名将の才気
G M:野盗団を追いかけて進軍する途中。
一行は、道端に乗り捨てられた一台の馬車を見つけます。
近くに、人や馬の姿はありません。
明らかに、最近捨てられたばかりです。
荷物の中には、あまり高価そうな物は残っていませんね。
騎士隊長A:こ、これは!
ロベール :賊の使っていた馬車に間違いない。
騎士隊長B:ということは、この先に……。
ロベール :いや、偽装だ。この先にはいない。
騎士隊長C:なぜ偽装だとわかる?
ロベール :台数が少なすぎる。それに、捨てた場所も目立つ。
騎士隊長D:裏の裏ということはないのか?
ロベール :こちらは相手の規模を『知らない』。
それに、こちらの町には、先回りして噂を振りまいてある。
騎士隊長D:なるほど……。
騎士隊長A:なら、どちらに!?
騎士隊長B:この北にある分かれ道は、南北と東に分かれてる。
西から来て、南に行ったと見せかけたということは……。
騎士隊長A:北か!
ベス :ま、またこいつの言った通りに!?
隊長たち :……。
ロベール :簡単なことだ。
(しかし、移動するのも基地にこもるのも、計算より早すぎる……。
思ったより臆病なのか、それとも、未知の強敵にでも遭遇したのか。
あるいは、基地に未知の抜け道があるという可能性もあるが……。)
ベス :何を考えている?
ロベール :この偽装、敵は追い詰められている。急ぐぞ。
第18話コーヒーブレイク へ
ステータス19 へ
トップページへ