栄光の四人





栄光の四人とは?

オーファン学院寮に長きにわたり君臨する、寮の影の支配者たちです。
最初は、極めてまれに現れる、常識を超えた年数に渡って寮に居座る
(つまり、他に行く場所がない)者たちが、寮の主(ぬし)と呼ばれているだけでした。
やがて、一般の学生たちによって、当時の4人の主に四大魔法の4つの元素が割り振られ、
主たちは各元素を司る王となりました。

以来、王たちは栄光の四人と呼ばれるようになります。
そして、諸王の合議により、「誰かがやむを得ず抜けるときは、
必ず代わりの人間を連れてくる」など、多くの条項が成文化されるに至りました
(世にいう「栄光の誓い」)。

なお、この誓いは、現在も寮の男子の間で伝わる「寮男子3つの誓い」の
原形となったという説が現在では有力です。

栄光の四人というのは、つまるところ、卒業できない(あるいは、故意に卒業しない)
のに学費だけは(親が)払い続けられるという、究極のダメ人間です。
つまり、「栄光」は蔑称であり、真の姿は学院寮の恥部というわけです。

しかし、彼らには裏の顔もあります。
異常な在籍年数に裏打ちされた広範囲にわたる人脈と、
他人が勉強している時間も自由に活動できるという時間的優位を存分に生かし、
こと寮内の情報収集においては、驚異的な力を発揮するのです。
また、どのような学生がどのような道を歩んだかをその目で見ているので、
他の学生を見る観察眼は鍛えられています。

自らの退位を予感した王は、先代から伝えられた王の証を、
王の素質がありそうな在学生に譲渡します。在学生に拒否権はありません。
王位を得たくないのなら、間違っても彼らに目をつけられないようにするべきでしょう。



"『動かざる』地の王"ロタール

  「……よかろう。やってみるがよい。」

種族:人間 性別:男 年齢:26 出身:悪党
A:3 B:6 C:6 D:7 E:10 F:5 G:6 H:7
器用度:9(+1) 敏捷度:12(+2) 知 力:13(+2)
筋 力:15(+2) 生命力:11(+1) 精神力:13(+2)

職業/地位:オーファン賢者の学院・魔術師見習い・一般生・12年目・寮2階
学業成績など:適性試験?点。(どういうわけか記録が残っていない)
冒険者レベル:5
技能:シーフ5
経験点:0 ※頭打ち
属性:ダメ男
容姿:悪党顔です。
説明:
栄光の四人の一角で、首領格です。
ロタールは、数度に渡る退学勧告を「学費は親が払うから。」の
一言ではねのけたという剛の者です。
しかし、ついにぶち切れた親の圧力には抗しきれなかったようで……。
親が盗賊ギルドの幹部で、小さい頃に無理やり教え込まれた
諜報の能力だけは尋常ではありません。
王の証はファリスの聖印です。



※地の聖十字
初代の王から受け継がれた、錆びたファリスの聖印です。
ていうか、ファリス信者ならもうちょっと真面目にやれよ。
この聖印は、ファリス信者でなくとも譲渡されることができます
(現に、現王はファリス信者ではありません。)。
基本取引価格:0ガメル(それを捨てるなんてとんでもない!)



"『絶えることなき』水の王"キルシュ・ヴァッサー(キルシュ・ランドロード)

「ふふっ。お手並み拝見といこうかしら。」

種族:人間 性別:女 年齢:24 出身:一般市民
A:8 B:5 C:7 D:9 E:7 F:12 G:7 H:9
器用度:13(+2) 敏捷度:12(+2) 知 力:16(+2)
筋 力:19(+3) 生命力:19(+3) 精神力:16(+2)

職業/地位:オーファン賢者の学院・魔術師見習い・一般生・8年目・寮3階→5階(交換)
学業成績など:適性試験42点。(カンニングした相手が自分より馬鹿で、自爆)
冒険者レベル:6
技能:セージ6、コック3
経験点:500 ※頭打ち
属性:ダメ女、時間にルーズ
容姿:服がややボロいですが、美人です。
説明:
栄光の四人の紅一点です。
他の王との仲が過去に何度も噂されていますが、そういった事実はありません。
唯一、マグノリアにだけは少し惹かれています。結局、男を見る目がまるでありません。
魔法は使えませんが、最初から魔術師になる気がないだけで、
魔術の才能の有無は定かではありません。
王の証は安物の指輪です。
親は宿屋の主人です。冒険者の国だけあって、結構儲かっている様子。
普段名乗っている苗字は偽名で、実は1階のランランの姉です。
キルシュは、これまでは上手く学則の裏を突き、
退学勧告を受けない程度に最小限ずつ単位を取り続けてきました。
しかし、その計算も……。



