おままごと〜秘密のお遊戯、ママには内緒〜








■第4戦



青いダイスの出目は6。メインテーマは「からだの話」
緑のダイスの出目は4。サブテーマは「エロくない」
黄色いダイスの出目は6。話す人は「フィーエル」






・フィーエルの、エロくないからだの話。






フィーエル:あうー。

レイディア:エロい話ができなくて残念ね。

フィーエル:あうー。

ディース :こっから、どうやって盛り上がるんだ? ルールぬるいしよ。

レイディア:そもそも、ぬるくなかったら私が参加しないわよ。

ディース :こんなつまんねー話は、とっとと終わらせるぞ。






●フィーエルの、エロくないからだの話。






フィーエル:あう。ぼく、馬鹿だから、着替えとか、うまくできなくて。

レイディア:最近はけっこうできるじゃないのよ。

トゥエリ :そうデスね。

フィーエル:学院に、来る前は、メイドに、全部してもらってた。

マリア  :蛮族の貴族であっても、自分でできることは自分でせねばならぬぞ。

レイディア:こいつ、貴族じゃないわよ。

マリア  :……そうなのか?

フィーエル:あう。

マリア  :あまりに見目麗しいからのう。てっきり貴族だとばかり思うておったぞ。

トゥエリ :ただのお金持ちのお坊ちゃんデスよ。

ディース :親が金持ちだからって、調子乗ってんじゃねーぞー?

レイディア:お前が言うなよ。

フィーエル:あうー。背が伸びてきて、自分のことは、自分で、しなきゃって思って。

レイディア:いい心がけね。






フィーエル:ぼく、もう、着替え、できる。

メイドA :かしこまりました。お風呂の前はいかがいたしましょう。

フィーエル:ぼく、脱げる。

メイドA :かしこまりました。お風呂の後はいかがいたしましょう。

フィーエル:ぼく、着れる。

メイドA :かしこまりました。お体は、いつも通りでよろしいですね?

フィーエル:あうー。

メイドA :申し訳ございません。ご主人様のご命令ですので、こればかりは。

フィーエル:あうー。






レイディア:……おからだ?

フィーエル:いつも、メイドが、洗ってくれてた。

レイディア:待てやこら!!

トゥエリ :豪勢な話デスね。

ディース :お、男の夢を……お前は今、全世界の男を敵に回したッ!!!

フィーエル:あ、あうー。普通だよ。

レイディア:普通じゃねえよ!!

フアナ  :……普通じゃ……ない……。

フィーエル:ママが、ずっと出かけてるから、代わりに、メイドが。

レイディア:そういう問題かよ!?

ディース :待て。まだ、3歳とか4歳の頃っていう可能性もある。

トゥエリ :それは、何歳の頃デスか?

フィーエル:いち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろく、なな……じゅうよりは、上。

レイディア:自分で洗えよ!!

ディース :……そ、それはもちろん、全てのパーツを洗ってもらってたんだよな?

レイディア:異議あり! エロいから、テーマに反してるわ!

ディース :なんだよ、別にエロくねーだろ。

レイディア:お前、どう考えてもエロ意識してるだろ!

フアナ  :……存在自体が……エロそのもの……。

レイディア:お前が言うなよ!

ディース :ふっ。俺もそこまで認められるようになったか。

トゥエリ :ほめてないデスよ。

G   M:では、多数決です。テーマに反していると思う人は、挙手を。

レイディア:(挙手)当然よ。

マリア  :(挙手)エロいのう、明らかに。

ディース :エロくねーって。

フアナ  :(静観)……。

トゥエリ :(挙手)公正にいきましょうかネ。

G   M:テーマ違反と判断されました。フィーエルは1枚脱ぎます。

フィーエル:あうー。なんで、ぼくが……?






