Masquerade〜仮面競技〜
■16ターン目
まず、白軍の眠っているメンバーは、全員隣接するマスに起きているメンバーがいるので、
あっさり起こされます。
黒軍は、戦闘技能の無いルーク2(ルナオナ)の進路上に白のクイーン(マリア)が
いるだけなので、寝ているメンバーを攻撃することもできず、ひとまず作戦を立てます。
イカーグ :独自の暗号か……タングでも読み取れんな。
ルナオナ :今の全部記憶したんで、あと何パターンかサンプルあれば解読可能っす。
アクトゥス:私もです。向こうは、一部の人員しか理解していないようでしたが。
クロウ :うんうん。簡単な話だよね。
ディース :簡単じゃねえよ! お前ら、バケモノだろ!
ストリィ :スマートな男も魅力的だよね。
クロウ :ここは、ストリィ×アクトゥスという禁断のカップリングも……。
ランラン :やめろ!!
黒は、このまま白のクイーン(マリア)を放置すれば、
貴重な魔法使いのルーク2(ルナオナ)がやられてしまいます。
かといって、ナイト2(謎の仮面騎士)やビショップ2(ウィット)をH6に寄せても、
マリアを攻撃することができないため、居座られる危険があります。
そこで、黒は、ひとまず左辺からの攻略を諦め、ルーク1(フィーエル)を、
A6からH6まで一気に寄せ、マリアを牽制することにします。
ルーク1(フィーエル)が白のクイーン(マリア)に取られても、
ナイト2(謎の仮面騎士)やビショップ2(ウィット)がH6に進んだマリアを、
魔法との連携で取ってしまうという寸法です。
もちろん、マリアが居座るようなら、フィーエルがそのままマリアを取ってしまいます。
ディース :フィーエル、左向け。
フィーエル:あう!
ディース :そっちは右だ! レイディアの手見て判断するな! 逆になるんだよ!
フィーエル:あう?
ディース :そっから後ろ向け。そうだ。で、いいって言うまで真っ直ぐ歩け。
フィーエル:あう!
ディース :よし、いいぞ。マリアが当ててきたら、キャッチだ。避けるなよ。
フィーエル:あう!
【黒軍】ルーク1(フィーエル)7歩右へ【R1:A6→H6】
■17ターン目
G5で眠ったままの黒のポーン7(クーン)は、盛大に放置されています。
戦闘の物音もないので、自力では起きられません。
白のクイーン(マリア)がG5のクーンを取るのは簡単ですが、
G5は黒のクイーン(ディース)の勢力範囲なので、取るに取れません。
優秀な戦闘要員が少ない白にとって、
序盤に白のクイーン(マリア)を失うことは、敗北を意味します。
したがって、マリアはフィーエルの攻撃が及ばない斜めに下がらなければなりません。
ここで、G4かF3まで下がる選択肢もあるのですが、
黒のクイーン(ディース)がF6に出てきた場合に逃げ道に困ってしまいます。
レイディア:アリエル。マリアを限界まで下げたんでいい?
アリエル :そうだね。それが良さそうだ。
マリア :我はバカごときに負けぬぞ。
フィーエル:あうー。ディースさんのが、強い!
ディース :誰がバカだ! どう考えても今のバカはお前を指してるだろ!
フィーエル:あうー?
ルナオナ :あれがセンパイとは、世も末だねぇ。
クロウ :年功序列じゃなくて助かってるよね。
ルナオナ :年齢はそっちのが上だろうけどさ。
クロウ :だね。
レイディア:マリア。お願いだから下がって。
マリア :わかった。どこまで下がればよいのじゃ?
レイディア:E2よ。
マリア :うむ。
【白軍】クイーン(マリア)3マス左下へ【Q:H5→E2】
■18ターン目
17ターン目の移動前に、黒は魔法を使ってマリアを捕らえようと
試みることもできましたが、マリアの強さはディースによって伝えられていたため、
試みる前に断念されました。
そして、見かねたフィーエルが、隣接するマスにいるクーンを起こします。
フィーエル:あう。起きて。
クーン :……なんだよ……ラ、ランディさんは!?
フィーエル:あうー。やられた。
クーン :あ、当たったら、そこに進まないといけないんだよな!?
フィーエル:あう。進んだ。
クーン :じゃあ、なんでガキがあそこにいるんだ!?
フィーエル:あう。戻った。
マリア :我は子供ではないぞ!
