第182話・



女神の果実を食べて人間になるか否か。
決めかねたまま、みつばは天の箱舟に乗る。
アギロに話しかけて出発しようとしたが、アギロもセレシアの声を聞いていたようだ。



アギロ
「どうしてもエルギオスを追って神の国へ行くっていうんなら、
 お前の決意、ここで見せてみな!
 そしたら、オレもハラァくくって、神の国でもどこへでも、お前を送っていってやるぜ。」
サンディ
「ムセキニンなこと言うのやめなって、テンチョー。
 人間になったら、アタシらのことも見えなくなっちゃうんだよ!
 やめときなよ、みつば〜。」



女神の果実を食べて人間になりますか?
みつば
「はい!」



やはり、最期の敵は食欲か……。



みつばは女神の果実をかじった!



サンディ
「あっ! コラ! ……あ〜あ、食べちゃったよ。
 ……おーい、みつば? 聞こえてる?」
みつば
「いいえ」
サンディ
「返事したってことは……な〜んだ、不発だったんじゃん!
 キンチョーしてソンした。
 やっぱ、ハネもワッカもないんじゃ、女神の果実にも、天使だってわかんなかったんじゃないの?」
アギロ
「…………。
 ……いや、オレにはわかる! みつばのオーラは変わったぜ。こいつぁ、人間のソレだ。
 オレたちのことが見えてるのは、完全に人間になりきるには、まだ時間がかかるってことだろう。
 おそらく、その時が来れば、俺たちも天の箱舟も天使界も、見えなくなっちまうはずだ。」
サンディ
「……テンチョー、空気読んでよー!
 ひとがいいカンジにまとめようとしてんのにさー。」
アギロ
「知るかっ!! オレは事実を言っただけだ。
 ……みつば、お前の決意、しかと見せてもらったぜ。もう止めやしねえ。
 神の国でも地上でも、好きなところに飛んでってやるよ!」



戦歴画面を開くと……。



サンディ
「ホントに女神の果実を食べちゃうなんて、バカバカ、みつばの大バカ〜!!」



アギロに行き先を指定し、みつばたちは天の箱舟で神の国へと飛ぶ。
しかし、神の国は……



アギロ
「な、なんだありゃあ!?」



みつばたちの目の前で、巨大な禍々しい植物のようなものに貫かれ、そのまま覆われてしまった。



アギロ
「なんちゅー、ブキミな……。」
サンディ
「アレもエルキモすのしわざ? シュミ悪〜。」



みつばたちは、絶望と憎悪の魔宮の外縁部に足を踏み入れる。
建物に入る前から敵が出現するという、熱烈歓迎仕様だ。

最初の遭遇は、マポレーナ×2。
ふたばが痛恨の一撃を受けるが、ふたばの爆裂拳で2ターンで撃破。

その後、マポレーナ×1、アカイライ×2と遭遇。
ふたばの爆裂拳で1匹のアカイライを倒し、残るアカイライの打撃でそこそこのダメージを受けたが、
みくがアカイライを見破りつつ、みつばの爆裂拳でマポレーナを倒す。
残るアカイライも2ターン目の頭にふたばの爆裂拳で倒し、勝利。

ここから先は2つの扉があったが、側面の扉は内側から鍵がかかっている。
みつばはもう1つの正面の扉から、絶望と憎悪の魔宮へと足を踏み入れた。

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