第1話・第6節・タイトル未定
G M:倒れているゆうすけをよそに、2人の会話は続きます。
ふうはケンに手を取られながらも、慌てる様子もありません。
ふう :……ケンちゃんは、勘違いしてるよ……。
ケン :勘違い?
ふう :……誰が……1回勝負って言ったの……?
ケン :きっ、汚ねーぞ!!
ふう :……不意打ちしようとした人に、言われたくない。
ケン :男と男の勝負っつったら、1回勝負だろうがよ!
ふう :……こっちは……2人賭けてるんだよ?
ケン :……ぐっ……でも、奴はもうしばらくは起き上がれねー。残念だったな。2回戦は不戦敗だ。
G M:ふうは、ケンの手を振り払い、倒れているゆうすけの元へ。
そして、屈み込んで、ゆうすけの頬に口づけします。
ゆうすけ :……!
GM :唇が触れた瞬間、倒れていたゆうすけは目を覚ましました。
自分が何をされたかもわかります。
ケン :……お、おま……何を……。
ふう :……ほっぺに……チュー……。
G M:ゆうすけは、自分の中に底知れない力が溢れてくるように感じます。気持ちの問題で、
実際は急に強くなったりとかはしないんですが、戦うことができるくらいには回復してます。
ゆうすけは立ち上がりました。そして、ふうをかばうように、ケンと対峙します。
ふう :……ゆうちゃん……。
ゆうすけ :悪かったな、弱くて。
ふう :……。
ゆうすけ :けど、攻略法はわかった。あいつはもっと弱い!
ふう :……!
ケン :なっ、なんだとー!?
G M:かくして、2回目の戦いが始まります。
ゆうすけ
ひまわり幼稚園
Lv:10
すばやさ:4
HP:70
EXP:100/100
2:ロンゴミニアト:深い突きを放つ:遠距離属性、単体に12D+2のダメージ:コスト50
3:なし
4:なし
5:なし
6:なし
7:なし
8:なし
9:なし
10:なし
11:なし
12:ロンゴミニアト:深い突きを放つ:遠距離属性、単体に12D+2のダメージ:コスト50
ケン
ひまわり幼稚園
Lv:10
すばやさ:7
HP:70
EXP:100/100
2:なし
3:なし
4:なし
5:なし
6:なし
7:なし
8:なし
9:ウメトラハニー:玉をぶつけて、すぐ距離を取る:遠距離属性、単体に1Dのダメージ+自分回復
:コスト8×4=32
10:ウメトラハニー:玉をぶつけて、すぐ距離を取る:遠距離属性、単体に1Dのダメージ+自分回復
:コスト8×3=24
11:ウメトラハニー:玉をぶつけて、すぐ距離を取る:遠距離属性、単体に1D+2のダメージ+自分回復
:コスト12×2=24
12:ウメトラハニー:玉をぶつけて、すぐ距離を取る:遠距離属性、単体に2D+2のダメージ+自分回復
:コスト20×1=20
G M:タフなケンは、少し休んだだけで、もうHPを全快しています。
右利きのゆうすけは、左手を前に出し、剣を持つ手を後ろ側へ。
ここぞというタイミングで左手を引いて、右手の剣で渾身の突きを繰り出す意図でしょう。
命中率こそ低くなりますが、威力は段違いです。対するケンは、技の登録も前回と同じ。
ゆうすけからみれば、1回勝ったケンは、2回戦に技登録を大幅に変えてくる可能性は低いです。
ケンからみても、1回目の戦いで動けなくなる可能性も高かったことから、
ゆうすけが有効な未知の技を隠し持っている可能性は低いです。
となると、クリティカル狙いで命中率を下げてでも、ダメージのサイコロを増やしてくると考えられます。
それでは、すばやさの高いケンの攻撃から、バトルスタートです。
ケン :(ころころ)4。まっ、時間の問題だな。
ゆうすけ :(ころころ)9。
ケン :(ころころ)6。へっ、せいぜいチョロチョロ逃げ回ってろや。
ゆうすけ :(ころころ)5。
ケン :(ころころ)10。へっへっ。ダメージが(ころころ)6+3!
G M:ケンはけん玉を当てつつ距離を取り、ゆうすけに9点のダメージ。
しかし、最大HP以上にはHPを回復できないため、それ以上の利点はありません。
ケン :へっへっ。
ゆうすけ :(ころころ)9。
ケン :(ころころ)11! ダメージ(ころころ)6+5+2!
G M:またしてもクリティカル。ケンの攻撃は、13点のダメージ!
ケン :ヒャッハー、弱い弱い!
ゆうすけ :(ころころ)5。
ケン :(ころころ)6。逃げるしか能がねーのかー?
ゆうすけ :(ころころ)1ゾロ! 出た!
G M:ゆうすけの1ゾロ技、ダメージ12D+2のロンゴミニアト! ダメージどうぞ!
ゆうすけ :(ころころ)3・2・5・4・4・4・2・6・3・2・6・4!
追加が(ころころ)4・6! さらに追加(ころころ)1!?
G M:では、最後の1とその1つ前の6だけ取り消しで、+2して、51点。
ほぼ期待値通りのダメージですね。
ケンの攻撃をかいくぐったり体で受けたりしていたゆうすけは、
2人の体が接近したのを機に、プラスチックソードで渾身の突きを繰り出します。
突きはケンのわき腹にまともに命中し、51点のダメージ!
ケンのHPは、残り19点です。
ケン :……ガハッ!!!?
G M:さすがに、ケンもゆうすけの狙いを把握します。
ケンも相手が大振りに来る可能性が高いことくらいわかっていたのですが、
まさか、ここまで徹底してくるとは思いませんでした。
たった今食らった突きは、体が覚えているアキラのミョルニルの威力すら超えています。
回復してない状態で、次に食らえば確実にアウトです。
そして、この戦いにケンが負けたとして、仮に再戦が認められたところで、
単純な単体攻撃を持たないケンには、この戦法を打開する手段がありません。
攻防一体の技を持つ反面、敵に一点突破を狙われると、突破力の差が出てしまうのです。
とはいえ、HPの激減により、回復効果がまたしても有効になりました。
相手の大振りを見ると、滅多なことでは当てられることもないのはわかります。
ケンとしては、距離を取って回復しつつ削り切れば問題なし。
削り切れなかったとしても、相手の攻撃にもう1回耐え切れるまでに回復できていれば、
その次の攻撃が当たるとは思えません。
現在、5ターン目までが終了し、ゆうすけの残りHPは48、ケンの残りHPは19。戦いは続きます。
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