第152話・世界樹女神と勇者たち



みつばたちは、4人揃って宮殿へ。
しかし、宮殿の中は、酷い有様だった。



アギロ
「どうなってんだよ、これは!?
 宮殿がメチャクチャじゃねえか!」
長老オムイ
「いったい……何があったのじゃ。……我らが神は、いずこに……?
 ……この大穴は……? まさか、天使界を襲った邪悪な光は、神の国をも……!?
 神よ! お答えくだされ!! いったい、どちらにいらっしゃるのですか!? 神よ……!?
 何があったのじゃ。なぜ……神はわしらの呼びかけに答えてくださらんのじゃ……。」
サンディ
「ヤバいよー。これ、マジヤバいよー。神の国とか、来なきゃよかった……。」



不思議な光が輝いている場所を見つけ、女神の果実を捧げる。
どこからともなく、不思議な声が聞こえてきた。



……守護天使みつば……
そして 長老オムイ……
私の声が 聞こえますか……




不思議な声に導かれ、みつばたちは天使界へとワープする。
世界樹が輝いていた。
世界樹は、創造神グランゼニスの娘、女神セレシアだという。



父なる神 グランゼニスは かつて……
人間は 失敗作だと 言って
人間たちを ほろぼそうとしました




女神セレシアは、人間たちを滅ぼそうとした創造神グランゼニスを止めるため、
世界樹へと姿を変えたのだという。
人間の清き心の証を捧げれば、彼女は元の姿に戻れるのだ。
創造神グランゼニスは天使を作り、彼女の手助けをさせることにした。



……清き心のあかしとは
あなたがたが 星のオーラと 呼ぶものです
父なる神 グランゼニスに
人間は邪悪ではないと 信じてもらうため
私は みずから 世界樹となりました
人間の 清き心から生まれた 星のオーラを
世界樹にささげれば
いつの日か 女神の果実が みのる
女神の果実が 神の国へ届けられし日
私は 女神として 目覚めるのです
父なる神 グランゼニスは
世界樹に仕える者として
あなたがた 天使と 天使界を創りました
人間たちを見守り 星のオーラを集め
世界樹へと ささげること……
そして みのった女神の果実のチカラで
私を よみがえらせるために
あなたがた天使は 生まれたのです……




なお、グランゼニスの姿はみえないが、
消滅したわけではないだろうとのこと



神の国を おそった邪悪な光……
この みなもとたる 邪悪な者は
この世界を ほろぼそうとしています
……時に忘れ去られた ガナンの地
よみがえりし ガナン帝国城に
邪悪な気配を感じます。
守護天使みつばよ……
魔帝国ガナンへ 向かい
どうか 邪悪なチカラから
人間たちを 守ってください……
あなたに 道を開きましょう
私のチカラを宿せし 青い木が
あなたを ガナン帝国城へと
みちびくでしょう……
邪悪なチカラが消え去りしとき
……世界は 救わ…れ……




世界樹の光は消えた。



どう…か…… みつば……
……人間界…を……




サンディ
「マジ、すごいことになってんね。ちょ! 足、ふるえてきたー!
 とにかく、ずいぶん期待されてるみたいだし? がんばっちゃってよねー。」



その後、何度か戦歴画面を開くと……。



サンディ
「みつばってば、さんざん全滅しちゃったじゃん?
 もしかして、神の国に入れないんじゃないカナって。」



余計なお世話だ。


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