第19話・ぼくのわたしの勇者が行く

第5章は、山奥の村で暮らす勇者ユキの物語だ。
母親らしき人に、お弁当を仕事中の父親に渡してくるように頼まれた勇者。
渡さずに自分が食べてやろうか とも思ったが、かわいそうなのでやめておく。
父親を探すついでに村を見て回る。なんとものどかな村だった。
勇者には幼なじみのシンシアという少女がいた。

シンシア「わたしね、この村が大好き。ユキのことも大好き!
     だからいつまでも一緒よ、ユキ。」

て、照れるなぁ……
そして勇者は父親を見つけて弁当を渡し、家に帰ってご飯を食べる。
ご飯を食べていると、突然村に魔物が攻めてきた!

ねぇ、助けてほしいのっ……魔物がくるのっ……
いつもの遊び場所にっ……だから守らなくちゃっ……
ふたりで守ろうよっ

……冗談を言っている場合ではない。
どうやら、敵のねらいは勇者のようだ。
わけもわからぬままに、村人によって地下室にかくまわれる勇者。
途中、ユキは両親に本当の子供ではないことを告げられる。
そして、地下室まで連れてきてくれた人に 大きな袋 モンスター図鑑 を受け取った。
……地下室の外では大規模な戦闘が繰り広げられているようだ。
そして突然、シンシアが部屋の中に入ってきた。
モシャスを唱え、勇者そっくりの姿になるシンシア。

シンシア「さようなら、ユキ……」

そう言い残してシンシアは部屋を出て行った。
なんとかしてシンシアを止めたいが、なぜか動けない。
数秒後、激しい音が聞こえてきた。
そして、静かになる。
外から魔物たちの声が聞こえる。

魔物「デスピサロ様! 勇者ユキをしとめました!」

そして、目的を果たした魔物たちは引き上げていった。
おそるおそる地下室を出る勇者。
村が燃えていた。家は崩れ、地形すら変わっている。
全滅だった。
……勇者は誓った。
シンシアとのハッピーライフを奪ったデスピサロをぶっとばす と。

失意のままに、勇者は村を出る。
そして、得体の知れない小屋に到着。
どうやらここはきこりのきりかぶ家らしい。
さっそく タンスの中を物色 し、皮の鎧を見つける。
親切なきこりに南東に城があることを教わった勇者は、そこへ向かった。

程なく、勇者はブランカの城に到着した。
王様の話によると、 地獄の帝王 なるものが蘇るのをなんとしてでも
阻止しなければならないらしい。
が、 レベル1の勇者にはひとまず関係なさそうな話なので
とりあえず町の外を探検してみることにした。

最初の敵はももんじゃ3匹とおおみみず1匹だった。
多少てこずったものの、倒す。
その後、レベル2に上がったユキは、
トルネコが開通させた洞窟を抜けてエンドールへと向かった。

難なくエンドールに到着。
さっそく酒場の地下に行き、カジノでマーニャを発見!
マーニャも勇者と同じく 導かれし者たち の1人。
さっそく話しかけて仲間になってもらおう。
……しかし、 マーニャはスロットマシンに夢中で、相手にしてもらえなかった。
スロットマシン>勇者
勇者って一体……

途方にくれて町を歩く勇者。
街角でばったりミネアと遭遇した!
10Gで占ってくれるというので占ってもらう。
ところで、ミネアってどうやって占いしているんだろうか。
銀のタロットを手に入れる前から占い師だったみたいだし。
おっ○い占いだったらいいなぁ。
ともかく、占いによってユキが勇者であることに気付いたミネアが仲間に加わった!

ミネア「さあ、参りましょう。姉のマーニャは、
    今日もこりずにカジノでスッてるはずです」

……大正解。
カジノに行くと、案の定マーニャがいた。

マーニャ「 これから先は勇者様に養ってもらうことにしましょ

と、軽い調子でマーニャが仲間になった。
仲間にしてみると、マーニャとミネアは一文無しであることが判明した。
バルザックを倒すための修行の日々に 3万ゴールド ほどためていたのだが、
どうやら、 マーニャがカジノですりまくったせいで全部なくなってしまった模様。
……先が思いやられる。

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