第29話・プリンセスブライド?



ルディアノ城の玉座の間で、ついにイシュダルを倒した!



イシュダル
「く、くちおしや……。再び……レオコーンと私だけの世界が
 よみがえるはず…だったのに……。
 でもね、レオコーン……。
 ……数百年のときは、もう、戻すことはできない……。
 愛するメリアはどこにもいない……。ク…クク……絶望にまみれ、
 永遠にさまよい歩くがいいわ……。」



イシュダルは消えた



レオコーン
「……メリア姫…………。そんな、まさか……。」



ひとまず、顔も洗わない自己中男の
レオコーンは置いといて帰ろうとする。




サンディ
「ちょっ、みつば!
 このままガン無視して帰るのは、さすがにないって!
 あんたにまで見放されたら、あの黒騎士、マジでグレちゃうよ!」



サンディは意外といいやつだった!
黒いの同士、気が合うのだろうか。



レオコーン
「そなたの手まで借り、ようやくルディアノにたどり着いたというのに……。
 時の流れと共に王国は滅び……私の帰りを待っていたはずのメリア姫も、もういない……。
 …………………………。
 私は……戻ってくるのが遅すぎた……。」

「……遅くなどありません……。」



レオコーンが振り返ると、そこにはメリア姫(?)の姿が!



レオコーン
「その首飾りは……!
 メリア姫……!? そんな……あなたは、もう……。」

「約束したではありませんか。
 ずっとずっとあなたのことを待っている、と……。
 さあ、黒バラの騎士よ。私の手を取り、踊ってくださいますね?
 かつて果たせなかった婚礼の踊りを。」
レオコーン
「メリア姫……この私を許してくださるのですか……?」



踊る2人。



レオコーン
「ありがとう、異国の姫よ……。
 あなたがメリア姫でないことは、もうわかっていた。」



最初驚いてたよな。
ってことは、途中で気付いただけじゃねーか!




レオコーン
「しかし……あなたがいなければ、私は、あの魔物の意のまま……。
 絶望を抱え、永遠にさまよっていたことでしょう。」
フィオーネ姫
「あなたは、やはり……黒バラの騎士さまだったのですね……。
 はじめてお会いしたときから、ずっと運命のようなものを感じておりました……。」
レオコーン
「メリア姫の記憶を受け継ぐあなたならば、
 そのように思われたのも不思議なことではありません……。」
フィオーネ姫
「私が、メリア姫の……!」
レオコーン
「みつば……。そなたのお陰で、すべての真実を知ることができた……。
 もう、思い残すことはない……。ありがとう……。」



レオコーンの姿が消える。
どうやら、成仏したようだ。



フィオーネ姫
「あなたにお任せしたはずなのに、あの方のことを考えていたらここまで来てしまいました。
 …………………………。
 不思議なことがあるものですね。あの方と踊っている間、どこからか声が聞こえたのです。
 やさしい女の人の声で、よく来てくれましたね、フィオーネ、ありがとう……って……。」



フィオーネは、みんなに顛末を告げるために、先に戻るという。
護衛の兵士と一緒に、フィオーネは戻っていった。
ていうか、よくここまで来れたな……。


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