じゅうりん
G M:一方、地上のレイディアたち。
上空にいた一方の動きが止まってからしばらく後、
電撃の網に焼かれながら、羽の生えた魔神が落ちてきます。
上空100メートルと少しなので、20秒=2ラウンド程で落ちきります。
回避の必要はありません。生死は不明ですが、明らかに戦闘不能状態です。
対するミゴリは、電撃の網を纏ったままですが、平然と宙に浮いています。
決着が着いたことに気付くのに1ラウンドかかるので、
20ラウンド目から戦闘再開です。
なお、ミゴリにかけられたライトニング・バインドの効力は、
27ラウンド目に切れます。
では、20ラウンド目の行動宣言をどうぞ。
マリア :トゥエリの槍を投げるぞ。
レイディア:相手の移動距離から計算して、全力移動で降りてくる辺りに、敏捷度0で、
魔晶石から距離3倍ディスペル。来なかったらキャンセルで。
ディース :俺も同じだ。精神力は俺のだけど。
G M:では、20ラウンド目の処理に入ります。
さて、上空を注視していたレイディアたちですが、
ミゴリの姿が忽然と消えました。
テレポートで消えた人間を見るのと似たような感じです。
マリア :逃げたか……。
ディース :つーか、見逃してもらった?
レイディア:弱点を知ってる私らを見逃すメリットはないわ。
多分、イブリバウゼンとの戦いで、精神力を消耗したのよ。
ミゴリの行動について、本来ならば距離拡大のメテオ・ストライクを
放ちたいところですが、精神力がゼロになると肉体を失うので、無駄遣いはできません。
かといって、自らの弱点を知っていると思われるレイディアたちを
逃がすことはできません。結局、ミゴリはテレポートを唱え、
レイディアたちから65メートルの位置の森の中へと瞬間移動します。
そして、テレポートは成功。神は世界の全てを知ることができるので、
基本的にどこにでもテレポートできてしまうのです。
この森の中からは、レイディアたちの視線は通らず、神であるミゴリだけが、
レイディアたちの動向を知ることができます。なお、ミゴリの精神点は、残り97点です。
レイディア:絶対仕掛けてくるわ。私ならそうするもん。
G M:そう思うなら、21ラウンド目の行動宣言をどうぞ。
マリア :しかし、相手が見えんのう。
レイディア:私とマリアの精神力は、距離5倍ディスペルに備えて温存よ。
3点の魔晶石で、シースルー。
マリア :我も同じじゃ。
レイディア:マリアは敏捷度0で、私を抱き上げて走って。
ミゴリが30メートル以内にいるとは限らないから。
マリア :移動しながら透視か。やってみようぞ。
G M:筋力が50もありますので、簡単ですね。
ディース :じゃ、俺も森の方向に走るぜ。
G M:それでは、21ラウンド目の処理に移ります。
ミゴリは、敏捷度24で距離2倍のメテオ・ストライクを唱えます。
3人が固まっていたので、3人とも射程内です。
達成値は(ころころ)22。
上空から隕石が落ちてきました。
満身創痍のディースは、自分が確実に倒れることがわかります。
レイディア:な、なんであそこから撃たなかったのに今撃ってくるのよ!?
ディース :レイディアかばえる?
G M:とっさにかばおうとすることは可能です。
が、レイディア自身詠唱中ですし、何より範囲魔法なので効果はありません。
では、抵抗をどうぞ。
レイディア:私だけレベル低いんだけど! (ころころ)16しかない。
ディース :(ころころ)24で抵抗。
マリア :(ころころ)21じゃ。
G M:ダメージは(ころころ)レイディアに32点で、24点通し。
生命力−9で、生死判定は6以上です。
レイディア:(ころころ)6!!
