第21話・ニニンでシノグ伝

洞窟を進んでいった勇者は、再びマーニャとミネアが走り去っていくのを目撃。
追いついて話しかけてみる。
だが、マーニャたちもこちらと同じような目に遭っていたらしく、
こちらに襲いかかろうとするマーニャ。
どうやら、こちらをニセ者だと思っているらしい。
ミネアは勇者が本物であると感づいたが、マーニャは半信半疑の様子。
そこで、マーニャは勇者が本物かどうかを確かめるために、問題を出してきた。

マーニャ「 エンドールのカジノでスッてたのはミネア である。どう? あってる?」
ユキ「はい

しまった、間違えた!(泣)

マーニャ「ほら、やっぱり! こいつは魔物が化けてるのよ!」

いつの間にか、BGMは 戦闘時の音楽 になっていた。
レベル9のユキが、 メラミ を唱えるマーニャに勝てるはずがない。
このままなし崩し的にマーニャに成敗されるのか……。
せめて焼き具合はウェルダンじゃなくてミディアムくらいににしといて下さい。(泣)
そんなことを考えていると、ミネアが助け舟を出してくれた。

ミネア「そんな筈はないわ。ねえユキ、ウソでしょ? あなた、ユキよね!」

そんなミネアの迫力に押されてか、マーニャが さっきと同じ質問 をもう1回出してくれた。
……2択の全く同じ問題を連続で出されて、2回とも間違う奴なんかいるのか?
ともかく、今度こそ「いいえ」と答える勇者。
あっさり信用したマーニャとミネアが再び仲間に加わった。

そして、ちょっと押しただけで壁をコナゴナにしながら進んでいく一行。
最深部で「信じる心」というわけのわからないアイテムを手に入れ、洞窟を後にする。
信じる心には、どんな人でも心を開く不思議な力があるらしい。
そういえば、ホフマンが人を信じられなくなったのも、あの洞窟に行ってからのことらしい。
おそらく、 勇者たちと同じようにあの洞窟で友達に化けていたモンスターに襲われたのだろう。
ホフマンの心を開くため、例の宿屋へと向かった。

そして、洞窟で手に入れた信じる心をホフマンに渡してみる。
すると、ホフマンは信じる心を取り戻したようだ。

ホフマン「もしオレがあの時友を信じていたら、
今とは違った結果になっていたかもしれない」

…… 自分の友達が突然モンスターになって襲ってきたら 、普通の人は
友達に裏切られた とは思わず、 モンスターが友達に化けていた と思うんじゃないかなぁ?

ともあれ、ホフマンが 馬車 を貸してくれることになった。
しかも、ホフマンも一緒についてきてくれるという。
馬車に乗った一行は、砂漠へと足を踏み出した。

さて、ここで第5章のお題を発表しましょう。
第5章のお題は3つ あります。

1.「めいれいさせろ」使用禁止。
「めいれいされろ」の作戦を使ってはいけません。
命令できるのは勇者に対してだけです。

2.ルーラ・リレミト使用禁止。
ルーラとリレミトを使ってはいけません。
どんなに面倒でも、徒歩・馬車・船・気球・旅の扉のみで乗り切りましょう。
ただし、ルーラを使わないとゲームの進行が不可能な場合のみは例外です。

3.2人旅
2人で旅をします。
ルールは簡単。 馬車の外に出るのは1度に2人だけ というだけです。
通常なら4人がかりで戦うところを、 2人 で戦わなくてはいけません。
ただし、戦闘中・移動中ともに 入れ替えは自由 です。
ダンジョンの途中で仲間が入ったりする場合は、馬車にたどり着くまでは
3人パーティーでもかまいません。
馬車の中のメンバーが移動中に回復魔法を使ったりするのも全くかまいません。

さっそく2人旅がはじまった。
レベルの高いミネアとマーニャを馬車の外に出し、砂漠を進む一行。
無事砂漠を越え、夜になって温泉町のアネイルに到着。
夜の町を巡る。
温泉町ということで、もしかすると ああいうシーン があるかもしれない。
期待しつつ、ミネアとマーニャの2人で町を巡る。
2人とも女性なので、 女湯に入ってもとがめられない!
温泉に行くと、女の人( 注:残念ながら服は着ている )が1人いた。

女の人「ねえ、 あなたも一緒に入る? 女同士ですもんね。

もちろん入らせていただきますとも!

女の人「あら、あなた以外と胸が小さいのね。 その胸はお父さんに似たの?

むかついた。
その後宿屋に一泊し、朝になった。
どうやらこの町には戦士リバストという人の墓があるらしい。
町の人の話によると、彼はこの町を守るために魔物と戦って死んだそうだ。
そういえば、夜中に 彼の亡霊 と話したような気がする。
そして朝になった今は、彼の墓の前で吟遊詩人が歌っている。

詩人「おお、 戦士リバスト 〜。輝く鎧をまとう者〜。
魔物と戦い 戦死リバスト 〜♪」

……アンタ、たたられるよ?
バチあたりな詩人がたたられないことを祈りつつ、
一行はアネイルの町を後にした。

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