第05話・ヤドヤダイバー





深夜なので、まずは遭遇チェック。
死ぬときゃ死ぬので、さっくり行こう。
(ころころ)遭遇無し!



これで次のブロックに進める。E−6は(ころころ)2・2→【22:露天市場】
深夜の露天市場へ。
深夜なのに店が開いているのは、ありがたいことだ。

とりあえず、色々回ってみることにしよう。
モンスターから手に入れた戦利品と剣のかけらを売却し、560G入手。
まずは、装備屋のノイマンの店で装備を整えることに。
現在の装備は性能の劣る品なので、ショートソードとソフトレザーを合わせて92Gで売却。
通常の1.5倍の良心的価格で、ジャベリンとソフトレザー(通常品質)を購入。
スピアに分類されるジャベリンは、ソードに分類されるショートソードに比べて
命中力こそ劣るものの、当たったときのダメージは大きい。
だが、敵にも防護点があることを考えれば、一撃のダメージは大きいにこしたことはない。
命中力の低下は高い器用度と数打ちゃ当たるの精神で補うことにする。
これで、残りは242G。

次に、薬屋のハーベイから救命草を購入。
ていうか、瀕死の状態で、使い切ってた救命草買い足せるって、ものすごい強運じゃね?
さっそく救命草を使ったところ、無駄に出目が良く、2個でHP全快。
さらに2個買い足して、残り122G。

次に、道具屋のアイテラに会う。
アイテラと話していると、2つの石を差し出される。
どちらの石が価値が高いか、鑑定してほしいとのこと。
鑑定は目標値10。重要な鑑定なのだが、見事に失敗。
しまった。このレイディア、知力低いんだった……。
当てずっぽうで当てようとするも、先ほど空白だったE−6ブロックに
露天市場を引き当てたことで運を使い切ったのか、これまた見事に失敗。
アイテラの信頼を得ることはできなかったが、
なんだかんだで900ガメル相当の消魔の守護石を手に入れた。
売れば450ガメルになるので、スタート直後としては地味に大きい。

その後、女賭博屋のマーベルと賭博。
例によって1回だけ賭け、勝利。10Gを手に入れた。
この賭博には秘密があるのだが、1回しか賭けなかったレイディアは気付かない。
この10Gは、いつかきっと2杯の酒に変わるだろう……。

先ほど手に入れた消魔の守護石を売り払い、残金は532Gに。
余裕が出てきたので、救命草4個、ムコソール草、ヒーリングポーション2個を購入。
残金は162G。

用は終わったが、レイディアは浮民なので、未明の移動も危険だ。
ここは危険地帯ではないので、夜明けまで徹夜でここに滞在することにし、
夜明けと共に露天市場を後にした。
(なお、この市場を出るときには、一定確率で重要人物と遭遇する可能性があるのだが、
 出目の関係で、そういったイベントは起こらなかった。)

なお、睡眠をとらなかったことにより、睡眠をとるまでHPとMPの最大値が1ずつダウン。
全ての行為判定に−1のペナルティを受けることになった!
当たり前だが、安全な場所以外では眠れないので、仕方ない。



さて、D−5【45:帰らずの街】を迂回して、B−4【42:袋小路長屋】に向かわないといけない。
レイディアは、空白のブロックD−6へ。
(ころころ)5・4→【54:奴隷宿<<裸足の王様亭>>】

ここは、奴隷や浮民が泊まるための宿屋だ。
奴隷や浮民は夜に出歩くと危ないので、(色々と怪しいが)商売としては一応成立しているようだ。
現在、徹夜のため、全ての行動にペナルティーがかかってしまう。
本来なら、宿は渡りに船といえるのだが……。
迷ったものの、人の出入りが頻繁なようなので、
無差別に襲われることはないと判断し、中に入る。

入ったところは、食堂になっていた。
不潔そうな環境の食堂なので、食物には手をつけないでおく。
なお、メニューには『エール(1杯):5ガメル』の文字が。



レイディア
(あ、怪しいけど……いや、なんかまずいものが入ってても、これならわかるし!)



怪しいと思いつつも、酒の誘惑に負けてエールを飲んでしまった。
食堂で同席した奴隷が物欲しそうな顔をしていたので、エールをおごってやることに。
幸い、棚ボタで手に入れた消魔の守護石が現金になったことだし。
すると、 ベッドのある小部屋には泊まらない方がいい と教えてくれた。






無法地帯かよっ!? 煤i ̄口 ̄;






注:だいたい合ってます。



ともあれ、信賞必罰が信条のレイディアとしては、
情報のお礼も兼ねて、奴隷に全メニューをおごってやることにする。
普段ここに出入りしてるような連中なら、きっと内臓も強いだろうし。
結局、奴隷に全メニューを一通りおごったところ、以下の情報を得た。
(なお、シェス湖の魚料理(12G)などという、酒より高いメニューは認めない。)
奴隷は、以下の場所にいる、以下の人物なら何か知っているだろうという。

ブロック決定表により、以下のパラグラフの位置が確定する。



※なお、ブロック決定表は、スタート地点とミッションの目的地となる地点が
街の両端に配置されたりしにくいシステムになっている。
これもまた、素晴らしいシステムである。