クーン :どうなってるんだ……!?
G M:このやりとりに、主に女子のギャラリーから笑いが起こります。
主に笑われてるのはクーンなわけですが。
フィーナ :あらあら。
クーン :……くっ!
さて、攻め手に劣る白の攻勢がひと段落したところで、
黒は最強のナイト2(謎の仮面騎士)を前線に送ろうとします。
イカーグ :仮面騎士、F6へ。
仮面騎士 :……。
【黒軍】ナイト2(謎の仮面騎士)下左へ【N2:G8→F6】
■19ターン目
黒のナイト2(仮面騎士)の攻撃範囲に白のポーン5(レミィ)が捕らえられ、
しかも、進路を塞がれて逃げることができません。
かといって、黒のナイト2が白のポーン5を取れば、
白のクイーンに一方的に攻撃されることになります。
白は、黒のルーク1(フィーエル)がH4に進んだ後に強行してくることを見越して、
戦闘能力のある白のポーン7(エタニカ)を1歩前進させることにします。
戦闘能力では敵いませんが、敢えてフィーエルがH4に進んできたなら、
魔法で捕らえたうえで倒せるかもしれません。それを見越した牽制です。
アリエル :P8をH4に進めても、無視されたら困るね。
レイディア:なら、エタニカに一歩進んでもらったんでいい?
アリエル :よくわかってるじゃないか。さすがだ。
レイディア:ふん。それほどでもないわ。(えっへん)
エタニカ :……。←木刀を抱いて、無言で進む
【白軍】ポーン7(エタニカ)一歩前へ【P7:G2→G3】
■20ターン目
黒は、黒のルーク1(フィーエル)をH4に動かしたかったのですが、
白のポーン7がG3に進出したことにより、危険すぎて諦めざるを得ません。
黒のクイーン(ディース)に関しては、どこで必要になるかわからないので、
このまま定位置をキープしておきたいところです。
残る有力な攻め手の黒のナイト2(謎の仮面騎士)を動かしたいのですが、
H5に進むと白のポーン7(エタニカ)に前進され、格好の標的です。
かといって、G4は白のクイーン(マリア)の移動範囲で、危険すぎます。
同様に、D5も白のナイト1(アリエル)とポーン5(レミィ)の勢力圏。
結局、遊んでいるビショップの通路を確保するため、
黒のポーン2(アクトゥス)を1歩進ませることにしました。
イカーグ :アクトゥス、1歩前へ。
アクトゥス:わかりました。
【黒軍】ポーン2(アクトゥス)一歩前へ【P2:B7→B6】
■21ターン目
20ターン目の終了時、会場となっている寮の裏庭に、卒業生のキルシュが現れます。
ランラン :げっ。
キルシュ :仕事サボって出てこようとしたら、遅くなったかしら。
レイディア:いや、サボってまで来いなんて、誰も言ってないっすから。
G M:キルシュは、仮面の筋肉男の姿を目にします。
キルシュ :……へ、変態かしら?
仮面騎士 :……。
リコリス :おとうさんはヘンタイなんかじゃないよー!!
キルシュ :お、おとうさんっ!? ……ちっとも似てないんだけど……。
リコリス :にてるよー!!
G M:誰がどう見ても、どこも似てないわけですが。
仮面騎士 :……。
G M:仮面騎士は『違いますよ? 似てませんよ?』みたいな仕草を見せます。
キルシュ :言われてみれば、しぐさが似てるかしら?
リコリス :えへへー。そうだよねー。
レイディア:いや、全然似てないから!!
リコリス :そんなことないよー!
さて、白は実力の知れている黒のビショップ1(ストリィ)よりも、
黒のナイト2(謎の仮面騎士)を警戒すべきと考えます。
E4のポーン5(レミィ)を守るべく、リコリスを右上に進め、
レミィをその勢力範囲内に置く仮面騎士を牽制すべきと判断しました。
レイディア:アリエル、複雑でわからないんだけど、この場合はどうなの?
アリエル :リコリスがG2だね。
リコリス :ふぇ?
レイディア:リコリス、G2よ。
リコリス :わかったよー!
