ドラゴンの角から対岸へと渡った一行は、程なく港町ルプガナに到着した。
港町ということは、船が手に入るかもしれない。
そう思って港へと赴く。
港にいた老人に話しかけてみると……。
老人「ほほう、
舟
に乗りたいと申されるか?
しかし、よそ者には
舟
を貸さぬのがこの町のならわし。
すまんがあきらめてくだされ。」
……ガックシ。
だが、それよりも気になることがある。
船ではなく舟という漢字を使っているということは、もしかしてボートなのか!?
だが、ここでねばっても舟は手に入りそうもない。
しかたなく、町を見物していると……。
女の子「たっ、たすけてっ! 魔物たちが私をっ!」
どうやら、女の子が魔物たちに襲われているようだ。
魔物たちが逃げた女の子を追ってきた。
魔物「ケケケ! その女を渡しなっ!」
クッキー「いいえ」
魔物「ケケケ、バカなやつ……。
お前たちもここで食ってやろう。」
かくして、魔物との戦闘に突入。
敵はグレムリン2匹。見たこともない魔物だ。
1ターン目、スフレはバギを唱え、2匹にダメージを与える。
クッキーは打撃攻撃でダメージを与える。
ビスケはマホトーンを唱え、グレムリンたちの呪文を封じた。
グレムリンAはクッキーを攻撃。かなりのダメージを受けた。
そして、グレムリンBは火の息を吐いて全体を攻撃。
2ターン目、ビスケはギラを唱えて1匹のグレムリンを葬った。
残る1匹も、クッキーの攻撃とスフレのバギで倒し、勝利!
女の子「危ないところをどうもありがとうございました。
私についてきて、どうか、うちのおじい様にも会ってくださいな。
さあ、こちらへ。」
女の子についていくと、先程舟の利用を断られた老人の前に来た。
どうやら、彼が彼女のおじいさんらしい。
彼女が事情を説明すると……。
老人「かわいい孫娘を助けてくださったそうで、なんとお礼を言ってよいやら。
おお、そうじゃ! あなたたちに舟をお貸ししようぞ。
このじいにできるのはそれくらいじゃ。自由に乗ってくだされ。」
こうして、 舟 を手に入れた!
海に出る前に、まだ足を踏み入れていない北側のドラゴンの角へ向かう。
途中、クッキーはレベル14に上がった。
現れる敵を倒しつつ、ドラゴンの角を上る。
地面に落ちていた雨露の糸を拾ったほか、これといった収穫はなし。
ルプガナに戻り、旅立つ前に人々の話を聞いてみる。
そして、クッキーたちは1人の
バニーガール
を見つけた。
バニーガール「ねえ、あたしってかわいい? だったら ぱふぱふ しない?」
なんと、
ぱふぱふ
なるものに誘われてしまった。
この誘いを断っていい道理があるだろうか。いや、ない。(反語)
クッキー「はい」
バニーガール「本当? 嬉しいわ。」
かくして、ぱふぱふ がはじまった。
バニーガール「ぱふ ぱふ ぱふ」
………………
バニーガール「どうもありがとう。気が向いたらまた来てね。」
クッキー「ぱふ ぱふ ぱふ」
ぱふぱふしてもらいながら永遠にこの町で暮らしたいな
という衝動に駆られつつも、
クッキーたちは舟に乗り、大海原へと旅立っていった。
ちなみに、船出した時点でのステータスは以下の通りである。
クッキー
LV:14 HP:71 MP:0 攻撃力:66 守備力:24
道具:E銅の剣 E皮の鎧 薬草×6 毒消し草
ビスケ
LV:12 HP:52 MP:43 攻撃力:27 守備力:24
道具:E棍棒 E皮の鎧 銀の鍵 キメラの翼
薬草×2 毒消し草×2 祈りの指輪
スフレ
LV:7 HP:40 MP:50 攻撃力:7 守備力:22
道具:Eひのきの棒 E布の服
……なんと貧弱な装備だろう……。