ホモさんといっしょっ!








■1ターン目






G   M:1階の階段前で、水の軍が作戦会議をしています。

レイディア:げっ、正魔術師……。見ない顔がいると思ったら。

トゥエリ :たまに学院の建物で見ますヨ。レイディアさんはさぼりすぎデス。

レイディア:うっさいわね!

フアナ  :……氷と地は……怖い……。

トゥエリ :……それ以外も全部、派閥の領袖オールスター状態デスね。

ディース :氷が全員女、風もほとんど女かぁ。

レイディア:そこに注目するのかよ。

トゥエリ :この、謎の助っ人って称号はなんなんデスか?

ディース :5階の寮母じゃね? 説明会のとき、何気にいたぞ。実は強いらしいけど。

トゥエリ :たまに5階に行ったら、いつも暇そうにしてますからネ。

フアナ  :……暇人……トゥ・オール・ピープル……。

レイディア:暇なの!? そんなに暇なの!?

フィーエル:あう。ひまじん。

ディース :火もケンカなら強いぞ。1階の中ボスが2人もいる。

レイディア:……。

トゥエリ :私情は抜きで行きましょう。

レイディア:わかってるわよ! フアナ、この3人の正魔術師の情報ある?

フアナ  :……まだ、導師候補じゃないことくらいしか……。

レイディア:充分よ。ソーサラー3か、せいぜい4ね。

ディース :風が一番弱いよな?

トゥエリ :油断は禁物デスよ。

フアナ  :……ルコは……わたしの侵入に気付いたから、怖い……。

レイディア:確かにそうね。他に危険人物知ってる人ー?

フアナ  :……アリエルとフィーナは……普段、実力を隠してる……。

レイディア:大体わかったわ。で、いきなり囲まれてるわけだけど。

トゥエリ :くじ運悪いデスよね。

レイディア:上に逃げたら、氷や地と鉢合わせしかねないから、それだけは避けるわよ。

トゥエリ :その2つとだけは当たりたくないデスからね。

ディース :1階の端に逃げるか、建物の外に出るかだよな。

フアナ  :……廊下の端は……行き止まり……。

トゥエリ :でも、すぐに外に出たら、火と遭遇しますヨ?

レイディア:…………やむを得ないわ。挟撃食らうよりマシよ。

トゥエリ :しかし、それだと、降りてきた氷や地に追いつかれる可能性ガ。

ディース :考えすぎじゃね?

レイディア:火を全力で突破して、風のとこまで攻め込むわよ。

トゥエリ :なるほど。比較的マシな2つを、最初に制圧するわけデスね。

レイディア:強い奴に手間取ってる間に、弱い奴に態勢整えられたらまずいし。

フアナ  :……氷と地に挟まれたら……絶対勝てない……。

トゥエリ :火が先に裏庭に向かった場合はどうしますカ?

フアナ  :……火は……わたしたちが……上に行くとは考えない、多分……。

フィーエル:あう。挟み撃ちされそうなのは、避ける。

レイディア:その通りよ。あと、あっちから逃げたら、3階の氷の魔法の射程に入るし。

トゥエリ :右回りで裏庭に行くルートは、実質封じられていますからネ。

ディース :氷は、フォーリング・コントロールで飛び降りもできるしな。

トゥエリ :開始直後の寮の周辺は、実質一本道なわけデスね。

フアナ  :……消えてる奴に……注意……。

レイディア:そうね。魔法使いは全員消えられるから。

フィーエル:あう! センス・マジック!