フィーエルは、自分の判断で、上着を脱ぎました。






ディース :男脱がして何が楽しいんだよ。

レイディア:フィーエル。その服売りなさい。3ガメルで。

フィーエル:あうー。いやだ。

トゥエリ :そりゃ、嫌でしょうネ。

レイディア:仕方ないわね。もっと負けてから頼るから、いいわ。

G   M:反則成否の判断の間も時間は止まらないので、時間切れ寸前です。

ディース :なるほど。こうやって時間を稼ぐのもアリなわけか。

トゥエリ :本人が自発的にできないのがポイントデスね。






砂時計の砂が落ち切り、ここで時間切れです。






■第5戦



青いダイスの出目は1。メインテーマは「恋の話」
緑のダイスの出目は3。サブテーマは「おとなの」
黄色いダイスの出目は5。話す人は「ディース」






・ディースの、おとなの恋の話






ディース :……そ、そうだな。冒険者として最初に行った村での話だが。

レイディア:……へぇ……あの子と大人の恋してたんだ?

ディース :!? ……し、してない、ぜ?

マリア  :嘘ではないのう。

レイディア:なら別の話にしろよ。

トゥエリ :時間稼ぎデスか?

ディース :いや、大人の恋にも色々あるんだよ、これが。

フアナ  :……チェリー……。

ディース :……!!? なんで知ってんだよ!?

フアナ  :……好きな、果物……。

ディース :……くそっ!?

レイディア:え!? そっち系の店、行かないの?

トゥエリ :この人、案外純情みたいデスよ。

ディース :くそっ、黙ってろよ!!

マリア  :これが純情とは、片腹いたいのう。

レイディア:好きでもない女の子を口説くなんて、最低ね。

ディース :……好きだなんて言ってねーだろ。

マリア  :こいつはこういう男じゃ。

ディース :くそ! 言われ放題かよっ!

レイディア:どうみても自業自得だろうが!

ディース :さて、どういう話がいいかなー、っと。

フアナ  :……時間稼ぎの宣言を……連打……。

トゥエリ :それは、時間切れまで服が無限に減り続けますよネ。

ディース :ま、待ってくれ。ギブアップだ……。

レイディア:最近、ヘタレが染み付いてきたわね。

ディース :くそっ!!!






●ディースの、おとなの恋の話。






→ギブアップ。(ディースのコイン2枚が、ゲームから取り除かれます。(残り1枚))
 ディースは、自分の判断で、靴、靴下、ズボン、上着を脱ぎます。






レイディア:なっ、なんでパンツになってんのよ!?

ディース :へっ。作戦だ。

レイディア:どんな作戦だよ!

トゥエリ :女性は、心理的に男性のズボンなんて履き辛いでしょうからネ。

フアナ  :……■まされそう……。

レイディア:……確かに、嫌な作戦ね。

フアナ  :……だからって……脱ぐな……。

マリア  :……ぬぅ。エルフの娘の言う通りじゃ。

トゥエリ :でも、次同じのが来たら、一気に全裸デスね。

ディース :へっ。俺はここからが強いんだよ。

レイディア:前から思ってたんだけど、その自信はどこから来るわけ?






■第6戦



青いダイスの出目は4。メインテーマは「エッチな話」
緑のダイスの出目は6。サブテーマは「ドン引きされる」
黄色いダイスの出目は3。話す人は「トゥエリ」






・トゥエリの、ドン引きされるエッチな話。






トゥエリ :これ、さっきの話の続きで問題ないデスよね?

マリア  :うむ。確かに、ドン引きされておるのう。

ディース :俺、真相知ってるから、あんまりおもしろくねーんだよな。

マリア  :ぬしが諸悪の根源であるからのう。

レイディア:ていうか、お前の都合なんて誰も聞いてねーよ。

フアナ  :……わたしからも……話す……。






●トゥエリの、ドン引きされるエッチな話。






フアナ  :……むかーしむかしのぉ、ことじゃったぁ……。

レイディア:昔話風に語りはじめなくてもいいから。

トゥエリ :しかも、何気に上手いデスよ。

G   M:フアナが語り始めます。場面は、寮5階の一室。

レミィ  :リリー、もう泣くなです。

アリエル :男なんて、決して信用してはいけないよ。 ←リリーをそっと抱きしめる

リコリス :おとうさんの悪口は、めっ! だよっ!

