第81話・丸井I少女の事件簿



学院長に連れられたみつばは、歩きながら話を聞く。



学院長
「実はですね。 またひとり、うちの生徒が姿をくらまし、
 これでふたりめになってしまいました。

 これ以上問題が起きれば、学院の信用は失われるばかりで、ほとほと手を焼いておりますよ……。
 ですが、こうして探偵の方が来てくささったからには、事件など、もはや解決したようなものですな。
 あなたのチカラなら、行方不明の生徒を見つけることなどたやすいでしょう?
 うんうん。期待していますぞ。」



こんな寒冷地で、シャツとズボンだけでうろついてる探偵がいたとしたら、ただのアホだと思う。



学院長
「ええと……。すみませんが、お名前はなんと申されましたかな?
 私としたことが、ど忘れを……。!
 おお! みつばさん! そうでした! そうでしたな! いやあ、思い出しました!
 失礼しました、みつばさん。では、これを受け取ってくだされ。
 少ないですが、手付金になります。」



みつばは2000ゴールドを手に入れた!



学院長
「そうそう、学院の者には、新入生が来るとだけ告げ、あなたの身分は伏せております。
 そのほうが、生徒たちも本音を話してくれるでしょう。捜査の助けになるはずです。
 これは、当学院の制服になります。どうぞ、これを着てください。」



みつばはエルシオンブレザーを手に入れた!



学院長
「もしお疲れになったときは、学生寮に部屋を用意しております。
 どうぞご自由にお使いください。」



そして、サンディが出てきた。



サンディ
「あれ? 勘違いされてるんですケド! なんか、探偵になっちゃってるし!
 まっ、いいか。事件あるところに女神の果実ありって、昔から言うしね。」



言わないよ!



サンディ
「よーし、行くよ! みつば!
  どんな事件かわらかないけど 、パパーっと解決しちゃお。」



お前、話聞いてないだろ。



サンディ
「やっぱ、探偵っていったら、聞き込みでしょ。
 とりあえずさ、みんなの話を聞いてみよーよ。」



その前に、依頼人の話をちゃんと聞いとけよ。

さて、学院寮の自分に用意された部屋付近に行ったところ、
あまり真面目そうでない生徒3人が会話をしているのが聞こえてしまった。
いなくなったのは、彼らの仲間だけだという。
なお、彼らのリーダー格は、モザイオという名前のようだ。
惜しい、一文字違い!
モザイオは、この怪現象をバカにしているようだ。
その背後には、おっさんの幽霊が。もちろん、モザイオたちは気づいていない。
みつばが部屋に入ると、ここはみつばの部屋だったようで、
占領していたことを軽く詫びつつ、モザイオたちは出て行った。



サンディ
「ちょっと! さっきの見た!?
 あのヘンな幽霊! すっごいあやしくネ!?」



いや、あやしくない幽霊って、まずいないんじゃないかと……。



サンディ
「ねぇねぇ、もしかして、あの子たちの誰かが狙われてるかも!
 こうしちゃいられないって! 早く追いかけよ!」



そして、戦歴画面を開くと……。



サンディ
「なーんか、頭悪そうな生徒たちがいたんですケド、
 あいつら、この事件にカンケーありそうじゃなかった?」



お前が言うなよ!!!



付き合いきれないので、もう帰ることにした。


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