レイディア:そうね。それか、スリープ・クラウドでもろとも眠らせるか。

トゥエリ :集中が解けたら、見えますからネ。

ディース :将軍をどう使うかもポイントだな。

トゥエリ :仲間を回復させるのを見られたら、その人が将軍だとばれますよネ。

レイディア:将軍だけに逃げられるのが一番厄介よ。

フアナ  :……特に……コンシール・セルフ……。

レイディア:それを見つけるには、基本的にセンス・マジックしかないわね。

トゥエリ :4レベル以上のソーサラーの捕獲は、最優先デスね。

レイディア:いや。せっかく捕まえても、下手したら復活されるわ。将軍が最優先よ。

ディース :あと、ちょっと思ったんだけどよ……いや、言いにくいな。

レイディア:何よ。もったいつけないで言いなさいよ。怒らないから。

ディース :これ、布抜こうとするときに、変なとこ触っちゃったりとか、ねーの?

レイディア:何考えてんだよ!!?

ディース :怒らねーって言ったじゃねーか。

フアナ  :……盲点……。

レイディア:奴隷。シモネタ言った罰として、負けたらエロ本10冊没収だからね。

ディース :へっ。勝ちゃいいんだろ。






G   M:寮正門付近で、火の軍が作戦会議をしています。

マグノリア:将軍は俺。全軍突撃……。

クロウ  :将軍も突撃する気かい?

マグノリア:当たり前だ。お前は黙っていろ。

クロウ  :わかったよ。で、風と水、どっち狙いだい?

ランラン :(わかってねーだろーがよ。このエルフは……。)

マグノリア:水と地を倒して、一気に5階を占拠する。

クロウ  :うちのボスは『攻め』だね。

アストリア:どうせ遊びだ。あたいらは、自分の仕事をすればいい。

クロウ  :正魔術師が、授業をさぼって仕事かい?

アストリア:お前も正魔術師になればわかるよ、エルフ君。

クロウ  :お互い大変だね。

ストリィ :僕はディース君をもらうよ。

ランラン :アレはやる。ホモ同士よろしくやってろ。

ストリィ :まさか、ディース君もお仲間だとはねぇ。誰に聞いたの?

ランラン :ちっ……思い出したくもねぇ。

クロウ  :どっちが攻めなんだい?

ストリィ :僕はどっちでもオーケーさ。でも、どっちかというと……。

アストリア:そういう話は、あたいに聞こえない場所でやってくれ、見習い。

クロウ  :そりゃ失礼。

ストリィ :アストリアはつれないなぁ。

アストリア:そんなだから、いつまでも見習いなんだよ、先輩。

ストリィ :そういうときだけ先輩呼ばわりしないでほしいなぁ。

マグノリア:あとの役目は適当だ。行くぞ。






そして、上記の通り役職が割り振られ、ゲームスタートです!






■2ターン目(試合開始!)






水の軍は、審判の試合開始宣言と同時に建物の外に出ます。
そこに、火の軍が突撃してきました。いきなり、5対5の全面戦争が勃発します!






G   M:水の軍はレイディア、フィーエルが下がり、
      フアナ、ディース、トゥエリが前列に展開。
      対して、火の軍はマグノリア、ランラン、ストリィが前列。
      エルフのクロウと、女性正魔術師のアストリアが下がります。

G   M:行動宣言は水の軍からです。

レイディア:えっ!? まさか、あのエルフ、うちの軍師より頭いいの!?

フアナ  :……クロウは……天才……。

トゥエリ :相手の手がわからないのは、地味に辛いデスね。

フィーエル:あうー。ぼくら、けっこう遅い。

レイディア:私は遅いから、抵抗専念よ。

フアナ  :……スリープ・クラウド……接近前に、敵全体に。

トゥエリ :もちろん、ストリィを狙いますヨ。

ディース :俺はランラン狙いだ。

フィーエル:あうー。よくわからない。

G   M:火の軍は、マグノリアがフアナ狙い、ストリィがディース狙い、
      ランランがトゥエリ狙い、クロウとアストリアがスリープ・クラウドです。
      では、1ラウンド目の処理に入ります。敏捷度順に。

フアナ  :……スリープ・クラウド……(ころころ)13。

G   M:(ころころ)マグノリアは12で寝た、クロウは14で抵抗、
      ランランは11で寝た。ストリィは11で寝た。アストリアは15で抵抗。
      (ころころ)マグノリアとランランはうつ伏せ、
      ストリィは仰向けで寝ました。
      うつ伏せで寝ている相手からは、戦闘中でも簡単に布が取れます。

クロウ  :スリープ・クラウド! (ころころ)8。

G   M:(ころころ)誰も寝ません。

レイディア:ふん。天才エルフも、たいしたことないわね。

トゥエリ :実戦経験の差デスね。

ディース :俺はランラン狙いだったんだけど?

