第33話・AWARENESS



ゾーマとの戦いは続く。

36ターン目。
今更ながら、作戦ミスに気付いてしまった。
最後尾の僧侶に賢者の石を持たせたほうがよかったんじゃないかと。
凍える吹雪2連発で即死のリスクは常に負うものの、
手の空いた魔法使いがスクルトとバイキルトを連打できるからだ。
むしろ、はじめから命の木の実をバラモス戦で温存しておけばよかった。
だが、今更そんなことを言っても仕方ないので、戦いを続ける。

充は賢者の石で全員を回復。
一太郎は攻撃して169のダメージ。
織絵は賢者の杖で充を回復。
ゾーマは凍える吹雪を吐き、全体にダメージ!
さらに、打撃で……やべ……一太郎を攻撃するが、ミス!
薫子はピオリムを唱え、充以外の素早さをアップ。

37ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。
一太郎は攻撃して169のダメージ。
織絵と薫子は防御。
ゾーマは凍える吹雪を吐いて全体にダメージ!
さらに、凍てつく波動を放った!
最悪だ……。

38ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。
ゾーマは凍える吹雪とマヒャドで全体に大ダメージ!
織絵と薫子が瀕死に!
薫子はルカニでゾーマの守備力を下げた!
一太郎は攻撃して157のダメージ。
織絵はピオリムを唱え、全員の素早さをアップ。

39ターン目。
このピオリムがある限りは、このターンは先攻できる。問題ない。
ただ、HPが全快でない限り、僧侶の2人は凍える吹雪+マヒャドか
凍える吹雪×2には耐えられない。ここは身を守らせることにする。
充は賢者の石で全員を回復。
一太郎は攻撃して136のダメージ。
僧侶2人は防御。
ゾーマは充を攻撃して、充に大ダメージ! 充が瀕死に! やばい!!
さらに、ゾーマは織絵を攻撃。防御してなければ死んでいた。
全体攻撃が来たら死んでいた。この幸運がいつまで続くか……。

40ターン目。
凍てつく波動は補助呪文を台無しにしてしまうが、
凍てつく波動がなかったらなかったで、敵の攻撃に押されてしまう。

充は賢者の石で全員を回復。薫子は賢者の杖で充を回復。織絵は防御。
一太郎は攻撃して120のダメージ。
ゾーマは薫子を攻撃し、薫子が瀕死に! ダメージ多い! やば!
ゾーマは凍てつく波動を放ち、補助呪文を無効化した!
補助呪文が無くなった上に、織絵の防御は不発に終わった。
……死ななかっただけマシか……。

41ターン目。
敵のダメージも蓄積してきたはずだ。
1人でも死んだら全てパーなので、安全第一でいこう。

充は賢者の石で全員を回復。
ゾーマは織絵を攻撃し、大ダメージ! 織絵が瀕死に! まずいって!
さらに、ゾーマは充を攻撃し、大ダメージ! 充が瀕死に!
今回も比較的ラッキー。次に似たような状況で、アンラッキーが来た時点で負ける。
一太郎は攻撃して99のダメージ。
薫子の防御は不発。織絵はピオリム。

42ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。
一太郎は攻撃して99のダメージ。
薫子は賢者の石で充を回復。織絵は防御。
ゾーマは凍てつく波動を放つ!
さらに、凍える吹雪で全体にダメージ!

43ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。
ゾーマは凍える吹雪で全体にダメージ!
さらに、ゾーマは凍てつく波動を放つ!
薫子と織絵は、大事を取って防御していた。
一太郎は攻撃して83のダメージ。

44ターン目。
ゾーマは凍える吹雪で全体にダメージ!
充、織絵、薫子が瀕死に!
しまった……僧侶が今更死ぬのを恐れて、前のターンにピオリムを
使わずに防御させていたんだった……あー、死んだ……。
それでも確率的には高確率でこちらの先攻なので、油断していた……。
さらに、ゾーマは凍てつく波動を放つ! ラッキー!!!
薫子はルカニを唱え、ゾーマの守備力を下げた!
充は賢者の石を使い、全員を回復。
一太郎は攻撃して142のダメージ。
織絵はピオリムを唱え、全員の素早さをアップ。

45ターン目。
久しぶりに本格的に死にかけたが、結果オーライ。
ほぼ確実に先攻できるので、HPに気を配っても多少の余裕がある。

充はスクルトで全員の守備力をアップ。
薫子は賢者の杖で充を回復。
一太郎は攻撃して163のダメージ。織絵は防御。
ゾーマは一太郎を攻撃。さらに、防御していた織絵を攻撃。
久々に、織絵の防御が決まった。

46ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。織絵は防御。
ゾーマは凍える吹雪で全体にダメージ!
さらに、凍てつく波動を放つ!
一太郎は攻撃して85のダメージ!
薫子はピオリムを唱え、全員の素早さをアップ。

47ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。薫子は防御。
ゾーマは凍える吹雪で全体にダメージ!
さらに、一太郎を攻撃し、一太郎が瀕死に!
織絵はルカニを唱え、ゾーマの守備力を下げた!
一太郎は攻撃して149のダメージ!

48ターン目。
ダメージは蓄積しているはず。あとは運だが、
運だけに頼らず、安全を最大限確保しながら戦うだけだ。

充は賢者の石で一太郎を回復。一太郎と織絵は防御。
薫子は賢者の杖で一太郎を回復。
ゾーマは凍てつく波動を放つ!
さらに、防御していた織絵を攻撃し、防御の上から大ダメージ!
……あれ、なんか、ダメージが今までになく多いんですが……。
計算してみると、防御しなかったら一撃で死んでいたダメージだ。
今まで、たまに大き目のダメージが来たらびびっていたが、
どうやらあれは最大ダメージではなかったようだ……。

49ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。
ゾーマは凍てつく波動を放った! 意味無し!
ゾーマは凍える吹雪で全体にダメージ!
薫子はピオリムで全員の素早さをアップ。
一太郎は攻撃して74のダメージ。
織絵の防御はあまり意味がなかった。

50ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。織絵は防御。
一太郎は攻撃して80のダメージ。
薫子はピオリムを唱え、充以外の素早さをアップ。
ゾーマはマヒャドを唱え、全体にダメージ。
さらに、充を攻撃し、大ダメージ! 充が瀕死に!

いいかげんに倒れてほしいが、ゾーマは強い。
あまりにも長い戦いは続く……。

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