アリエル :リコリスのお父さんのことじゃないよ。

リリー  :……わっ、私はそういうことされても我慢しますけどぅ……。

アリエル :健気だね……。よし、今夜は僕が慰めてあげるよ。

ローディス:……あんた、何しに来たのさ?

アリエル :いてもたってもいられなくなってね。

レミィ  :事を起こすとなったら、アリエルの力は必要なのです。

リコリス :非公式だけど、上層部会議だしねー。

レミィ  :でも、同期だからって理由だけでこれはあんまりです。

アリエル :そうだね。許せない。

リコリス :もっとなかよくしないとー。

ローディス:レイディアがいれば、もっとストレートにことが運ぶんだけど。

アリエル :今、酒がらみの場所を、色々探させてはいるけど。

リコリス :まだ昼だよー?

ローディス:……休日だから仕方ないよ。

レミィ  :そうです。いないものは仕方ないのです。

ローディス:その代わりに、その一派のフアナに来てもらってるわけだけど。

フアナ  :……。

ローディス:心当たりはない?

フアナ  :……ない。(誤解っぽいけど、面白そうだから黙っとこーっと。)

レミィ  :アリエルも真面目にやれです。

アリエル :僕はいつだって大真面目さ。……まず、事実を整理しよう。

ローディス:1階のトゥエリが、この本と同じことをしようと、リリーに迫った。

リリー  :で、でも、何かの間違いだとは思うんですけどぅ……。

レミィ  :泣くなです。泣いてるだけだと、何も解決しないのです。

アリエル :リリーの恋心を利用するなんて、なんて卑劣な男だ……。

リリー  :わ、私はいいんです。トゥエリさんはとってもいい人なんです。

アリエル :おとなしそうな男ほど、本性は危険なものだよ。

リコリス :だめだよー、人を疑ってばっかりじゃー。

ローディス:1階は3つに割れてて、階としてまともな交渉は望めないね。

フアナ  :……あいつ……どの派閥なのかも不明だし……。

リコリス :1階のリーダーに、話、通すのー?

ローディス:でも、話が通じる2人が、講義中なんだよ。

リコリス :ふぇー……。

フアナ  :……本人と、直接交渉……。

ローディス:あるいは、手紙で呼び出すか……。

フアナ  :……女性の呼び出しには……応じない……。(ちょっち大げさだけどね。)

アリエル :フアナ、男の筆跡で呼び出してもらっていいかな?

リコリス :だめだよー。嘘つきは泥棒のはじまりだよー。

フアナ  :……男同士で手紙書くようなマメな男は……1階にはいない、たぶん……。

アリエル :もっともな意見だ。

ローディス:なら、トゥエリの部屋で話すしかないかね。

レミィ  :相手は危険人物です。数に頼るです。

アリエル :そうだね。正義は勝つからね。

ローディス:それは、1階の暴徒を刺激しかねないと思うけど……。

レミィ  :最初に仕掛けた方が悪いのです。

アリエル :重傷までなら、何人でももみ消せるよ。

リコリス :暴力はだめだよー。

リリー  :あの、私、そんなつもりじゃなくて。泣いてたらレミィが……。

レミィ  :リリーは優しすぎるのです。そんなんじゃだめなのです。

アリエル :あくまで話し合いさ。相手が手を出したら知らないけどね。ははっ。

リコリス :もう。しょうがないなー。話し合いならいいかー。

ローディス:あまり大所帯になるのは避けたいところだけど。

アリエル :僕はルコを連れて行くよ。

ローディス:クァルミルが部屋にいるといいけどね……。

リコリス :(走り出しながら)みんな連れてくるよー!

ローディス:……あ、行っちゃった。

フアナ  :(例の本をめくりながら)………………。 ←無表情を装いつつ、赤面

アリエル :(フアナの耳元で)君のそういうところ、好きだよ。

フアナ  :(本を閉じながら)……こっちは、好きじゃない……。

アリエル :つれないなぁ。






G   M:場面は寮1階へ。1階の廊下には、女子寮生がひしめいています。

リリー  :……な……なんで、こんなに……?

ローディス:……み、みんなって……4階だけじゃなくて……?