G   M:うつ伏せに寝てるので、1ゾロ以外で布が取れます。

ディース :(ころころ)よし、取った!

G   M:上級騎士のランランが離脱しました。【水:+5点】

ディース :ま、前衛に将軍がいるわけねーよな。

トゥエリ :ストリィは、仰向けデスね。

G   M:トゥエリが敵陣に切り込むと同時に、アストリアの詠唱が完成します。

アストリア:スリープ・クラウド! (ころころ)10。

G   M:効果範囲に入るのは、敵陣に切り込んでいない
      フアナとレイディアとフィーエル。(ころころ)誰も寝ません。

レイディア:ふん。話にならないわね。 ←実はぎりぎりで抵抗した






1ラウンド目の終了時、裏庭の方向から、風の軍のリリィとレミィが突撃してきます。






レミィ  :てひひひひひ。2年コンビ参上っ、なのです!

リリー  :はうあっ!? やっぱりもう倒れてるっ!?

レイディア:そう来るとは……予想以上にアグレッシブな奴らね。

ディース :う、裏庭からっ!? どんだけ速いんだよっ!?

フアナ  :……弱いのが……せめてもの救い……。

トゥエリ :援軍が来る前に、片付けないとまずいデスね。

G   M:建物の陰から急に飛び込んできたので、
      2ラウンド目の頭に不意打ちになります。レミィは知力19もあるんですが、
      フアナの20とクロウの22には敵いません。レミィとリリィは、
      水の軍と火の軍全体を巻き込んでスリープ・クラウドです。
      次は、水の軍の行動宣言。

レイディア:私がやられるわけにいかないから、抵抗専念よ。

フィーエル:あう。レイバンさんに、背中、預ける。

レイディア:私はレイディアだっ!

G   M:上の階からの突入を警戒するわけですね。わかりました。

トゥエリ :クロウを狙いますヨ。

ディース :くしししし。俺はアストリアだ。

レイディア:奴隷。変なとこ触ったら、裸踊りさせるからねっ!

ディース :仕方ねーな。普通に布狙いにするよ。

トゥエリ :やっぱり、触る気だったんデスね。

ディース :事故だよ、事故!

フィーエル:あうー。それ、事故じゃない。

フアナ  :……風の馬鹿どもに……スリープ・クラウド……。

G   M:火の軍は、クロウが先ほどのスリープ・クラウドの範囲に
      ディスペル・マジック。
      アストリアが、自軍の前列も巻き込んでスリープ・クラウドです。

G   M:2ラウンド目の処理。敏捷度20で、フアナとレミィ同時です。

レミィ  :てひひひひっ。 スリープ・クラウドですっ! (ころころ)13。

G   M:(ころころ)レイディア16で抵抗、フィーエル10で寝た、
      トゥエリ15で抵抗、ディース15で抵抗、フアナ15で抵抗。

フィーエル:あうー。

G   M:では、フィーエルがどちらに倒れたかが問題になります。
      お互い背中を向けていたので、仰向けだと、
      レイディアの布にひっかかる可能性もあります。

レイディア:えっ!?

G   M:仰向けです。1D6で1なら、引っかかって布が抜けます。
      (ころころ)5

レイディア:あぶなっ!!? 何やってんのよ!?