※水の指輪
初代の王から受け継がれた、安物の指輪です。
実は初代の王(男性でした)が、気になる女性にプレゼントするために露天商で買い、
結局突き返されたものです。ていうか、もっとマシな物渡せよ。
基本取引価格:0ガメル(それを捨てるなんてとんでもない!)



"『猛る』火の王"マグノリア

「俺が行く。それが一番早い。」

種族:人間 性別:男? 年齢:23 出身:賢者
A:7 B:7 C:7 D:10 E:6 F:11 G:7 H:4
器用度:14(+2) 敏捷度:14(+2) 知 力:17(+2)
筋 力:17(+2) 生命力:18(+3) 精神力:11(+1)

職業/地位:オーファン賢者の学院・魔術師見習い・一般生・9年目・寮地下1階(元・反省房)
学業成績など:適性試験80点。
冒険者レベル:4
技能:ソーサラー4、セージ1
経験点:3500 ※初期経験点補正×2:8500×2=17000
属性:男装(?)少女、ダメ人間、素直クール(演技)
容姿:普通です。
説明:
栄光の四人の一角で、唯一の魔法使いです。
実はシェイプ・チェンジの魔法で男に化けている女性なのですが、
一部の導師を除いて、誰も知りません
(栄光の四人のうち、他の3人はセンス・マジックすら使えません!)。
そんなことをしている理由は謎ですが、何か深い理由があるのでしょう。
彼は、彼(彼女?)のいくらか誤った男性観に従って行動します。
結果、栄光の四人の中の特攻隊長のような位置づけになってしまっています。
父親は普通の商人ですが、母親が良家のお嬢様です。
王の証は書けないペンです。
シェイプ・チェンジで化けていることに思い至られるのを恐れ、
他人の前では高度な魔法を極力使わないようにしています。
また、物置化していた地下1階の元反省房を、住居として使用しています。



※火の筆
初代の王から受け継がれた、ペン先が酷使されて書けなくなったペンです。
ペン先はペン軸と固定されており、取り替えることはできません。
このペンには、勉強しても成績が上がらなかった学生の
呪いが込められてると言われていますが、ただの迷信です。
ていうか、捨てろよそんなもん。
基本取引価格:0ガメル(それを捨てるなんてとんでもない!)



"『自由なる』風の王"ランディ

  「いいねぇ〜。今度遊ばない?」

種族:人間 性別:男 年齢:25 出身:賢者
A:5 B:9 C:7 D:8 E:6 F:12 G:8 H:7
器用度:14(+2) 敏捷度:16(+2) 知 力:15(+2)
筋 力:18(+3) 生命力:20(+3) 精神力:15(+2)

職業/地位:オーファン賢者の学院・魔術師見習い・一般生・10年目・寮2階
学業成績など:適性試験63点。
冒険者レベル:3
技能:セージ3、スカラー2(言語学者)、ファイター1
経験点:7000(セージ優先。) ※頭打ち
属性:ダメ男
容姿:遊び人風です。
説明:
栄光の四人の一角で、毎晩のように歓楽街に足を運び、酒と女に明け暮れる男です。
存在価値を含めどこまでも軽い男で、学院内部の女性にはもはや相手にされません。
王の証は聖杯です。
親は上級文官で、ランディの資金力は寮でも有数のものとされています。
なお、異国の女性を口説くためだけに、
本業そっちのけで外国語の勉強に特に力を入れています。アホか。



※風の聖杯
初代の王から受け継がれた、台座に固定された聖杯です(要するに、トロフィーですね。)。
杯にくくりつけられた布片には、歴代の王の名が、一つ一つ本人直筆で刻まれています。
歴代の風の王が、諸王の中ですらも際立ってダメ人間揃いだったことから、
布片を全て読むと目が腐ると恐れられています。ていうか、お前らどんだけ……。
基本取引価格:0ガメル(それを捨てるなんてとんでもない!)


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