外伝第12話・家に祥子


そして、祥子がすごろく場に挑戦する。
実は、勇者である祥子は稲妻の剣、王者の剣、雷神の剣が使える分、
MPを消費しないでの戦闘能力はパーティーの中でダントツ。
そして、いざ魔法をつかうとなれば、最強呪文のギガデインがある。
勇者なのでそこそこ素早い上に最大HPも高い。
弱点があるとすれば、最大MPの低さなのだが……。

祥子は1階で何回か落とし穴に落ちたが、
何度も挑戦して2階へ。
ドラゴンゾンビたちを倒し、祥子はレベル60に上がった。
その後、サラマンダー×3が出現するも、
ギガデイン+王者の剣で2ターンで撃破。
その後、3階でタンスの中からあぶない水着を入手!
落とし穴に落ちたりで何度もスタートからやり直しつつ、
少しずつアイテムを取っていく。
ドラゴンゾンビの落とした宝箱から、力の種を手に入れた!
ソードイドを倒し、祥子はレベル61に上がった。
「?」のマスの効果で財布がずっしりと重くなり、
資金に十分な余裕ができた。
そこで、祥子は強敵と戦う時はギガデインを唱え、
1〜2発で戦闘を終わらせることにする。
もしMPがなくなっても王者の剣などがあるし、
宿屋のマスに止まるたびに残金を気にせず泊まることができる。

その後、かなり苦労しつつも、祥子は
目に見えるアイテムは全て取り尽くした。
一行はすごろく場を出ることに。
なお、すごろく場を出たときの所持金は、
22万とんで41ゴールドだった。
破壊の鉄球(お荷物)やドラゴンクロウ(ゴミ)を
よろずやで売却したとはいえ、こんなに稼げるとは……。

一行は祥子のルーラでノアニールに飛び、
トヘロスを唱えて歩いてエルフの隠れ里へ。
すごろく場で手に入れた変化の杖でスライムに変身し、
祈りの指輪を購入することにする。
祈りの指輪は1個2500ゴールド。
鉄の斧と同じ値段であり、もちろん
消耗品としては最高クラスの値段だ。
さて、いくつ買うべきだろうか。
なお、この時点で、袋の中にある祈りの指輪は残り16個だ。

祥子
「祈りの指輪83個いただけるかしら?」
祐巳
「えっ!?」

祥子は2500G×83個=20万7500G(!)を支払い、
袋の中の祈りの指輪は99個になった。

祐巳
「お姉さま、残金が1万2541Gしかありませんよ。」
祥子
「この先お金を使うこともあまりないし、いいのではなくて?」
祐巳
「は、はあ……。」(嘆息)

……祐巳よ、その人に大金を持たせてはダメだ。

さて、神竜に叶えてもらいたい願いはまだあるが、
このまま行ってもまた勝てるとも限らない。
パーティー全体の戦力(特に最大HP)の底上げの必要性を感じ、
一行は修行の旅に出ることにした。
そして、祥子に関しては最大MPだけの問題だが、
勇者は賢さが上がりにくいのでレベルが多少上がっても意味がない。
そこで、アイテム集めのために、ルイーダの店で
祥子を外して盗賊の蔦子を連れて行くことにした。

まずは、袋の中に余っていた光のドレスを蔦子に装備させる。
魔法のビキニを装備していた蔦子の守備力が大幅に上がった!
そして、隊列を変更して志摩子、祐巳、由乃、蔦子の順に。
そして、面白いアイテムを持っていることを思い出し、
由乃に不思議なボレロを装備させてみる。
守備力が大幅に下がったので、由乃は蔦子の後ろに回る。
そして、攻撃能力のない蔦子に賢者の石と眠りの杖を持たせる。
「たたかう」のコマンドが許されない以上、
盗賊の蔦子は戦闘に関してはほとんど役に立たないが、
元々彼女に戦闘能力なんて期待していないし、
賢者3人の攻撃魔法があれば1人が遊んでいても十分すぎるほど戦える。

一行はラーミアに乗って竜の女王の城へ行き、
隠しダンジョンへと足を踏み入れた……。

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