窟に着くまでに消費するMPをいかに節約できるかが勝負だ。
1匹1匹にメラを撃っていくとキリがない。したがって、
スライムが大量に出現したときなどは志摩子のニフラムで数を減らし、
生き残った者は由乃のメラでしとめるという
黄金伝説も真っ青の節約術 で突き進んでいく。



……そもそもニフラムなんて生まれて初めて使ったよ。
    −−−−プレイヤー談




その後も同様の戦法で進む。
途中、おおがらすたちとの戦闘で、
防御を命じていた遊び人の祐巳がつまずいて転び、
ひざをちょっとすりむいてしまった。

祥子
「祐巳っ!」

一番慌てていたのは、案の定祥子だった。
大事には至らなかったものの、祐巳も祥子も先が思いやられる。
この先祐巳が戦闘中に火でも吹こうものなら、
この人は卒倒するに違いない……。


そんなこんなで、岬の洞窟に到着。
一行は意を決し、カメラマンと照明さんの後に洞窟に入る。



なお、主力の由乃はすでにMPを10消費している。
……この先、本当に大丈夫だろうか?
しかし、そこは赤信号でも突き進む島津由乃。
もちろん猪突猛進だ!



洞窟に入って最初の戦闘はおおありくい×3。
一番HPの低い由乃が集中攻撃され、ピンチに。
しかし、志摩子のホイミで由乃を回復しつつ、由乃のメラ連打で撃破。
この戦いで、祥子はレベル2に上がった。
祥子はメラを覚えた!



……これで1ターンにメラが2発撃てるぞ!



祐巳のHPも上がっていることだし、HPの低い由乃を祐巳の後ろへ。
隊列は祥子→祐巳→由乃→志摩子になった。
いまや祐巳は足手まといではなく、立派な壁の役割を果たせるようになった。
もちろん、遊び人の祐巳には未だ攻撃手段はないのだが。

かくして、一行の岬の洞窟探索は続く……。

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