おっぱいよりスラリがいいんだー








■第13戦



青いダイスの出目は3。メインテーマは「身の回りの話」
緑のダイスの出目は6。サブテーマは「ドン引きされる」
黄色いダイスの出目は4。話す人は「マリア」






・マリアの、ドン引きされる身の回りの話。






マリア  :我か。身の回りの話であれば、エロでもよいのだな。

レイディア:やめなさいよ! あんたのエロ話って、全部私のネタでしょ!?

フアナ  :……レイディアは……もう、ストップできない……。

レイディア:フィーエル、ストップしなさい!

ディース :それ、ルール違反って認定するか? 俺とマリアとフアナで。

レイディア:奴隷は黙ってなさいよ。

ディース :へっ。もう失うものは何もねー。かくなる上は、お前も道連れだっ!

トゥエリ :追い詰められた悪役風に、吹っ切れましたネ。

レイディア:ちっ。わかったわよ!






●マリアの、ドン引きされる身の回りの話。






マリア  :つまり、我の服は、普段はレイディアの肌に直に接しておるわけじゃ。

トゥエリ :そりゃそうデスよね。

マリア  :無論、下着も例外ではない。

トゥエリ :まあ、そうなりますよネ。

ディース :……。 ←話を聞きつつも、なんとか煩悩をコントロールしている!

マリア  :つまり、我とレイディアは、間接的にあそ……。

レイディア:……それ以上しゃべったら、今日から一緒に寝てあげない。本気だからね。

マリア  :仕方ないのう。しかし、何かはしゃべらねば。

トゥエリ :そういえば、王子様ゲームのとき、唾を受け止めようとしてましたよネ。

レイディア:余計なこと思い出さないでいいから!!

マリア  :うむ。

トゥエリ :飲み物は飲めないんじゃないんデスか?

レイディア:一応、水くらいは飲める筈なのよね。

マリア  :じゃが、物を飲み込むという習慣がないからのう。口移しならあるいは……。

レイディア:嫌だから!!

マリア  :しかし、ドン引きさせねば、テーマに沿わぬ話をしたことになる。

レイディア:私がらみのシモネタ以外でドン引きさせたらいいじゃないのよ。

マリア  :我のは純粋な愛じゃ。

トゥエリ :でも、その純粋な愛で、ドン引きさせる気はあるんデスね。

マリア  :黙れ。我はぬしに気を許した覚えはないぞ。

トゥエリ :こ、怖いデスね。

フィーエル:あうー。

マリア  :そうじゃ。我が話を止めれば、脱がねばならんのう。

フアナ  :……うん……。

マリア  :何から脱ごうと、自由なのであろう?

フアナ  :……うん……誰の下着か、知らないけど……。

レイディア:!! わ、わかったから。何が望みなの!?

マリア  :我の告白を、今日こそは真剣に聞いてくれ。

レイディア:そ、それって……。

トゥエリ :(この人はこういう揺さぶりに弱いですからね。)……ストップデス。

マリア  :邪魔が入ったか……。

レイディア:もっと早く止めなさいよ!

トゥエリ :な、なんで私ガ……とほほ……。






→ストップ。(トゥエリのコイン2枚が、ゲームから取り除かれます。)






■第14戦



青いダイスの出目は6。メインテーマは「からだの話」
緑のダイスの出目は5。サブテーマは「当たり障りのない」
黄色いダイスの出目は6。話す人は「フィーエル」






・フィーエルの、当たり障りのないからだの話。






フィーエル:あう。かんたん。

レイディア:やばい話したら、即座に脱がすからね。

フィーエル:あうー。






●フィーエルの、当たり障りのないからだの話。






フィーエル:ぼく、背は、高いんだけど、兄弟は、そうでもないみたい。

レイディア:あんた、兄弟なんかいたの?