G M:とりあえず生存。ディースのダメージは(ころころ)31点で、21点通し。
メテオ2発で生命力が5まで減っていたので、生命力−16です。
生死判定は、10以上で成功です。
ディース :10くらいなら出るよな(ころころ)ありゃ、4だ。
G M:死亡。マリアのダメージは(ころころ)28点で、18点通し。
元の生命力が25もあるので、残り7点です。
G M:隕石の落下により、3人は凄まじい爆風の衝撃を受けました。
レイディアとディースは、爆風とおびただしい数の破片を浴びて倒れます。
レイディアは、意識を失う寸前、
ディースがとっさに体を張って自分を庇おうとしたのを見ました。
そして、近くにいたマリアにはわかりますが、ディースの胸は
爆風によって鎧ごとえぐられていました。明らかに致命傷ですね。
ミゴリの残り精神力は、89点。
マリア :ここにおっては危ない……ミゴリの本体を目指すしかあるまい。
レイディアを抱えて走るぞ。全力移動じゃ!
G M:抱きかかえてみるとわかりますが、まだ息があります。
マリア :レイディアだけは我が死なせん。走るぞ!
G M:移動速度が18なので、最大で54メートル接近できます。
レイディアは軽いので、筋力50もあれば移動に支障はありません。
マリア :レイディアは森の途中で置いていきたいのじゃが。
G M:それは可能です。ただ、ミゴリの現在位置がわからないので、
追跡の方向を間違う可能性があります。
マリア :仕方あるまい。
G M:では、方向のズレは(ころころ)そこそこずれて、
現在ミゴリから31メートルの距離です。
マリア :近づいたとは思うのじゃが……。
ミゴリは3メートル動いてから特殊能力を使えるので、
偶然にも、マリアは最悪の位置に移動してしまったことになります。
G M:22ラウンド目の行動宣言をどうぞ。
マリア :残る3点の魔晶石で、シースルーを唱えるしかあるまい。
G M:では、22ラウンド目の処理に移ります。
ミゴリの行動は(ころころ)ふくしゅうのやは、
射線が通らないと使えないので振りなおし、
(ころころ)打撃攻撃は、移動距離の範囲外なので振りなおし、
(ころころ)しへのいざないは、ゴーレムには効かないので振りなおし、
(ころころ)しへのいざないは振りなおし、
(ころころ)しへのいざないは振りなおし、
(ころころ)古代語魔法は、精神力を消費したくないので振りなおし、
(ころころ)しへのいざないは振りなおし、
(ころころ)うらみのひかりは、敵が増えるので振りなおし、
(ころころ)かみのいかずちに決定です。
ミゴリは、周辺全域に多数の激しい雷を落とします。
雷は周囲の地面を削り、木々を燃やし、そして、マリアを直撃します。
抵抗の目標値は27で、打撃力10、追加ダメージ20。
抵抗に成功すれば、ダメージが減少します。
マリア :(ころころ)19じゃ。抵抗できぬ。
G M:ダメージは22点で、12点通ります。
生命力−5で、生死判定は100%成功です。
ただし、生命力の自動回復はないので、
誰かが魔晶石を使って修理してくれるまで回復できません。
マリア :……覚悟を決めるか……。
G M:雷に跳ね飛ばされたマリアは、えぐられた地面や燃え上がる森を
見ながら、意識を失います。
程なく、レイディアを置いた場所も炎に包まれることでしょう。
仮にそうでなくとも、ミゴリが見逃してくれる筈はありません。
マリア :……無念じゃ……。
G M:23ラウンド目。燃え盛る炎の中、ミゴリは倒れたマリアに接近します。
そして、24ラウンド目。
ミゴリは、両手を使って、抵抗できないマリアの胴体を引き割きます。
ダメージは36点。生命力が−41になりました。
腰から下が引きちぎられ、胴体部分のパーツがめちゃめちゃになりました。
防腐処置の施された肉が飛び散り、
体表の色を保つための赤い保存液が漏れ出し、凄惨な光景です。
意識を失っている本人が痛みを感じることがないのが、せめてもの救いでしょう。
もちろん、自己修復の限度を超えており、二度と修復不可能です。
かくして、レイディアたちは全滅しました。
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