第69話・変化!?



激闘の末、澪はボストロールを倒した!
勝利したの瞬間の残りHPは、わずか2!
不幸の兜を被っていなければ、負けていた計算だ。

さて、澪は出現した宝箱を開け、変化の杖を手に入れた。
澪のHPとMPは回復していたので、ザオラルを唱えて、仲間を復活させる。
幸運なことに、たった5回のザオラルで仲間を復活させることができた。

王様の部屋からテラスに出てみると……。



詩人
「ラララ〜歌がうたえる〜うれしいな〜ララ〜♪」



もちろん、一緒に歌っておいた。
ちなみに、紬は歌の代わりに、担当楽器である山彦の笛を吹いていた。




「ところで、北の大陸の東の海岸に、新しい町ができたそうだぜ。
 行ってみてえよなあ」



きっと、さわ子の町のことだろう。

さて、律は格闘技場に行って遊ぼうとしたが、所持金が足りず、賭け札を買えなかった!
仕方なく、変化の杖で遊ぶことにする。
律が変化の杖を使うと、4人の姿がスライムに変わった。




「うわっ、ば、ばけものっ!」

「ひゃーっ、出たーっ!」
バニーガール
「あれーっ!」
老人
「あわわわわ……」
予想屋
「うわっと!」



お前ら、スライムごときにびびってんじゃねぇよ。
しかし、格闘技場にいた女の人に話しかけてみると……。



女の人
「きゃーっ! かわいいーっ!」



おっ! なかなか肝が据わっていらっしゃる。




(ある女性が、かわいいスライムを家に持ち帰ってみると、
 スライムが女の子の姿になって……ハァハァ……)



若干一匹赤くなっているスライムがいたので、格闘技場を後にする。
そして、再びスライムになって、サマンオサを歩き回ってみる。



台所の女性
「あら、こんなところにスライムが……。きっと、迷い込んだのね」



サイモンの息子
「ふん。なんだ、スライムか。とっととあっちへ消えな」



さすがはサイモンの息子。大物っぽい。
では、恐ろしい怪物に姿を変えてみるとしよう。



サイモンの息子
「おのれ、もののけめ! さっさとゆかぬと、成敗してくれるぞっ!」



その後、しばらく前に立っていたが、サイモンの息子はかかってこなかった。
それどころか、背を向けて遠ざかっていく。



王様
「おおおっ。この化け物はなんじゃっ!」



いや、メタルスライム出てくる地方の王様なんだから、
スライムくらい知ってるだろ、常識的に考えて……。
しかも、びびるなよ……。

そして、恐ろしい怪物に姿を変えると……。



台所の女性
「ごめんなさい、許して! 食べないで!」

(中身は女の子なのに、食べないでだなんて……ハァハァ……)



今度は、女の人に姿を変えてみる。



踊り子
「私は牢屋に閉じ込められてた踊り娘です。
 助けていただいてありがとうございました」

(姿を変えてもわかるほど恋焦がれてるなんて……ハァハァ……)



遊び飽きたので、普通に王様に話しかける。



王様
「そなたらはわしの命の恩人じゃ。気をつけてゆくのだぞ!」

王様に送り出され、一行はサマンオサを後にした。
サマンオサの城に、平和と混乱を置き土産にして……。

第68話へ
第70話へ

トップページへ