【白軍】ビショップ2(リコリス)1歩右上へ【B2:F1→G2】
■22ターン目
これで、黒のナイト2(謎の仮面騎士)が白のポーン5(レミィ)を取れば、
白のクイーン(マリア)だけでなく、白のビショップ2(リコリス)まで
同時に敵に回すことになります。
もちろん、マリアが怖くなければ20ターン目にレミィを取っていたわけで、
E4のポーン5(レミィ)はひとまず諦めるほかありません。
こうなったら陣形を整えたいところですが、
どうしても黒のポーン4(カトレア)が今の位置では都合がよくありません。
元々、戦力に劣る白は速攻に頼ってくるだろうと考え、
それを近距離からイカーグの魔法で狙い撃ちにして迎え撃つというのが黒の作戦でした。
(だから、あのときA6でルーク1(フィーエル)の進路を確保したわけです。)
そして、カトレアはトランスファー要員としてキングの側に置いていただけで、
今頃はトランスファーで精神力をかなり使っているはずでした。
はずでしたが、白は速攻を装いつつ早々に陣形を整え、
先読みで黒の攻撃を事前に潰してしまいます。
ここで、黒は戦闘要員でないカトレアを、キングから離すことを決断します。
イカーグ :カトレア、1歩前へ。
カトレア :いやー、参ったなー。
ウィット :それにしても、女のような名前だな。
ディース :くししし。ま、そこにはつっこまないでやってくれ。
【黒軍】ポーン4(カトレア)1歩前へ【P4:D7→D6】
■23ターン目
黒のポーン4(カトレア)の移動により、
黒のビショップ1(ストリィ)の移動可能範囲が一気に広がりました。
白は当然これを警戒しますが、アリエルの棋力をもってしても、次の手が読みきれません。
仕方が無いのでそこはひとまず無視し、D2の白のビショップ1(ローディス)で、
G5の黒のポーン7(クーン)のただ取りを狙います。もちろん、ハズレは覚悟の上で。
アリエル :レイディア。■■■■■■■■だ。
レイディア:わかったわ。■■■■■■■■ね。
G M:暗号会話により、知力16以上の白軍幹部に作戦が伝達されます。
具体的には、レイディア、アリエル、レミィ、ローディス、
フアナの5人に伝わります。
レイディア:(ジャイアント語で)マリア、あんたをガキ呼ばわりした奴を眠らせるのよ。
マリア :(ジャイアント語で)うむ。
レイディア:ローディスにパスよ。
G M:ローディスにボールが渡り、知力の高い黒軍は狙いに気付きます。
とはいっても、ローディスが敏捷度20でクーンが18なので、
それより速くないとあまり意味はないんですが。
白軍の行動宣言は、22のアリエルがライトキャンセル、
20のフアナがフィジカル・エンチャント・シャープネス。
20のレミィが敏捷度21の誰かに備えて(実際はいませんが)
ライトキャンセル。レイディアは敏捷度0でディスペルキャンセル。
20のローディスが攻撃。
黒軍の行動宣言。ライトキャンセルのせいで、ダークネスは無意味。
フィジカル・エンチャントも防御系は遅れるので、
敏捷度20のルナオナは唱えられず。
遠くにいてフィジカル・エンチャントが唱えられない敏捷度23の
アクトゥスは、D2のローディスを起点にスリープ・クラウドを放ちます。
そして、クーンはキャッチを狙います。
普通に避けても後ろのフィーエルにはまず当たらないでしょうけど。
フィーエルは、ディースの指示により、
ボールが来たらキャッチする態勢です。
では、処理に移ります。
アクトゥス:スリープ・クラウド! (ころころ)1ゾロ……。
G M:詠唱ミスにより、発動しません。
イカーグ :まだまだだな。
フアナ :……フィジカル・エンチャント・シャープネス(ころころ)15。
G M:かかりました。ローディスの器用度が+6されます。
では、ローディスがキャッチを試みるクーンに投球します。
距離の修正が−2で、ローディスは基準値4+1。
対するクーンは基準値5と、なかなか優秀です。
ローディス:うおぉぉぉっ! (ころころ)15っ!
クーン :おらあっ! (ころころ)14!
G M:顔面判定は(ころころ)胴体。クーン、アウトです。
クーン :ぬおおおおっ!!?
フィーナ :あらあら。
ローディス:……3階の伝説は、守られた。
クァルミル:さすが姐さん!
チェーザ :うん!
G M:ローディスは、クーンのいたG5に進みます。
クーン :……ぐっ……こうなったら……お前ら、絶対勝てよ!!
ウィット :誰に物を言ってるんだ、あいつは!