フィーエル:ぐー。

フアナ  :……スリープ・クラウド……(ころころ)14。

G   M:(ころころ)リリーは10で寝た、レミィは11で寝た。
      (ころころ)2人とも仰向けです。

クロウ  :ディスペル・マジック! (ころころ)11。

G   M:達成値13のスリープ・クラウドは打ち消されません。
      (そもそも、ルールを厳密に適用した場合、
      この呪文にディスペルが効くかはちょっと不明ですが。)
      寝ているランランは(ころころ)12で寝たままです。
      寝ているストリィは(ころころ)10で寝たままです。

ディース :先輩、覚悟! (ころころ)13。

アストリア:あたいは避けないよ。(経験点余ってるけど、ファイターは取らんわ。)

ディース :取った!

アストリア:精一杯やったから、仕方ない。うん。

G   M:兵士のアストリアが離脱しました。【水:+1点】

トゥエリ :私はクロウを狙いますヨ。(ころころ)10。

クロウ  :ああっ……(ころころ)6。 ←戦闘技能なし

トゥエリ :よし、取りましたヨ!

G   M:副官のクロウが離脱しました。【水:+10点】

レイディア:なっ、なんで後列に将軍がいないのよっ!?

トゥエリ :え……将軍が前に出てた、ということデスか?

フアナ  :……まさか……やられた……。

G   M:(ころころ)抵抗14で、マグノリアが起き上がりました。

マグノリア:……やってくれたな。

アストリア:あたいら、がんばったからね。

クロウ  :マグノリアさん! 他は全員やられました、逃げてください!

フアナ  :……そうは問屋が、おろさない……。






2ラウンド目の終了時、裏庭の方向から、風の軍のルコが突撃してきます。






G   M:ルコの仲間は、2人とも倒れているわけですが。布は無事ですけど。

ルコ   :早っ!!? もうちょっと消耗させなさいよっ!

G   M:建物の陰から急に飛び込んできたので、
      3ラウンド目の頭に不意打ちになります。
      3ラウンド目の行動宣言。まずは、天才のクロウを失った火の軍。

マグノリア:ストリィを蹴り起こしつつ、敵のいない側に戦略的撤退だ。

G   M:次は、知力20が1人しかいないルコ。リリーとレミィを蹴り起こそうとします。次は、水の軍どうぞ。

レイディア:背後から誰か来たらまずいわ。フィーエルを起こしつつ、建物の中を警戒。

フアナ  :……風の馬鹿に……スリープ・クラウド……。

トゥエリ :残るマグノリアを狙いますヨ。

ディース :ああ。俺もだ。

フィーエル:ぐー。

G   M:では、3ラウンド目。

フアナ  :……スリープ・クラウド……(ころころ)11。

G   M:(ころころ)ルコは16で抵抗。

フアナ  :……何者っ!?

G   M:(ころころ)レミィとリリーは寝たままです。ストリィも起きません。

トゥエリ :マグノリアを狙いますヨ。(ころころ)16。

G   M:背後からなので、逃げる方に−4の修正がかかるだけです。

マグノリア:ちくしょう(ころころ)5。

トゥエリ :取りました!

G   M:将軍のマグノリアが離脱しました。【水:+0点】
      それにより、下級騎士のストリィが離脱しました。【水:+3点】

マグノリア:この借り、いつか返す。

G   M:マグノリアは走って寮の門を出て行きました。

ルコ   :(蹴りながら)起きなさいよっ!

リリー  :はうあっ!? トゥエリさんの前でよだれをーっ!?

レミィ  :あうちっです! あ、朝なのですかー!?

G   M:リリーとレミィが目を覚ましました。
      知力差が逆転したので、4ラウンド目の行動宣言は、水の軍からどうぞ。

レイディア:えっ!? また!?

フアナ  :……こいつら……何者……?

レイディア:私は遅いから、とりあえず後方警戒よ。

フィーエル:あう。警戒、する。

フアナ  :……スリープ・クラウド……。

ディース :へっ。胸触れるわけじゃねーから、一番かわいいリリーを狙うぜ。

リリー  :はうあっ!? な、なんで私ばっかりー!?

