第85話・ろくでなしブルーっす



ここまでで行ける拠点は全て確保したみつばたち。
とりあえず、エルシオンのイベントを進めておくことにしよう。
寮で休み、夜になると、モザイオたちのいる校舎裏へ。



モザイオ
「これから屋上に行って、天使像のデコをさわって、幽霊が出るか試すんだったな。
 あんまし大人数だと目立つから、お前、先に行っててくれ。オレたちも後から行くからよ。」



みつばは、夜の寮に戻り、ベッドで泊まった。
翌日、モザイオたちのいる校舎裏に行ったが、特に何も起こっていない模様。
こいつら、行かなかったな……。



結局、夜になるのを待ち、モザイオたちと同じやり取りを繰り返す。
いくら待ってもモザイオは来ない。
仕方なく、天使像のおでこをさわる。
みつばは天使像のおでこをさわった!
すると、扉が開き、モザイオたち3人が姿を現した。



モザイオ
「コラ! みつば! 先にやっちまいやがって! オレがやろうと思ったのによ!」



こいつら、こっそり見てやがったな……。



モザイオ
「……まあ、今回は許してやる。オレさまは優しいからな。次から気をつけろよ。
 へヘン! よしよし! 後はオレさまに任せときな!
 さあ、幽霊さんよ! いるなら出てきてみろや!
 オレさまの必殺、メガトンパンチであの世へ送ってやるぜ! びびってんのか、オラッ!」



これまたザコっぽいセリフを……。



モザイオ
「……あれ、おかしいな? ぜんぜん出てこねえや。
 ほれ見ろ。言ったとおりだろ? 幽霊なんか、いるわけねえよ。うん……?」



そのとき、モザイオの背後に、幽霊が!



幽霊
「おのれ……。夜中に抜け出して、くだらん悪さをしおって……。
 なんというふざけた生徒だ……。」



後ろを見ていないモザイオは、ことの重大さに気づいていないようで……。



幽霊
「このろくでなしめ……。
 エルシオンの恥さらしが……。きさまには、教育が必要だ……。
 私の教室へ連れて行ってやる……。きさまのふぬけた精神を鍛えなおしてやるわ……。」



幽霊は姿を消した。



モザイオ
「あれ!?
 うわーーーーー!! やめろー! 入ってくんなーーー!」



急に暴れだしたモザイオだったが、静かになる。



モザイオ
「……ボクは、ろくでなし。……ろくでなしは、エルシオンの恥。」



モザイオは、天使像に飛び乗った。



教育者がそれ踏んじゃダメだろ!



モザイオ
「……ろくでなしには、きびしい教育を。」



モザイオは地面へと飛び降り、着地!
そして、どこかへ走り去っていった……。
モザイオの取り巻きたちも、慌てるばかり。
だが、自業自得なのは間違いなさそうだ。
みつばは、これ以上関わり合いにならないように、ルーラでセントシュタインへ。
……しかし、不思議なチカラでかき消された!
仕方なく、みつばたちは階段を降り、門から外に出ることにする。
……扉はかたく閉ざされている。
仕方なく、寮のみつばの部屋に帰って休もうとする。
……今は休んでいる場合ではない!

仕方が無いので 、モザイオの走り去った方向へ。
モザイオは、エルシオン卿の石碑の前にいた。
モザイオが何かすると、石碑が動いて、地下へと続く階段が姿を現す!
一瞬、さっきの幽霊が現れてすぐに消え、モザイオは、階段を降りていった……。
こうなったら、もう腹をくくるしかない。



みつばは貴重なキメラの翼を使い、セントシュタインへと帰還した。


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