バトルのチュートリアル−1





G   M:このページでは、バトルのチュートリアルを行います。
      ゲストとして、金髪縦ロールのお嬢様、はるひちゃんにご登場いただきました。

はるひ  :……チュートリアル?

G   M:おべんきょう、のようなものだと思ってください。

はるひ  :おべんきょう? そんなもの、わたしには必要ありませんわ!

G   M:いや、かわいくて絵になるので、みんなのお手本になると思って。

はるひ  :おーっほっほっほっ。もっとほめてもよくってよ!

G   M:かわいいだけじゃなくて、気品もありますし。

はるひ  :おーっほっほっほっほっ。よくわかってますわね! で、何をすればよろしいんですの?

G   M:(扱いやすっ!)かわいさを生かして、(バトルとかの)モデルになってもらいたいな、と。

はるひ  :おーっほっほっほっ。お安いごようですわ!

G   M:まず、能力値の説明から入ります。
      はるひちゃんの能力値は、ひとまず以下の通りです。
      ちから:2 すばやさ:8 かしこさ:2 しぶとさ:3 みりょく:8 しゅうちゅう:2
      数値が高い方が能力が高く、最低が1で、最大が9です。

はるひ  :わたしは、とってもかわいくって、すばやいってことですわね。

G   M:なお、フルネームが決まってる人は『名のある園児』と呼ばれます。
      戦国武将のようなものだと思ってください。
      対して、フルネームがない人は『一般園児』と呼ばれます。
      足軽のようなものだと思ってください。
      もちろん、はるひちゃんも『名のある園児』です。

はるひ  :おーっほっほっほっ。当たり前ですわ。

G   M:名のある園児の能力値の合計は一定で、
      理論上の平均値は、各能力が4.2857になります。

はるひ  :……あなた、何が言いたいんですの?

G   M:他の『名のある園児』と比べると、すばやさとみりょく以外はそこまで高くないってことですね。

はるひ  :……あなた今、わたしをバカにしましたわね?

G   M:いやいや、逆に、1つの能力値に8まで割り振れる人はそんなにいないんで、
      ひまわり幼稚園では一番かわいくて、一番足が速いことになります。

はるひ  :そういうことなら、まあいいですわ。 ←えっへん

G   M:ちなみに、一般園児の能力値は、ちから〜しゅうちゅうまで全て3です。

はるひ  :ちょっと! わたしは、名無しよりバカで落ち着きがないってことですの!?

G   M:Exactly.(そのとおりでございます)

はるひ  :……いぐさ……? ここは日本でしてよ。日本語で話しなさいな。

G   M:ひまわり幼稚園の他の女の子たちのみりょくは、
      一般園児が3で、ふうちゃんが7。つまり、はるひちゃんが一番かわいいわけです。

はるひ  :おーっほっほっほっほっ! しばはらふうなんて目じゃありませんことよ!

G   M:ふうちゃんの能力値は、ひとまず以下の通り。
      ちから:3 すばやさ:1 かしこさ:4 しぶとさ:5 みりょく:7 しゅうちゅう:3
      重要な能力のすばやさをきっぱり捨ててる代わり、
      ほとんどの能力がはるひちゃんよりちょっとずつ高いわけですね。

はるひ  :……あなた、どっちの味方ですの?

G   M:とはいえ、一番高いみりょくでも、はるひちゃんには負けるわけです。
      はるひちゃんの魅力にはかなわない、と。

はるひ  :おーっほっほっほっほっ! 当然ですわ! 正直なあなたにはごほうびが必要ですわね。
      (自分の足元にきれいな包み紙のアメを落として)さあ、ひろいなさいな!

G   M:いただきます。……おいしい!

はるひ  :あなた、なかなかわかりますのね。
      パパに買ってもらった、輸入物のトロピカルキャンディですのよ。
      普通のアメでしたら、いくらでもあげましてよ。

G   M:しかし、食糧事情の厳しいこの世界で、不用意にアメを見せびらかしたりすると……。

はるひ  :な、なんですの……?

G   M:そこに、三輪車に乗って、隣の地区の一般園児たちがやってきます。
      年長組のはるひよりちょっと年下で、おそらくは年中組でしょう。

園児A  :ヒャッハー! いっぱいアメもってるおんながいるぜ!

園児B  :しかも、かわいいおんなのこだぞ!

園児C  :いや、そんなもんよりアメだ。おんなはにもつになる。

園児B  :それもそうだな。やい、アメをだせ!

はるひ  :……わ、わたしがアメ以下とでも言うんですの……!?

G   M:園児の価値観ですから、アメ > 女の子 > 札束 すらありえますからね。
      ましてや、お金が意味を持たず、食糧が不足しがちな世界です。

はるひ  :あなたたち、バカですの? わたしをさらえば、アメも食べほうだいですのに。

園児たち :!

はるひ  :つまり、わたしはアメなんかより、ずっと価値がある女ですのよ! ←えっへん

園児A  :よし、こいつさらうぞ!

園児C  :くすぐりじごくでアメのありかをはかせる。

園児B  :すっげーかわいいしな! ぐへへ……。

園児C  :さあ、おもらしせずにたえられるかな?

はるひ  :な、なんてことですのーっ!? じたいが悪化したじゃありませんの!

G   M:(さすが、ひまわり幼稚園で最もかしこさが低い女……。)

はるひ  :ア、アキラくんは何してますの!? このきんきゅうじたいに!

G   M:え、さっき追い払ったじゃないですか。
      『もう! さんぽにまでいちいちついてこないでくださる!?
      これ以上ついてきたらぜっこうですわよ!』って。

はるひ  :……つ、使えない男ですわね……。

G   M:(ええーっ!?)

はるひ  :わ、わたしのかわいさやすばやさで、なんとかなりませんの!?

G   M:能力値は、基本的に戦闘には使いません。
      逆に、力が弱くても、勝てるチャンスはあるということです。

はるひ  :なら、早くその方法を教えなさいな!

G   M:かくして、バトルのチュートリアルがスタートします。


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