リコリス :ごめんねー。講義中の人が多くて、そんなに集まらなかったんだー。

フィーナ :あらあら。4階の皆さんは、真面目ですからねぇ。

クァルミル:姐さん、自分が特攻しますんで。

フアナ  :……おしくらまんじゅう……。

アリエル :ああぁ〜、なんて甘い……混ざっても、いい香りだ。 ←うっとり

ルコ   :……アリエルぅ?

アリエル :い、息を吸い込んだだけだよ。

リコリス :うぎゅー。おさないでー。ふぇー。

フィーナ :あらあら。

チェーザ :きゃっ! アリエル様、こんなところでっ!?

ルコ   :アリエルっ!!

アリエル :事故だよ、事故。

フィーナ :それで、その激しい本はどこにあるんですか?

フアナ  :……部屋を探せば……出てくるかも……。

フィーナ :!!

ローディス:こっ、こんなところで突進しないでよ。

リコリス :むきゅー。おさないでよー!

リリー  :……また、足踏まれた……な、なんでこんなことにーっ!!?

ローディス:…………あんた、どこ触ってんの?

アリエル :いや、今度こそホントに事故だってば。

ルコ   :アリエル! ここに私がいるでしょ!

トゥエリ :(@部屋)何か、外が騒がしい気ガ……。

クァルミル:(扉を叩きながら)トゥエリ、出て来いや、おらぁ!!

トゥエリ :(@部屋)うわっ!?

レミィ  :とっとと出てくるです!

ローディス:ちょっと、もうちょっと穏便に。

レミィ  :今出てきたら、サンドバッグで勘弁してやってもよろしくってよ、です!

トゥエリ :(@部屋)ひぃぃぃっ!!!

ローディス:……語尾の問題じゃなくて。

フィーナ :(扉を叩きながら)トゥエリさん、お話がありまーす。

ルコ   :あんたのせいよ! とっとと出てきなさいよ!

トゥエリ :(@部屋)な、なんなんデスかっ!?






砂時計の砂が落ち切り、ここで時間切れです。






トゥエリ :あの時は、本気で怖かったデスね。

ディース :日頃の行いって、大事だよなー。

レイディア:悪いのお前だけだろ、明らかに。






■第7戦



青いダイスの出目は6。メインテーマは「からだの話」
緑のダイスの出目は3。サブテーマは「おとなの」
黄色いダイスの出目は6。話す人は「フィーエル」






・フィーエルの、おとなのからだの話






フィーエル:うちのメイドは、みんな、大人だから。

レイディア:なんか、嫌な予感がするんだけど。

ディース :メイドと風呂か。いいなー。

トゥエリ :……い、一緒に寝たりとかは?

レイディア:食いつくなよこのむっつりスケベが。

フィーエル:あう。横で、寝てたよ。

レイディア:待てや!!

フィーエル:ママが、ずっと出かけてるから、代わりに、メイドが。

レイディア:そういう問題かよ!?

フアナ  :……メイドと……恋人同士のような関係になったことは……?

フィーエル:あう。あるよ。

ディース :あるのかよ!!!?

フアナ  :……!!!

トゥエリ :な、な、なっ……!?

マリア  :……。

レイディア:……!!?

フィーエル:ママが、ずっと出かけてるから。

レイディア:それは絶対関係ねーだろ!!

フィーエル:うちのメイドは、大人だから。

レイディア:待ちなさい。今からその話をする気?

フィーエル:あう。そうだよ。

レイディア:それが、体の話?

フィーエル:あう。そうだけど。

ディース :おおっ!!

マリア  :……よくある話、ということなのかのう。

フアナ  :……。

レイディア:ストップよ。その話は、後で聞かせてもらうから。

ディース :せっかくなんだから、聞かせろよ!

トゥエリ :いや、これはまずいデスよ。海苔じゃすまないデス。

レイディア:そうね。まさかそうくるとは……。

ディース :モザイクかけりゃいいだろ!

フアナ  :……思わぬ……伏兵……。






●フィーエルの、おとなのからだの話






→ストップ。(レイディアのコイン2枚が、ゲームから取り除かれます。(残り1枚))





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