第23話・人をさらってく


胡椒を手に入れることができなかった一行は、
かわりに悟りの書を持ってポルトガ王の前にやってきた。

ポルトガ王
「おや、どうしたというのだ?
 わしは黒胡椒を待っているぞ。
 わしは忙しいので他の話ならそこの大臣にな。」

やはり、胡椒でないとダメらしい。
……あたりまえか。


しかし、アッサラームより東の歩いて行ける場所には全て行ったが、
胡椒はどこにも落ちていなかった。
となると、やはり怪しいのは店員がいない胡椒屋だ。
ていうか、普通の人はそこでもっと情報を集めると思う。
一行は由乃のルーラでバハラタへと飛んだ。

胡椒屋にはやはり店員の姿はない。
仕方が無いので、川のほとりにいる老人に話し掛けてみた。

老人
「旅の人、まあ聞いてくだされ。
 わしのかわいい孫娘タニアが、悪党どもにさらわれてしまったのじゃ。
 そこにおる若者が、タニアの恋人グプタ。
 わしは2人を結婚させ、店を任せようと思ったのに……。
 あんたらは強そうじゃな。どうかタニアを助け……」
グプタ
「僕が行きます!
 見ず知らずの旅の人に頼むなんて……。
 待っててください。きっとタニアを助け出してきます。」

そう言うと、グプタは止めるのも聞かずに去っていった。

大変な目にあっている恋人達を放ってはおけない!
祥子たちはひとまず宿に泊まってMPを回復。
いつか行ったバハラタの東にある洞窟が怪しいとふみ、
一行は洞窟を目指した。

そして、程なく洞窟へ。
すでに胡椒を探して歩き尽くしていたので、順路はわかる。
洞窟に入った後は敵と遭遇することなく、
以前追い返された地下2階の部屋までやってきた。

男たち
「なんだ、おめえらは?
 ひょっとして、俺たちの仲間になりてえのか?」

祐巳は祥子が怖い顔になったのを見とがめ、
祥子の怒りが頂点に達する前に「いいえ」と答える。

男たち
「じゃ、通すわけにはいかねえな……やっちまえ!」

なんと、男たちは木人形狩り部隊カンダタこぶんだった。
祥子たちはカンダタこぶんとの戦闘に突入する!

☆VSカンダタこぶん
敵はカンダタこぶん×4。
4匹で1グループだ。

1ターン目。
由乃はベギラマ、志摩子は裁きの杖で敵全体を攻撃。
カンダタこぶんは由乃を攻撃。
祥子はギラで敵全体を攻撃。
祐巳は言うことを聞かず、自分の身だけを守っている。
カンダタこぶんはルカナンを唱えたが、誰にも効かなかった!
残るカンダタこぶんはそれぞれ祥子と志摩子を攻撃。

2ターン目。
祥子はギラ、由乃はベギラマで全体にダメージ。
カンダタこぶんをやっつけた!

念のため、志摩子のホイミで全員の傷を回復。
子分達がいた部屋を南に抜けて牢屋を発見。
2つある牢屋には、それぞれ1人ずつが捕らわれていた。
牢の前を通ると、タニアとグプタが勝手に話し掛けてきた。
グプタの指示どおりにレバーを動かして牢を開けると、
タニアとグプタの牢の扉が開いて、2人が中から出てきた。

タニア
「ありがとう、勇者さん!」

2人は手を取り合って帰っていった。
祥子たちも後を追う。
しかし、2人は帰ってきたカンダタに行く手を阻まれていた!

カンダタ
「うん? なんだ、こんな奴をさらってきた覚えは……それと便座カバー。
 うぬぬ! 誰かと思えばまたうぬらかっ! それと便座カバー。
 しつこい奴らめ。それと便座カバー。
 だが、今度は負けはせんぞっ!……それと便座カバー。
 俺は天才だー! ……それと便座カバー。」
由乃
「だから、そのネタ鍵っ子にしかわからないってば!!」

ともあれ、カンダタとの戦闘に突入した!

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