汗だく接待 おかわり二杯目








G   M:とある日の昼下がり。アリエルの私室。

アリエル :(レイディア、かわいかったなぁ……。)

G   M:アリエルは、備え付けのクローゼットを開けます。

アリエル :(いい具合に熟れて、ささやかな胸が手にフィットする感覚が……。)

G   M:そして、中にあった箱から、一着の服を取り出します。

アリエル :(レイディアのことを想うと、僕はもう……。)

G   M:アリエルは、服の匂いを嗅ぎ始めます。

アリエル :(女の子特有の甘ったるい匂いが……。
      他の成長期の子より、ちょっと濃いめなんだよね。
      きちんとお風呂に入っているのに、いい子だ。
      ああ〜、よだれが止まらない。でも、僕の体液などで汚すわけには……。
      万が一たれてしまったなら、もちろんチュウチュウと……だめだっ!
      …………ふう。落ち着け。落ち着くんだアリエル。
      何のために手を洗った?
      何のために顔まで洗った?
      愛の抜け殻に自らの匂いをつけるなど愚中の愚だ。
      なぜなら、洗濯ができないからだ。
      したがって、普段以上の綿密な計画が要求される。
      休憩を挟みつつ、順に愛でよう。背中、脇、最後は胸。よし、完璧だ。
      ……ああ〜、いきなり胸行きたい……。
      それも、成長途中のレイディアの胸が直接当たってた最後の楽園……。
      いや、いけない。おいしいところは一番最後だ。
      太古の昔から決まっていたことではないか。
      人間は自制する生き物だ。自制なくして、今日の文明などあり得ない。
      先人の知恵に感謝しつつ、今は背中を頂こうじゃないか。
      ……ああ〜、くらくらする。
      背中でこれだもんな。ふふっ、悪い子だ。
      おっと、思わず顔を近づけすぎてしまうところだったよ。
      ああ、中身食い散らかしてえ……。(じゅるり)
      いけない。そんな顔をしてはいけない。誰かに見られてはおおごとだ。
      貴族たるもの、いかなるときも外面をおろそかにしてはならない。
      思い出すんだ。これを手にするのに、どれだけの努力を費やした?
      まさか、別荘のワインを1本飲み干されるとは思わなかったけれど。
      父上のワイン、あれ1本で補填に3万ほど費やした。
      3万といったら、下手をすると庶民の年収に匹敵するじゃないか。
      そもそも、ワインはああやって飲むものではないのだが……。
      だが、未来の恋人の幸せそうな顔を見られたのだから、安いものさ。
      ……いやいや、安くない。安くない。安くない。3万は安くないぞ。
      いけない。レイディアのお酒に付き合っているうちに、
      金銭感覚がおかしくなってしまっている。正さなければ。
      僕は貴族と認識されているが、厳密には貴族の娘。
      継承権もなければ、領地から収入を得られるわけでもない。
      蓄えがあるからといって、慢心してはいけない。
      そう、これを機会と考えて、節制しなければいけない。
      食堂の貴族用メニューの値段も考え物だな。
      外面を繕う値段とはいえ、高すぎる。
      いや、それはいい。部屋にシエナを呼んで、2人でパンを食べよう。
      部屋で食べるものの等級までとやかく言われることもないさ。
      彼女は意外にも、ああいった粗食が好きなようだし。
      空腹を満たせば、次はもちろん……違う。違うだろう。
      今はレイディアを愛さなければいけない。
      顔と手を洗わなければ……。

G   M:アリエルは、顔と手を洗って、帰ってきました。

アリエル :ただいま。
      (脇もいい。染み付いた匂いがいい……。
      レイディアのは、濃いだけでなく、とてもいい匂いがする。
      そういえば、リコリスもその傾向がある。
      もっとも、獣臭いといけないので、服は入手していないが。
      果たして、背が低い子というのは、概してこのようなものなのだろうか?
      成長するためのエキスが、使われないまま外に漏れ出しているのだろうか?
      あるいは、それこそが神の雫というやつなのだろうか。
      ああ〜、フライングしたい。
      ……だめだ。それだけは絶対にだめだ。
      年端もいかぬ少女に手を出すなど、もってのほかだ。野蛮な行為だ。
      年齢的に成人するまで待たなければいけない。
      それまでは、一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たり、
      ばれないように匂いをかいだりと優しく見守らなければならない。
      「ここで露見したらどんな顔をされるだろうか」などと考えるのは禁物だ。
      ましてや、顔に出すことなど絶対にあってはならない。
      あくまで穏やかに、親切な先輩を装わなければいけない。
      入浴中は、過度の体の観察も控えるべきだ。想像で汚してもいけない。
      幼女の体に欲情するなどと、自然ではないからだ。
      それこそ、まさに神に反する行為と心得よ。
      ……ふふ。僕としたことが、興奮しすぎてしまったようだね。
      手と顔を洗ってこよう。)

G   M:手と顔を洗って、帰ってきます。

アリエル :ただいま。
      (我ながら、ここまでよく耐えたものだ。
      お待たせ、僕の、いや、レイディアのなだらかな双丘よ。
      …………んあぁ……。……天にも昇る気分だ……。
      ……………………空気がこんなにもおいしいなんて…………。
      できれば、中身のあばらに沿って指を……いや、今はいけない。
      これはメインディッシュなのだ。
      しかも、招待先のメインディッシュ。
      だとすると、それより高価なものを想像しながら食べることが、
      果たして許されるだろうか。いや、許されない。
      邪念を捨て、真剣に臨まなければならない。
      そうでなければ、先方に失礼だからだ。
      僕を信頼して抜け殻を託してくれた彼女に応えるためにも、真剣に。
      だけど、この匂いが僕をおかしくする。僕をだめにする。
      そう、これは禁断の果実なのだ。
      天から落とされた僕が手にした、甘い誘惑。
      レイディアを初めて組み敷いたときのあの瞳といったら。
      もちろん、笑った顔も泣き顔も全部全部大好きさ。
      ……ああ、僕はだめな子だ。
      堕落した身でありながら、天使に恋をしてしまった。
      叶わぬ恋ならば、せめて堕としてしまおうなどと、身勝手なことを。
      でも、僕にはわかる。彼女には堕ちる素質がある。
      1回堕としてしまえば、毎晩彼女から求めるように……。
      でも、ごめんよ、レイディア。今日はシエナの日だから。
      最後にあと5回ほど吸い込んで……。

G   M:そのとき、突如としてドアがノックされます。

ルコ   :アリエルー、授業出なかったの? 大丈夫?

アリエル :……もうそんな時間か……。 ちょ、ちょっとね。

ルコ   :……まだ夜じゃないわよね。入るわよ。

アリエル :ちょ、まっ……。





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