第50話・



みつばたちは、魔神ジャダーマを倒した!



ジャダーマ
「オオオオ……我のチカラが!
 チカラが消えていく……。」



そして、元のダーマ神官の姿に戻った。



ダーマ神官
「うう……。
 わしはここで何を……?
 そなたは何者だ。なぜここにいる?
 ……光る果実を求めて?
 そうじゃ! わしは光る果実を食べた。
 その後は、よく覚えておらん……。
 覚えているのは、自分が自分でなくなっていく恐怖だけじゃ……。
 なんと……。わしは魔物の姿となり、世界を支配しようとしていたじゃと?
 そなたがわしを救ってくれたのか。そうか……。
 ああ、ダーマ神殿に帰らなくては。
 転職を待つ人々が、わしを呼んでいるのが聞こえるのじゃ……。」



大神官が倒れていた場所には、いつの間にか、女神の果実が落ちていた!



サンディ
「ちょっ、これって、女神の果実じゃん!
 大神官のおっさんに食べられちゃったはずなんですケド?」



……まさか……未消化で……!?



みつばは女神の果実を手に入れた!



サンディ
「ま、いいか。みつばの探してるモノが手に入ったんだから、ここは喜ぶところよね。
 それにしても、人間が果実を食べるとロクなことにならないんですケド。
 あー、やだやだ。
 ま、それはそれとして、アタシたちも、もいちどダーマ神殿に行ってみない?
 転職っていうのにもキョーミあるし。」



さて、今の状態を確認してみると、みつばの残りMPが22、ひとはが残り23。
ミラクルゾーンの発動がなければ、負けていたかもしれない……。
結局、消費した特毒消し草は10個。まあ、上出来だろう。
ザコと戦う余力が全くないこともないが、お金もたまってるし、長居は無用だ。
みつばたちは、ルーラでツォの浜へと戻る。

まりょくの土を拾う途中、かまいたちを避け損ねるが、なんとか倒す。
この戦いで、かまいたちの落とした宝箱から、磨き砂を手に入れた!

そして、ダーマ神殿へと戻る。
例のメイドさんになりたがっていたおじいさんは、
やはりメイドに転職することはできなかった模様。
その理由について、おじいさんは、ご主人様が必要なのかと考えているようで。



おじいさん
「おぬし……わしのご主人様になってみる気はないかのう?」
みつば
「はい」
おじいさん
「……いや、すまぬ。ちょっと言ってみただけじゃ。
 ご主人様というものは、簡単に決めていいものではないからのう。」



そして、ダーマ神官に話しかける。



ダーマ神官
「おお、そなたはみつばどの!
 ダーマの塔では世話になった。
 ……いったい、あの果実はなんだったのじゃろうな。
 わしは、確かに人々をよりよい道へと導くためのチカラを求めていた。
 あの果実は、そのチカラを与えてくれたのかもしれないが、
 わしはそのチカラにおぼれてしまった……。
 あの果実は、人が食べてはいけないものだったのじゃろう。
 そなたが止めてくれなければ、わしは世界を滅ぼしていたかもしれんのじゃからな。
 そなたには礼のしようもない。
 せめて、我が転職のチカラをそなたの旅に役立ててほしい。
 わしはダーマ大神官。転職によって、人々をよりよき道へと導くことこそ、わしの役目なのだ。」



ダーマ神官
「魔物となったあの時。
 わしは、世界の人々の心に、不安が満ちているのを感じた。
 この世界に何が起こっているのかわからぬが……。
 このダーマ神殿にて、新たな道を選びし者たちがいれば、
 案ずることはないとわしは信じる。
 さあ、そなたも決めるがよい。おのれの進むべき道を。
 では、おつとめに参ろうか。」



ダーマ神官
「ここは、転職をつかさどるダーマの神殿。職業を変えたい者が来るところじゃ。
 転職をご希望かね?」
みつば
「はい」
ダーマ神官
「転職をご希望かね?」
みつば
「はい」
ダーマ神官
「どなたの職業を変えたいのじゃ?」

→みつば



さて、みつばの選択は……。


第49話 へ
第51話 へ

トップページへ