トゥエリ :ルコはフアナが何か言ってましたし、まずはレミィを狙いますかネ。

G   M:風の軍は、敏捷度20のレミィがダークネスで煙幕、
      12のルコはライトで煙幕を払い、
      リリーは敏捷度0でトゥエリを攻撃という三位一体の連携攻撃を放ちます。

リリー  :(ごめんなさい。でも、トゥエリさんに認めてもらうチャンスっ!)

レイディア:それは読んでなかったけど、フアナがスリープ・クラウド詠唱してるっ!

フアナ  :その手は■名の! ……スリープ・クラウド!(ころころ)15。

G   M:(ころころ)ルコは14で寝た、リリーは8で寝た、レミィは17で抵抗。
      (ころころ)ルコもリリィも仰向けです。

フアナ  :……17っ……!?

レミィ  :ダークネスっ! (ころころ)かかったです!

G   M:水の軍全員と風の軍3人は、突然暗闇に包まれます。

フィーエル:あうー。まっくらー。

レイディア:ちっ! 行動さえ読めてたら、すぐライトで打ち消せたんだけど。

トゥエリ :ひとまず、少しだけ前に出て、杖を構えますヨ。

ディース :望むところだ!(味方以外なら、触っても事故で済まされるよなっ!?)

G   M:5ラウンド目の行動宣言は、レミィ1人になった風の軍からです。

レミィ  :位置は覚えてるですから、踏んで回るです。

レイディア:トゥエリを巻き込んで、スリープ・クラウドね。

フアナ  :……同じく……。

トゥエリ :当然、ライトをかけますヨ。

フィーエル:あう。ライト。

ディース :深入りはせずに、お宝とぶつかるのを待つぜ。

G   M:では、5ラウンド目の処理。

レミィ  :必殺、ザ・ダーッシュっ、ですっ!

G   M:(ころころ)成功。レミィは、敏捷度24で縦横無尽に走り回れます。

フアナ  :……!? ……計算外っ……!

レミィ  :(蹴り起こしながら)ブーン、なのですっ!

リリー  :はうあっ!? またっ!?

ルコ   :いたた……アリエルの頼みだから、頑張らないと……。

G   M:リリーとルコが目を覚ましました。

フアナ  :……スリープ・クラウド……(ころころ)18。

G   M:(ころころ)ルコ13で寝た、リリー11で寝た、トゥエリ14で寝た。

ルコ   :ゆ、油断した……。(ぱたり)

リリー  :はうあっ!? また眠くなってきた……。(ぱたり)

トゥエリ :……な、なんで私まで……。(ぱたり)

G   M:(ころころ)トゥエリとリリーはうつ伏せです。ルコは仰向け。

フィーエル:あう。ライト。(ころころ)かかった。

G   M:ダークネス消滅。レミィは、背を向けてダッシュで遠くに逃げています。
      もうすぐ角を曲がるので魔法は届きませんが、速い人が走れば追いつけそうです。
      6ラウンド目の行動宣言。

レミィ  :へっへー♪ 鬼さんこっちらーです!

フアナ  :……追う……止めないでっ!

レイディア:仕方ないわね。フィーエル、センス・マジックよ。

フィーエル:あう。(ころころ)かかった。

G   M:視界内に、変わった魔法の反応はありません。

レイディア:不意打ちはないわね。とりあえず、馬鹿を起こすわ。

フィーエル:あうー?

レイディア:いや、あんたじゃないから。

ディース :リリーの布でも抜いとくか。

G   M:簡単に抜けます。(ころころ)ルコは起きません。
      下級騎士のリリーが離脱しました。【水:+3点】
      そして、布の入れ方が悪かったのか、布を抜いたときに何かにひっかかって、
      パンツも見えちゃってるわけですが。しかも、パンツちょっと脱げかけ。

ディース :おお!!

レイディア:へぇ……。

ディース :ち、違うんだ! 普通に抜いただけなんだって!

