第1話・果てしなく辛い、この条件の下で…。

勇者 ロト (注:ムネキュンではない) が竜王を倒してから100年。
世界は平和だった。
勇者ロトは3つの国を作り、その三国はロトの子孫達が代々治めていた。
三国とはローレシア・サマルトリア・ムーンブルクである。

そのムーンブルクに、突如モンスターが攻め込んできた。
モンスターを率いるのは、邪悪な神の復活をもくろむ大神官ハーゴンだった。

ほどなくムーンブルクの城は滅ぼされ、
城の兵士の1人は襲撃があったことを知らせにローレシアへと走る。
ローレシア王と王子クッキーに事の次第を伝えた兵士は、力尽きて息絶えた。


ローレシア王「王子クッキーよ。話は聞いたな?
      そなたもまた勇者ロトの血を引きし者。
      その力を試される時が来たのだ!
      悲しんでいる時間はない……。
      旅立つ覚悟ができたなら、わしについて参れっ。」

クッキーは王様についていった。

ローレシア王「さあ、クッキーよ!
       その宝箱を開けて旅の支度を整えるがよい。
       サマルトリア、ムーンブルクには同じ
       ロトの血を分けた仲間がいるはず。
       その者たちと力を合わせ、邪悪なる者を滅ぼしてまいれ!」

……えらく手回しがいいのは気のせいだろうか?
ともあれ、さっそく宝箱を開ける。
中には、銅の剣と50ゴールド が入っていた。
50Gは何の役にも立たない が、銅の剣はさっそく装備する。

さて、店で買い物をすることはできないが、情報はできるかぎり集めておきたい。
城の中にいる人々に話を聞いてみよう。

町の人「サマルトリアには若き王子、
ムーンブルクには美しい王女様がいるそうです。」

若き王子はともかく、美しい王女の方は気になるクッキーだった。
続いて情報を集める。

老人「旅の扉に入った者はたちまち遠い所に運ばれまする。
ここの扉はどこかの島に通じているそうな。」

クッキーはさっそく旅の扉に入ってみることにした。

旅の扉を抜けると、見知らぬ建物に到着。
外に出ると、そこは小さな島だった。
歩いて8歩くらいの所に町があるのだが、海にさえぎられて行くことができない。
このくらいの距離ならば根性で泳いでも良さそうなもの だが、
クッキーはカナヅチ なのか、あいにくそれはできないようだ。
仕方なく元来た旅の扉でローレシアへと戻る。

さて、ローレシアの城には宝箱がたくさんあったが、扉にさえぎられて入手できない
自分の城の扉くらい開けろ と言いたいが、
そんなことを言っても始まらないのでここはひとまず諦めることにした。

さて、町の人の話によると、西にはリリザという町があるらしい。
ひとまずそこに向かうことにした。

クッキー
レベル:1 HP:28 MP:0 攻撃力:15 守備力:8
装備:銅の剣(初期装備) 皮の鎧(初期装備)


薬草を一切持たないで冒険に出るローレシアの王子。
リリザの町を目指して西に進むが、途中でモンスターと遭遇した。

敵はスライム2匹と大ナメクジ1匹だ。
3対1とは卑怯なり!
しかし、敵は思ったほど強くはなかった。
囲まれて袋叩きにされて8ポイントのダメージを受けたものの、勝利。

さらに西に進む。
その後、攻撃力の高いアイアンアントに遭遇して、HPをかなり削られる。
大ナメクジ2匹との戦闘でレベル2にアップしたものの、
この時点で残りHPはわずか8。
ローレシアに引き返すことにした。
その後も数回敵に遭遇して瀕死の重傷を負ったものの、何とかローレシアに帰り着いた。
ここで、買い物禁止の難しさを痛感することになった
ローレシアの王子は回復魔法が使えないので、薬草なしでは相当にきついのだ。

誰か、薬草をくれ!

ともあれ、宿屋に泊まり、再びリリザを目指す。
大ナメクジに苦戦しつつもひたすら進み、ついにリリザの町が見えてきた。
そこで、敵と遭遇。
現れたのは ドラキー3匹 だった。

たかがドラキーとなめてかかったのがまずかった。
奴らは素早い上に攻撃力が高いのだ。
2ターン攻撃してドラキーを1匹葬ったものの、かなりのダメージを受けてしまった。
何とか逃げ出そうとしたが、3回連続で回りこまれ、袋叩きにされる。
クッキーはHPが0になり、死んでしまった。

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