フィーエル:あう。

トゥエリ :普段、そういう話になりませんからネ。

レイディア:まあ、私らほとんど全員寮だし、実家のことはあんまり関係ないからね。

ディース :長男って噂だけどよ。

フィーエル:あう。そう。

レイディア:お前が継ぐのかよ。

ディース :他の兄弟、どれも駄目そうじゃね?

マリア  :くっくっく。言いすぎじゃ。

レイディア:身長って、一目でわかるでしょ。「みたい」って、どういうこと?

フィーエル:あうー。あんまり、会わない。

ディース :一緒の家じゃねーの?

フィーエル:あう。違う、家。

トゥエリ :兄弟なのに、家が別なんデスか?

レイディア:そうよね。フィーエルの兄弟が独立してるとは考えにくいし。

フアナ  :……言い得て妙……。

マリア  :ぬしら、遠慮というものがないのう。

フィーエル:別だよ。だって、兄弟はみんな、パパが違うから。

フアナ  :えっ!!!?

レイディア:!!!

トゥエリ :…………!

マリア  :

ディース :へー。

レイディア:ちょ、ちょっと待って! それ、当たり障りなくないから!!

フィーエル:え?

トゥエリ :この人は、急に物凄い爆弾発言をしますネ。

フィーエル:あうー? なんで? 普通、じゃないの?

レイディア:そんな普通嫌だよ!

ディース :それ、他の父親は、お前のこと邪魔なんじゃね?

フィーエル:そうなの?

トゥエリ :そりゃそうでしょうヨ。

マリア  :急に不穏な話になってきたのう。

フアナ  :……危険……かも……。

レイディア:あんたのお父さんは、商会でどういう地位にあるわけ?

フィーエル:わかんない。

レイディア:自分の父親の立場とかわかるでしょ。大体でいいから。

フィーエル:ママに聞いたら、パパが誰か、わかんないって。

レイディア:…………?

フアナ  :……!!!

マリア  :な、なんという……。

トゥエリ :なんデスか、その凄絶な家族関係は。

ディース :ああ。俺が全裸であることすら、どうでもよくなってくるぜ。

トゥエリ :いや、そこは構いましょうヨ。

レイディア:ていうか、自ら蒸し返すなよ。

ディース :ま、色々あっていいんじゃね?

レイディア:よくねーよ!!

トゥエリ :しかし、そういう話になるとは……。

フアナ  :……わたしのデータにも、ない……。

トゥエリ :ということは、寮生レベルで知られていない情報デスかね。

レイディア:大抵のことは、栄光の四人のデータに入ってる筈なんだけど……。

フアナ  :……そこにも……入ってなかった……。

マリア  :しゃべればしゃべるほどボロが出るのう。

ディース :ボロっていうか、もはや伝説だよな。うん、伝説だ。

レイディア:フィーエル……私たちは、仲間だからね。

フィーエル:あう。……ええと、さっきからみんな、なんで、まじめな顔なの?






レイディア:金持ちって、家には苦労がないもんだとばっかり……。

ディース :うちはなーんも苦労してねーけどな。

フアナ  :……唯一の誤算は……お前の存在……。

ディース :へっ。俺はいつかピッグになるんだよ。

トゥエリ :いや、全裸で威張られても。

レイディア:1人で勝手に豚になったらいいわ。

ディース :どっから豚が出てくるんだよ!?

レイディア:お前の腐った脳みそだよ。






■第15戦(最終戦)



青いダイスの出目は6。メインテーマは「からだの話」
緑のダイスの出目は4。サブテーマは「エロくない」
黄色いダイスの出目は2。話す人は「フアナ」






・フアナの、エロくないからだの話。






フアナ  :……消化試合なのに……負けられない……。

ディース :エロじゃなかったけどよ、喜んでいいのか悲しんでいいのか。

トゥエリ :素直に喜びましょうヨ。

レイディア:最初に言っとくけど、私の体のことはナシだからね。

マリア  :自覚はあるのじゃな。

レイディア:ふん。私だって、馬鹿じゃないわ。(えっへん)

トゥエリ :いや、そこで威張られても。






●フアナの、エロくないからだの話。






フアナ  :……寮にいると……男子の、妙な視線を感じる……。

レイディア:まあ、わからないでもないわね。

マリア  :レイディアは大きい胸の女に興味などないから、別に構わぬ。

レイディア:だから、胸とかじゃなくて、女の子に興味ないから!

