ネコトヒメ








G   M:森の中。古びた屋敷の前で、数人のならず者たちが相談しています。
      彼らの足元には、竜牙兵の残骸が散らばっています。

戦士   :ほ、本当にこいつら倒して良かったのか?

リーダー :構わん。何かと連動させるなら、もっと高等なガーディアンが相場だ。

戦士   :そ、それもそうだな……。

魔法使い :ここに、太守の宝物庫の鍵が……。

暗黒神官 :しかし、あの鏡がこの森を開く鍵だったとは……。

盗賊   :鍵を守る鍵か。お宝はよっぽど豪華なんだろうなぁ。ぐへへ。

暗黒神官 :欲望に忠実であるのはよいことです。

魔法使い :あとは、宝物庫の鍵だけか……。

戦士   :でも、太守のゴーレムなんか、本当に俺たちだけで倒せるのか……?

魔法使い :フレッシュ、だろ?

戦士   :もし太守があの時逃げてたら、古代人が勝ってたって話もあるんだぜ。

リーダー :研究に夢中で首まで取られた馬鹿が、か?

暗黒神官 :それを間抜けと言わずして、何と言いましょう。

戦士   :そういうのは、太守の収納場の遺跡見てから言ってくれよ……。

暗黒神官 :あれが実際に蜂起していたら、大変だったでしょうけどね。

魔法使い :命令するのがいなきゃ、待機中のゴーレムなんて、雑魚モンスター以下だ。

戦士   :でも、鍵になるのは娘を真似させた奴だろ?

リーダー :設計図はこちらの手にある。壊して首だけ取ればいい。

戦士   :で、でも、み、ミスリル級の強さの設計図が見つかってるんだって!

魔法使い :お前は何を言ってるんだ?

暗黒神官 :その話は、私も聞いたことがあります。ミスリルの強さのフレッシュと。

リーダー :この設計図より強い可能性もある、か……。

魔法使い :多少強かろうと、フレッシュだろ?

盗賊   :でも、本気でやって頭殴っちゃうのはまずいよな?

戦士   :そ、そうだ! それはまずい!

暗黒神官 :少しくらいの衝撃で、鍵が壊れてしまうとも思えませんが……。

リーダー :仕方ない。時間はかかるが、こいつを使おう。

G   M:男は、袋の中から黒猫を取り出します。

黒猫   :……にゃー……。

リーダー :娘にガーディアンがついている可能性を見越して、拾ってきた。

暗黒神官 :さすがはリーダー。

戦士   :ね、猫なんかどうするんだよ!?

リーダー :生前の娘は、病弱だが、動物を見るのが好きだったそうだ。

魔法使い :なるほど。中身は太守にとっての理想の娘、ってか……。

リーダー :情が移ってから、人質にすればいい。

盗賊   :飯のにおいで呼び寄せるってわけか!

暗黒神官 :効率のいい怪物退治ですね。

戦士   :す、すげえ……。

リーダー :追っ手はここへは入れない。猫を中に放して、何日か待つぞ。





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