アクトゥス:わかりました。
ディース :へっ。骨は拾ってやるぜ。
【白軍】ローディスVSクーン【B1:D2→G5 ○】
黒P7(クーン)→アウト
■24ターン目
賭けに勝った白軍は、ビショップ1がG5に進出。
黒のルーク1(フィーエル)とナイト2(謎の仮面騎士)に対して、両取りを仕掛けます。
ナイト2が避ければ黒のクイーン(ディース)との間の障害がなくなるばかりか、
フィーエルが攻撃されることになります。かといって、どちらも動かなければ、
アウトになるまで白のビショップ1(ローディス)に攻撃され続けるだけです。
仕方なく、黒のルーク1(フィーエル)を横にずらすことにします。
イカーグ :フィーエル、盤面左へ。
フィーエル:あう!
ディース :そっちじゃねえ! 後ろ向いて、そうだ。その変なおっさんの手前だ。
フィーエル:あう!
仮面騎士 :……。
リコリス :おとうさんは、変なおっさんなんかじゃないよー!!
【黒軍】ルーク1(フィーエル)1歩左へ【R1:H6→G6】
■25ターン目
白軍にとっては、ファイター4レベルのローディスは貴重な戦力。
ここは、黒のナイト2(謎の仮面騎士)を狙うメリットよりも、
黒のルーク1(フィーエル)に取られるデメリットを恐れ、案の定撤退します。
レイディア:これならわかるわ。ローディス、フアナの前まで下がって。
ローディス:わかった。
ディース :ヒットアンドアウェーとか、汚ねーぞ、このへたれ!
レイディア:ふん、負け犬の遠吠えね。
リコリス :犬さんの悪口言っちゃだめだよー!
レイディア:そうね。負けディースの遠吠えね。
ディース :俺は負けてねえっつーの!
【白軍】ビショップ1(ローディス)3歩左下へ【B1:G5→D2】
■26ターン目
黒は、何を考えたのか、ここでナイト1(クロウ)を中央に寄せます。
イカーグ :クロウ、盤面右の下へ。
クロウ :えっ!? 下の右じゃなくて?
イカーグ :右の下だ。何か異存があるのかな?
クロウ :別にないけどさ。
【黒軍】ナイト1(クロウ)盤面右の下へ【N1:B8→D7】
■27ターン目
黒のビショップ1(ストリィ)の通り道にするために開かれたと思っていたD7を、
黒のナイト1(クロウ)が塞いでしまい、白は唖然とします。
黒の手は際立って悪いものではありませんでしたが、
ナイト1がD7に行っても、他に動く場所がなさそうです。
つまり、相手が考えて指しているという前提に立てば、
黒は攻撃の選択肢を自ら狭めてまで、B8のナイトをよそにどかせたかった、
ということになります。
そして、次はビショップ1(ストリィ)をB7に動かすのではないか、
という推論も立てられます。仮にその進出を許したとして、
自陣で防御を固めている白軍には、致命的な打撃とはなりません。
白軍はこれを好機とみて、攻撃に移ります。
レイディア:アリエル、次はどうしたらいいの?
アリエル :■■■■■■■■だ。
レイディア:■■■■■■■■ね。黒マスは全員左後ろへ。その後、後列は全員右前へ。
G M:白軍全員が、マスの中で指示通りに動きます。黒軍は、意図を掴めません。
レイディア:全員前を向いて。フィーナ先輩、例のあれを。
フィーナ :えいっ!
チェーザ :え!?