トゥエリ :フアナは、美人でナイスバディデスからね。

フィーエル:あう!

ディース :おーい、エロい話は勘弁してくれよ〜。

レイディア:ふん。だらしないわね。

フアナ  :……グラマーだから、視線は……胸に集まってて……。

トゥエリ :美人は多いデスけど、胸は他にレミィくらいしかいませんからネ。

レイディア:アリエルは?

トゥエリ :知ってますが、大貴族のお嬢様はみんな対象外デスよ。

マリア  :叶わぬ恋というやつか……。

ディース :だよなー。

レイディア:へぇ、興味ないふりして、何気にチェックしてるのね。

トゥエリ :ご、ご、ごっ、誤解デスよ!!

ディース :お前、慌てすぎな。

マリア  :エルフはあまり見かけぬから、ようわからぬ。

ディース :でも、でかいよなー。かなりでかい部類の人間よりも、でかいよな。

レイディア:お前が広げるのかよ。

ディース :へっ、12禁レベルなら、なんともないぜ。

トゥエリ :いや、全裸で威張られても。

フアナ  :……これは、あまり話したくないけど……脱ぎたくないから……。

レイディア:まあね。ディースの服は売らせないし。

トゥエリ :今まで、フアナにさんざんやられてますからネ。

フアナ  :……問題……エルフの村にいたころの、わたしの人気は、どれくらい?

レイディア:つまり、どんだけモテたかってことよね?

ディース :エルフは美人が多いんだよな。でも、その胸は武器になるから……。

フィーエル:あうー。わかんない。

マリア  :別にどうでもよいがのう。

レイディア:話したくないってことは、そこそこ?

ディース :いや、村一番じゃね?

フアナ  :……はい、消えた……。

トゥエリ :何が消えたんデスか?

レイディア:こいつの意味不明な発言は、ほっときなさい。

フアナ  :……全然、人気なかった……。

レイディア:やっぱ性格!?

トゥエリ :なるほど。

ディース :あー!! エルフはそこ見ちゃうか!

フィーエル:あう。

フアナ  :…………。

マリア  :そのくらいで落ち込むな、エルフの娘よ。

フアナ  :……理由は……胸……。

ディース :なんでだよ!? お前の知り合いのエルフは、大事なことがわかってねー!!

レイディア:お前の基準は胸だけか!

トゥエリ :価値観の違いじゃないデスかね?

レイディア:……わかった!! 大きすぎるんだ!!

フアナ  :……正解。

レイディア:あはははははははは!!!

マリア  :笑いすぎじゃ。

トゥエリ :人間と比べても大きいデスから、エルフの中では大きすぎるわけデスね。

ディース :俺はでかい方が好きだけどよ。

トゥエリ :いや、全裸で言われても。

レイディア:そんで、エロくないからだの話で、自分の胸のこと話し始めたのね。

トゥエリ :うまいこと言いますネ。

レイディア:完璧超人じゃなかったんだ! 見方変わりそう! あーっはっはっ!

フアナ  :……エルフにも……お前より小さい奴は、いない……。

レイディア:!!?

ディース :くしししし。やり返されてやんの。

マリア  :(手をわきわきさせながら)我が大きくしてやろうか?

レイディア:いい! それはいいから!

ディース :もう、服着ていいか?

フアナ  :……まだ、もうちょっと……。

トゥエリ :全裸でそのテンションが保てるのも、凄いデスね。

ディース :へっ、まあな。

レイディア:ほめてねーよ!






かくして、ディースが全裸になり、激闘は幕を閉じるのでした。





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