第46話・



みつばたちは、ルーラを使って、今までに行った町を回ってみることに。
夜、ニードの宿屋に行ってみると……。



商人
「う〜、かゆい、かゆい。
 ノミが飛び回ってて、とても眠っていられんぞ。」



悪化していた!



ニード
「あ〜? ……んだよ、客かよ。めんどくせーなー。
 って、オメーはみつばっ! みつばじゃねぇか!
 なんだよー。ひさしぶりだな。
 来るんなら、前もって言っとけよ! みずくせーなぁ!
 ……なに? 泊まりたいの? しょーがねーな。
 他ならぬオメーそう言うんなら、ひと仕事するか。
 ……あーっとぉ? よくも、こんな夜遅くに、オレの宿屋に来てくれやがったな。
 で、20ゴールドになるけど、もちろん泊まるんだろうな?



誰が泊まるか!!



ニード
「んだよ、泊まってかねーのかよ! しけてやがんなー。」



そして、リッカの家に行くと、おじいさんがベッドでうなされていた。



おじいさん
「う〜ん、う〜ん……宿屋が……宿屋が……潰れる。
 なんとかせねば……。」



なお、例の大地震で壊れていた町の教会は、見事に修繕されていた。
ちゃんと時間は経っているのである。
そして、村には、見たことの無い青フキダシの女の人が!



マッシュ
「こんにちは。私はマッシュと申します。
 私の父は学者をしているんですが、ご飯も食べず研究ばかりしていて、
 身体のことが心配で……。
 なので、父の大好きなキノコを使った、マッシュ特製のお弁当を
 差し入れしてあげたいのです。お願いします!
 キノコを取ってくるのを手伝ってくれませんか?
みつば
「いいえ」
マッシュ
「そうですか……。お時間をとらせて、すみません。



かわいそうなので、受ける。
うるわしキノコとげんこつダケが5個ずつ必要だそうだが、もう持っている。
さて、宿屋のニートにも見られるように、この世界には元ネタがわかりやすい名前が多い。
今回は、キノコ→マッシュルーム→マッシュか。
せめて、もうちょっとひねれ。



マッシュ
「うるわしキノコとげんこつダケが、5個ずつ揃ったんですね!
みつば
「いいえ」
マッシュ
「あら……。まだいただけないのですね。では、もうしばらくお待ちしています。



結局、渡す。



マッシュ
「お礼しますので、これから作る差し入れ弁当を、
 キサゴナ遺跡にいる父に届けていただけませんか?」
みつば
「いいえ」
マッシュ
「そんな冷たいこと言わずに! お願いします!」



結局、受けるしかないようだ。
マッシュは、取ってきたキノコを、そのまま弁当箱の中に詰め込んだ!



マッシュ
「よしっ! マッシュ特製キノコ料理弁当のできあがり〜!
 じゃあ、これ、お願いします!」



みつばは差し入れ弁当を受け取った。
そして、キサゴナ遺跡へ。青宝箱を取るついでに、弁当を渡す。



マッシュの父
「こ! これは……! い、いや!
 弁当は見た目ではないからな! さっそく食べてみよう!
 モグモグ………。う…うぅ……。これは確かにマッシュの味だ。
 素材の風味がよく生きていて……。…………。
 ……私は、毎日研究に追われて、どうやら大事なことを見失っていたようですな。
 どこのどなたか存じませんが、あなたのお陰で、娘の気持ちに気付くことができました。
 父がとても喜んでいたとマッシュに伝えてください。」



その後、引き返してもう一度話しかけると……。



マッシュの父
「う…うぅ……。なんだか、お…おなかが……。
 ! あ、いやいや。娘の温かい気持ちがうれしくて、涙があふれそうになっているのです。」



ウォルロ村に戻り、父が喜んでいたと伝える。



マッシュ
「やっぱり、料理の一番のスパイスは愛情ですね。
 本にもそう書いてありましたもの。」



こいつ怖い。悪気が無いところがなおさら。
ともあれ、みつばは、お礼に祈りの指輪をもらった。
クエスト017『キノコのこのこ』クリア!


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