レイディア:まあ、見てたからわかるけどね。

ディース :なら言うなよっ! ……じゃ、次はルコ。

G   M:仰向けでも、布は見えてるので、戦闘中でさえなければ簡単に抜けます。
      この魔法、一度眠れば戦闘中以外は基本的に抵抗できませんので。
      上級騎士のルコが離脱しました。【水:+5点】

トゥエリ :(蹴り起こされながら)痛いデスよ。普通に起こしてくださいヨ。

フィーエル:あうー。かわいそう。

ディース :蹴らねーでも、とっくに戦闘終わってるしな。

レイディア:とりあえず、この2人の布は返さないとね。

ディース :ああ。俺がちゃんとふとももに結んどくぜ。

レイディア:(冷たい視線で)腕でいいから。ていうか、私がやるから。
      ついでに、パンツが見えないように戻しとくわ。

G   M:では、リリーとルコが目を覚ましました。

リリー  :はうあっ!? 負けちゃったー。

ルコ   :あんたらなんか、アリエルにやられちゃえばいいんだから!

レイディア:はいはい。とりあえず、火の軍の布は、私が預かっとくわ。

G   M:全滅した火の軍は、ギャラリー席に退場となります。

ストリィ :ファンファン、大丈夫かな?

レイディア:(いや、あんたには関係ないから。)

ストリィ :レイレイ、僕らの分も頑張っておくれよ。

レイディア:……とっとと行きなさいよ。

ストリィ :仕方ないなぁ。(爽やかに)ディース君、今度、プロレスごっこしないかい?

ディース :ひ、ひぃぃぃっ。嫌だよっ!

ストリィ :トントンでもいいよ。

トゥエリ :私も嫌デスよ!

レイディア:とっとと行けっつってんだろーが!!

G   M:ストリィは、渋々ながらも退場していきます。

レイディア:まったく……。

ディース :……ふぅ。「チ」で始まる名前の奴がいなくて、助かったぜ。

レイディア:ディース、後で正拳突き1万回ね。

ディース :へっ。お前の拳が耐えられるかな?

レイディア:いや、あんたが1人でやるの。壁に。

ディース :……すみません。勘弁してやってください。

トゥエリ :しかし、フアナさんを1人でやって、よかったんデスかね?

ディース :普通なら、戦力の分散は避けるべきだけどな。

レイディア:やられても復活できるからさ。ていうか、あいつ、まずやられないし。

フィーエル:あう。レイモンドさん、将軍。

レイディア:馬鹿っ、こいつらに聞こえたじゃないのよ! あと、レイディアだから!

ルコ   :はったりじゃないわ。陣形からみても、間違いない。

リリー  :やっぱり、レイディアさんが将軍だったんだ……。

ルコ   :リリー、やりなさい。責任は私が取るから。

リリー  :やるよー。ラウドボイス! (ころころ)9。

G   M:では、リリーの大声能力が発動します。

リリー  :火の軍全滅! 風の軍半壊! 水の軍の将軍は、レイディアさん!!!

G   M:女の子の地声とは思えない大声により、寮の敷地全域に情報が伝わります。

トゥエリ :……これはまずいデスね。

レイディア:審判、これ、反則じゃないの?

審判   :……はい。反則です。リリーは退場処分となります。

G   M:リリーが退場しました。【ポイント増減なし】

トゥエリ :反則するような子じゃないと思ってたんデスが……。

リリー  :はうあっ!? こういう情報戦だって言ってたよねー!?

ルコ   :え、言ったっけ?

リリー  :ルコー、責任取ってよー。

ルコ   :(目をそらしつつ小声で)尊い犠牲、忘れないわ。

リリー  :(審判に連行されながら)はうあっ!? みーすーてーらーれーたーーー。

レイディア:フィーエル、寮の中見てきて。

フィーエル:あう。

G   M:1階廊下と階段に、魔法の反応はありません。

レイディア:隠れて近寄ってきてはないみたいだから、とりあえずフアナを追うわよ。





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