G M:フィーナは、事前の打ち合わせ通り、
マスの隅に寄ってきていた後ろ向きのチェーザを引っ張ります。
引っ張られたチェーザは反応できず、移動できないマスの外に出たため失格。
その瞬間、いつの間にかレイディアからフアナに渡っていたボールが、
絶妙のコントロールでミケーにパスされます。
ミケー :となると、やることは1つだねぇ。
G M:意味不明な動きに戸惑っていた黒軍も、ここで敵の意図を掴みます。
すなわち、戦闘能力のないチェーザを犠牲にしての、白のルーク2(ミケー)
から黒のルーク2(ルナオナ)へのダイレクトアタックです。
【白軍】ポーン8(チェーザ)反則【P8:H2→×】
白P8(チェーザ)→アウト
手番続行
G M:行動宣言は知力の低い白軍から。
敏捷度はルナオナ20、ミケー16なので、
16より速くないとほとんど意味がありません。
18のマリアはライトキャンセル。
22のアリエルは距離を拡大してカウンター・マジック。
黒軍はランランが間の17ですが、魔法が使えませんので、
ダークネスも使えません。
ボールの軌道近くにいるフィーエルはキャッチを試みようとしますが、
敏捷度7なので間に合いません。
ダークネスを唱えてもキャンセルされると悟ってしまった20のルナオナは、
アリエルのカウンターマジックを覚悟して、
G2を中心にスリープ・クラウド。
最速23のアクトゥスは、G2を中心にスリープ・クラウドを唱えます。
では、処理に入ります。
アクトゥス:スリープ・クラウド! (ころころ)12。
G M:抵抗は(ころころ)リリーはペナルティ付きで10で寝た、エタニカ8で寝た、
リコリス14で抵抗、フィーナ19で抵抗、ミケー17で抵抗。
リリー :はぅ……集中するの、忘れて……。(ぱたり)
アリエル :カウンター・マジック! 距離2倍! (ころころ)かかった。
G M:ミケーの精神抵抗が+2されます。
ルナオナ :スリープ・クラウド! (ころころ)15!
G M:抵抗は(ころころ)リコリス1ゾロで寝た、フィーナ18で抵抗、
ミケー1ゾロで寝た。
フアナ :……いつも、肝心なところで……。
ローディス:師匠も忙しいんだ。仕方ないよ。
G M:ボールがどこに転がったか、ランダムで判定します。
(ころころ)ちょうど下のマスなので、場外ですね。
誰も拾えず、ボールが止まった時点で攻守交替です。
レイディア:寝てる奴起こして!
G M:時間的余裕が無いので、隣接するマスの人を、1人だけ起こせます。
結局、マリアはリリーを、フィーナはミケーを起こします。
エタニカとリコリスは眠ったままです。
【白軍】ミケーVSルナオナ【R1:H1→H8 ×】
■28ターン目
ここで初めて、白軍が失敗しました。
チャンスとみた黒軍は、ルーク1(フィーエル)をH6に動かし、ミケーを迎え撃ちます。
白のルーク2(ミケー)がフィーエルを取ってしまっても、
自陣からの魔法と黒のビショップ2(ウィット)の攻撃の連携で、すぐに取り返せます。
戦士として白軍で2番目の戦力であるミケーとの交換なら、
フィーエルの犠牲と見合うと考えたのです
(ただし、実際はルコがいるからミケーは3番目ですが)。
また、ビショップ1(ローディス)の進路上にフィーエルがいますが、
白軍で3番目の戦力である(以下略)。
イカーグ :フィーエル、1歩右へ。
フィーエル:あう!
ディース :お、今度はちゃんとできてる!
【黒軍】ルーク1(フィーエル)1歩盤面右へ【R1:G6→H6】
■29ターン目
これに対して、白はビショップ2(リコリス)をH3に動かして
盾にするという選択肢もないでもないですが、
E4にいる白のポーン5(レミィ)の防御が一気に薄くなってしまいます。
白は泣く泣く、魔法使いのナイト2(フィーナ)でフィーエルの進路を塞ぐことにします。
黒のルーク1(フィーエル)が突っ込んでくれば、フィーナが犠牲になるものの、
フィーエルは白のルーク2(ミケー)か白のビショップ2(リコリス)の餌食。
突っ込んでこなくても、時間稼ぎにはなります。
アリエル :フィーナを犠牲にするしかないのか……。
レイディア:フィーナ先輩がいいんなら、それで。
フィーナ :あらあら。仕方ないですねぇ。
【白軍】ナイト2(フィーナ)前方右へ【N2:G1→H3】
■30ターン目
黒としては、白の魔法使いが豊富なことから、黒のルーク1(フィーエル)と
白のナイト2(フィーナ)の交換は割に合わないと考え、自重します。
そして、黒のビショップ1(ストリィ)を動かし、
要となっているE4地点にいる白のポーン5(レミィ)に対する攻撃手を増やします。
イカーグ :ストラ、盤面左下へ。
ストリィ :……なんで僕の本名知ってるんだい?
クロウ :メンバー表には、ストリィとしか書いてなかったよね。
イカーグ :……。
ディース :身元を詮索しねー条件での助っ人だ。気にすんな。
【黒軍】ビショップ1(ストリィ)盤面左下へ【C8→B7】
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