第17話・王冠!?



一行は、まだ見ぬ旅の扉を目指し、いざないの洞窟を進む。
程よく迷いながらも、澪のMPが切れる寸前で旅の扉をくぐり、ロマリア地方へ。
ほこらから数歩のロマリアの城まで敵に遭遇することなく、見事ロマリアに到着した!

初めて来た町なので、当然町中を探索する。
武器屋の地下に各闘技場を見つけた律が、澪が止める間もなく、
ダッシュで賭け札を買ってしまった。


「まったく……いくら使ったんだ?」

「60G」

ちなみに、モンスターの陣容は以下の通り。

・スライム 4.1倍
・おおがらす 4.2倍
・いっかくうさぎ 1.1倍


「ギャンブルだね」

「確かにギャンブルだが……」

「スライムは当たればでかいんだよ!」

しかし、スライムは2ターン目におおがらすといっかくうさぎの集中攻撃を受け、あえなく敗北。
律の賭けた60Gがムダになってしまった!


「惜しい! 今度こそっ!」

「いい加減にしろ」

「次の試合はおおありくいが勝つんだってー! 5Gで教えてくれたんだよ!」

「無駄な金使うなー!」

「お前が言うなよ!」

「一度に10000Gくらい賭けないと、つまらないわよね」

「もういい、帰るぞ!」

結局、澪は律の耳を引っ張って、格闘技場から引き離した。

その後、町を探索し、民家のタンスから皮の帽子を発見。
何も被っていなかった紬が装備する。
紬の守備力が上がった!
さらに、毒消し草や満月草を入手。
ついでに城に入り、王様の話を聞いてみる。

王様
「カンダタという者が、この城から金の冠を奪って逃げたのじゃ。
 もし、それを取り戻せたなら、そなたを勇者と認めよう!
 さあ、ゆけ! 澪よ!」

王様に、金の冠を取り戻すように言われてしまった。


「なんで私が……はずかしい……」

「いいかげん慣れろよ」

その後、日付が変わる前に少しでも経験値を稼ぐべく、ロマリアの外で敵と戦う。
ポイズントードを倒し、唯、律、紬はレベル8に上がった!

澪のMPが切れたので、一行はロマリアの宿屋で一泊。
性格のせいか、澪のHPの上がりが悪いため、順列を唯→律→紬→澪に変更。
明日は、北にあるカザーブを目指すとしよう。






軽音部の廃部まで、あと5日。


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