DarkAges−朝の来ない時代−








G   M:さて、邪神の降臨から、丸1日が経過しようとしています。
      ミゴリは、灰色の竜の姿をとり、奇妙な光でゴーストを増やしながら、
      オラン王都オランに向けてゆっくりと進軍を開始します。
      降臨の影響か、空は雲ひとつない灰色のまま、一晩経っても変わりません。
      国内の一般市民も、何事かと慌て始めています。
      戦場から逃げ帰ったロベールの報告により、オラン国王は事態を把握。

      そして、ファリスの最高司祭レファルドのディビネーションなどにより
      事態を察知したオランの隣国の聖王国アノスは、ジハドの発動を覚悟。
      隣国領土内での長期戦に備えて、糧食の確保に走ります。
      それと平行して、騎士団がオランに向けて進軍。越境前提の行動です。
      対して、これを領土的野心ありとみたオランの有力貴族が反発。
      賢人王の異名を持つオラン国王カイアルタード7世は、
      全土から車輪騎士団の召集を発令。
      隙を見て、アノス国王の非公式の勅使を受け入れます。
      その後、カイアルタード7世は、国同士の会談に先駆け、
      国内をなんとか取りまとめることに忙殺されます。

      オラン魔術師ギルドの最高導師マナ=ライは、遠見の水晶球などを使い、
      ミゴリの標的をオランと断定。オラン郊外に防衛線を張る計画を視野に、
      国内の他の組織と協力して迎え撃つ準備を整えます。

      さて、アノスの法王が送り込んだ使者により、
      オラン国王との密約が交わされました。
      『司祭一名、騎士団十余名及びその従者は、王都に立ち寄らぬことを条件に、
      領内の通過が許される』ということです。

      オラン国王としては、ロドーリルの件でオランの大貴族が
      ピリピリしている現状で、どんな言い分があろうと、
      いきなり大軍勢で越境して大貴族を刺激されると困ります。
      それを避けるため、国王の地位を使ってなんとか説得するまで
      待ってもらいたいところ。しかし、いくら自国の領土とはいえ、
      正義に燃えるファリスの軍勢のシャットアウトが困難なのは明らかです。

      対して、アノスとしては、ファリスの啓示通り、
      邪悪は滅ぼさなければいけません。したがって、
      しばらく入ってこないでと言われても、はいそうですかとは言えません。
      しかし、隣国まで軍を動かすにはどのみち時間がかかりますし、戦後の
      国際関係を考えると、できるだけ相手の顔を立てた方がいいのは明らかです。
      とはいえ、ファリスの啓示がある以上、
      邪悪を見過ごすわけにはいけません。

      かくして、たまたま少数精鋭で立ち寄って、
      たまたま交戦することを黙認するという妥協が生まれるわけです。
      戦時に国王が承認した以上、他国の巡礼者が勝手に退治して、何も要求
      しなければ、オランの貴族を事後に説得することも充分可能ですし。

      というわけで、オラン領内に、ファリス神殿のトランスファーと
      魔術師ギルドのテレポートというコンボによって、
      聖騎士たちが馬や食糧付きで送り込まれました。
      聖騎士たちの指揮を執るのは司祭ベス。
      ファリスの強い加護により、復活直後なのにいつも通り動けます。

ベス   :……おお、ファリスよ……。

G   M:聖騎士たちは、法王が直々に任命したベスに従います。
      それに、復活したばかりなのに普通に動くという奇跡も体現してますし。

ベス   :正義は我らにあります!! 不浄共にファリスの鉄槌を!!!

聖騎士たち:オオオォォォォ!!!!!!

G   M:このような檄が何度も飛ばされる中、聖騎士たちは進軍します。
      法王の命令通り、普通の速度で進軍していますので、このまま進めば、
      前線のゴーストとの交戦は夕方頃になることでしょう。





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