名将の才気








G   M:野盗団を追いかけて進軍する途中。
      一行は、道端に乗り捨てられた一台の馬車を見つけます。
      近くに、人や馬の姿はありません。
      明らかに、最近捨てられたばかりです。
      荷物の中には、あまり高価そうな物は残っていませんね。

騎士隊長A:こ、これは!

ロベール :賊の使っていた馬車に間違いない。

騎士隊長B:ということは、この先に……。

ロベール :いや、偽装だ。この先にはいない。

騎士隊長C:なぜ偽装だとわかる?

ロベール :台数が少なすぎる。それに、捨てた場所も目立つ。

騎士隊長D:裏の裏ということはないのか?

ロベール :こちらは相手の規模を『知らない』。
      それに、こちらの町には、先回りして噂を振りまいてある。

騎士隊長D:なるほど……。

騎士隊長A:なら、どちらに!?

騎士隊長B:この北にある分かれ道は、南北と東に分かれてる。
      西から来て、南に行ったと見せかけたということは……。

騎士隊長A:北か!

ベス   :ま、またこいつの言った通りに!?

隊長たち :……。

ロベール :簡単なことだ。
      (しかし、移動するのも基地にこもるのも、計算より早すぎる……。
      思ったより臆病なのか、それとも、未知の強敵にでも遭遇したのか。
       あるいは、基地に未知の抜け道があるという可能性もあるが……。)

ベス   :何を考えている?

ロベール :この偽装、敵は追い詰められている。急ぐぞ。





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