【52:路地裏】のナヴァリア→(ころころ)3→C−3
【43:鮮血城】のギュスタフ→(ころころ)4→D−2
【61:明かりの灯る館】のサンドリーヌ→(ころころ)E−3



ちなみに、ベッドのある小部屋は、この宿で一番高い部屋だ。
(余談だが、プレイヤーの経験則によると、この手のゲームブックでは、
 一番高いのと一番安いのは避けるのが無難だと相場が決まっている。
 一番高いのは金品目当ての強盗、一番安いのは粗悪な環境によるペナルティの類に遭遇しやすいからだ。
 また、一番高いのが安全だと、意外性に欠ける上に、金さえ出せば危険を回避できることになる。
 限られた項目で多くの冒険的要素を盛り込みたいゲームブックでは、
 宿泊所にわざわざ項を設けた以上、そういった設定になっていることが多いのだ。
 したがって、仮に教えてもらわなくても、元々そこに泊まるつもりはなかった。)



さて、そんな危険な宿屋には泊まりたくないが、この徹夜のフラフラ状態で
先程の【帰らずの街】のような危険な場所に踏み入れると、たちまち死んでしまう。
かといって、大部屋に泊まるのは防犯上や衛生上の理由で避けたいので、
上から2番目の値段の板間に泊まることにしよう。
ここで、イベント『エドガーを救出せよ』で連れていた囚人のことを思い出した。
囚人の人数の記述はなかったが、73ページのイラストによると、
吊るされているのは3人。エドガー込みで3人といったところだろう。
エドガーの意識はまだ戻らないが、隣の部屋に泊まっていれば、何かの役には立つかもしれない。
結局、自分は板間に泊まった上、囚人の宿代を負担して、
念のために自分の隣の部屋に泊まらせることにする。

結局、泊まろうとした部屋に隠し通路などがないか確かめた上で、睡眠をとる。
泊まった部屋では何も起きず。
(もっとも、何かあったところで、この世界の冒険者には危険関知能力があるので、
 カマキリ男のような理不尽な即死に泣く可能性は低いのだが。)
3時間の睡眠で、ほとんど減ってなかったHPとMPが全快。
時間経過により、エドガーが目を覚ました。
記述からは、この時点で別れるかどうか判然としないが、とりあえず連れて行く。

いまだ浮民のレイディアは、未明の移動すら危険だ。
そのまま朝になるまで宿の部屋にとどまり、朝になると同時に、隣のC−6ブロックへと向かった。



朝、C−6へ。(ころころ)2・5→【25:嘆きの広場】
広場には、正体不明の金属製のモニュメントが並んでいた。
そして、 ファンタジー世界で決して近寄ってはいけないものの筆頭 、精巧な石像が林立していた。
石像は、人間やエルフやドワーフ、計数十体。これは確実にクロだ。

こういう状況下では、ほぼ確実に、近くに石化能力を持つ敵がいる。
世界観にもよるが、石化能力は一撃必殺のことが多く、
石化能力を使う敵はたいてい強い。したがって、近寄らないのが賢いやり方である。
(『ソード・ワールド』のメデューサは例外的に弱いが、
 なめてかかると、高レベルパーティーですらとんでもないことになる。
 公式リプレイ第■部(ネタバレになるといけないので伏せ字)がいい例である。)

お約束通り、すぐさま脱出することに。
(ころころ)出目11。遭遇はなかった。



昼、C−5【32:ヤムールの酒場】へ。
サイコロ賭博で1ゾロをひっくり返され、5Gすってしまう。
しかも、スカウト技能のないレイディアには、イカサマを見破るのは実質的に不可能だ。
そればかりか、誘惑に負けて昼間からエールを飲んでしまい、残金は11Gになった。



夕方、一気に2ブロック移動し、故郷の【42:袋小路長屋】へ

なお、既に正体が明らかになっている場所は、一気に2ブロック移動できるのだ。
したがって、2ブロックごとに安全地帯があるのが理想の配置といえる。
(もちろん、配置を完璧に選ぶことはできないのだが。)

ミランダにエドガー救出の顛末を報告し、エドガーと捕虜を引き渡す。
固定ミッション『エドガーを救出せよ』クリア!
ここまでで★が4個貯まっていたので、消費して800点の経験点を得た!
能力アップは、(ころころ)筋力か精神力の選択。
魔法戦士のフェンサーなので、もちろん精神力を選択した。

そして、経験点を消費して、スカウト技能を修得。
ちなみに、スカウトといっても、有望な人材を発掘するわけではない。
『ロードス島RPG』などでこの用語に馴染みがある人もいるかもしれないが、
早い話が、『ソード・ワールド』のシーフから戦闘技能を引いたもの、といった感じである。



さて、エドガーによると、自分が助けられたことを、
追いはぎ小路にいる自分の仲間に伝えてほしいらしい。
そのくらい自分で伝えろよ。
ともあれ、レジスタンスに恩を売るにはちょうどいい。
エドガーから、固定ミッション『エドガーの無事を知らせる』を受注。
目的地の【41:追いはぎ小路】(やな名前だな……)のブロックは(ころころ)2→C−2だ。

追いはぎ小路では、いったい何が待っているのか。






どうせ、ろくなもんじゃないだろうけど……。






レイディアの旅は続く。


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