第4話・第26節・タイトル未定
G M:続いて、23ターン目。
ゆうすけ :(ころころ)また8か。
ケン :オレがまた出したら……(ころころ)6っす……。
はるひ :(ころころ)11ですわ!
ましろ :(ころころ)10だな。
G M:ましろの『シルバーバーチ』は三輪車に当たり、無効。
ゆうすけとケンをおとりに、はるひは『キャンディ・レイン』を命中させます。
はるひ :ダメージは(ころころ)2・2・4ですわ。……合わせて8点ですわね!
G M:ジョーのHPは、残り33点。
とはいえ、ゆうすけが倒れかけで、30ターン目で最大HPが半減すると不利になる上、
相手が強力な回復技を持っており、なおかつ6ゾロ一発で全滅と考えると、楽な戦いではありません。
ジョーは(ころころ)5。闇雲に1発だけ射撃しますが、当たりません。
続いて、24ターン目。
ゆうすけ :(ころころ)6!
ケン :(ころころ)8っす!
はるひ :(ころころ)おーっほっほっほっ! また11ですわ!
ましろ :(ころころ)9だ。
G M:ましろのなわとびはかわされますが、はるひのキャンディ、ゆうすけの突き、
ケンのヒットアンドアウェイは命中です。それぞれダメージどうぞ。
ゆうすけ :(ころころ)2・4+3で、9点!
ケン :(ころころ)4・6(ころころ)4っすから、14点っすね。
はるひ :(ころころ)6・6・5ですわ! 回しますわよ!(ころころ)3と4ですわ!
G M:はるひが24点なので、合計47点!
ジョーは、ゆうすけの突きとケンのヒットアンドアウェイ攻撃でよろめいたところで、
はるひが力いっぱい投げたアメを顔面に食らいます。
ジョー :そ、そりゃないぜベイビー……。
G M:ジョーはHPマイナス14点で倒れ、三輪車から落ち、そのまま動かなくなります。
あやめ幼稚園+1の勝利です!!
そして……。
? :ひとまずお見事、といったところでしょうか。
ほか一同 :!?
G M:倒れたジョーのすぐ側に、突如として女の子の園児が現れました。
あたかも瞬間移動したかのように。いえ、実際に瞬間移動したのかもしれません。
戦場の中でも、その社長秘書のような落ち着いた物腰を崩さない彼女の顔に、
はるひとケンは見覚えがあります。あやめ幼稚園の運動場で会った、みやながあずさです。
ケン :お、オマエは……!?
はるひ :ガープファンっ!
ゆうすけ :は?
G M:ただ一つ違うのは、彼女が白い園児服を着ていることです。
この前は黒だったんですが……。
はるひ :たしか、みやながあずさ、ですわ!
ゆうすけ :こいつがてんま幼稚園か!?
あずさ :はじめまして。私は、みやながあずさです。
G M:あずさは、ゆうすけに向かって事務的に自己紹介をします。
なお、はるひとケンには多少注意を払っているものの、他の2人は完全に無視ですね。
ケイジ :てんま!!? いや、しかし、この制服は……。
ましろ :こ、こ、怖くないぞ。 ←強がりつつも震えている
あずさ :この状況で1人で来たということは、どういうことかわかりますね?
ケン :そ、そこで倒れてる水着より強いってことっすよね……?
あずさ :ええ、その通りです。
はるひ :!! あいつより強いんですの!?
あずさ :でも、私は戦いに来たわけではありません。
勝利のご褒美に、私が選んだ3つの情報を差し上げましょう。
G M:あずさは、これだけの数の敵を前にしているにも関わらず、落ち着き払っています。
あずさ :まず、一つ目。この白い制服は、ジオテール幼稚園のものです。
ゆうすけ :ジオテール!?
G M:(ころころ)全員、何も知りません。
あずさ :てんま、はやぶさ、すざくの3つの幼稚園は、我らジオテールの傘下です。
ケイジ :……てんまに、上がいるだと……バカな……!!
ましろ :(小声で)そんな、うそだ……。
はるひ :あなたもジオテールですの!?
あずさ :はい。3つの幼稚園の中でも強い12人が、十二神将に選ばれます。
ケン :ちょ、こんなのが、あと11人いるんすか!?
あずさ :11人いる……いいですねぇ。
ゆうすけ :お前は十二神将じゃないってことか。
あずさ :はい。私はジオテールですので。ここで倒れている彼は、はやぶさ幼稚園です。
はるひ :その絵、てんまじゃありませんの!?
ケン :そうっすよ。あの三輪車のエンブレムって、ペガサスじゃないっすか。
あずさ :世の中には、変わったことをしたがる人がいるものです。
さて、連合のことは彼らに聞いてもらうとして、2つ目は、ジオテール三将(さんしょうの)話でも。
G M:(ころころ)誰も知りませんね。
ゆうすけ :……。
あずさ :ジオテール三将は、十二神将の中から特別に選ばれた、三人の将軍です。
ケン :なんか、マンガみたいな話になってきたっすね。
あずさ :ふふ。あなたのそういうところ、好きですよ。
ケン :アニキ、なんか、かっこよさそうじゃないっすか?
ゆうすけ :ああ……。(ということは、あれより強いのが最低3人いるのか……。)
あずさ :少年漫画的な話をするなら、負けた役立たずは、この場で殺したほうがいいですかねぇ?
ゆうすけ :やめろ!!!
他一同 :!!?
あずさ :冗談ですよ。連れて帰るだけですので、安心してください。
ケン :ちょ、アニキ、何でオレら殺そうとした奴かばうんすか!!? マジ勘弁してくださいよ!!
ゆうすけ :すまん。そうしないと気が済まなくて。
はるひ :ゆうさまはやさしいですわね。
ましろ :男にまで……本物のバカだな。
あずさ :ジオテール三将はとても強いですので、気をつけてください。
特に、『02(ゼロツー)』のエンブレムを着けているのは、常に私より強いです。
はるひ :あなたも強いんですの!?
あずさ :いえ。3つ目の情報ですが、私の能力は、『千の瞳(サウザンド・アイズ)』といいます。
視覚を操作して、幻覚を見せるだけのつまらない能力ですよ?
はるひ :おーっほっほっ! そんなのうりょくじゃ、おなかはふくれませんわよ!
ゆうすけ :バカ、挑発するな!!
あずさ :では、ついでに試してみてください。私たちは帰りますので。
夜想曲(ノクターン)発現! 『千の瞳(サウザンド・アイズ)』!!
G M:突如、ゆうすけの『リトルグラフ』によって、空中に能力名が表示されます。
ましろ :……!
あずさ :少々厄介な強さで申し訳ないのですが……
第三者が介入するまで、何も気付かないまま私の幻覚と戦っていてください。
ケン :ちょ、マジっすか!?
ゆうすけ :くそっ。避けられない戦いなら仕方ない……。
G M:かくして、戦いが始まります。
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