ELF OR HUMANS 本格的脱衣じゃん!?








前回の冒険で得た経験点は、4011点+各自の1ゾロ分でした。
サイコロを振りまくっただけに、1ゾロも多かったです。






G   M:それでは、成長申告を。

レイディア:セージ極めてもしょうがないし、ソーサラー上げるために温存よ。

フアナ  :……ソーサラーが……4→5。

トゥエリ :便利な魔法が色々と増えましたネ。私は成長見送りデスよ。

カトレア :僕もプリーストを上げたいので、温存ですねー。

ディース :俺も上がらねーな。

フィーエル:あう。ファイター、7レベル。

トゥエリ :それは凄いことになってますネ。

ディース :戦ったら、能力的には負けるな。

マリア  :ソーサラーが5レベルじゃ。

トゥエリ :相変わらず万能デスね。

レイディア:偉いわ、マリア。(なでなで)

マリア  :気安くなでるでない!






G   M:仕事待ちの間、冒険者の店。

ディース :じゃ、今日も行くぜっ!!

フアナ  :……今日は、なにするの?

レイディア:念のため言っとくけど、エロいの禁止ね。

ディース :ああ。今回は、その名もオープンダイスだ。

トゥエリ :いつもやってますけどネ。

フィーエル:あう!

ディース :そうじゃねぇ。バトルする2人が、立ってダイスを振り合うんだ。

フアナ  :……で? ←とても冷たい声

ディース :数が小さかった方が、少しだけ足を開き、それを繰り返す。

カトレア :ははは。そのうち倒れちゃいますねー。

レイディア:それ、スカートはいてる私だけやばいだろ!

マリア  :そのようなもの、いつでも見られるわ。

レイディア:奴隷、罰として、スクワット200回。

ディース :言いがかりだって!

レイディア:500回に増やされたくなかったら、今すぐやりなさい。

ディース :(上着を脱ぎながら)わかったよ。

レイディア:脱ぐのかよ!

ディース :上だけだよ。

トゥエリ :汗かきますからネ。男性なら上は脱いでいいと思いますガ。

フアナ  :……。

ディース : ←黙々とスクワット

トゥエリ :(こ、この絵はもしかすると……。)

レイディア:(ああー、嫌なこと思い出したー!)奴隷、暑苦しいからやめなさい。

ディース :くっ……わかりました。

フアナ  :……サイコロジャンケンボクシング……とかは?

トゥエリ :渋すぎますし、版権的にまずいデスよ。

レイディア:奴隷、別の案を出しなさい。10秒以内。

ディース :じゅ、じゅう……さ、サイコロ振って、出た目に応じてトーク! ←早口

レイディア:……なるほど。3人がセンス・ライ使えるしね。ルールは?

ディース :い、今から話し合って決めようぜ。 ←余裕がない

カトレア :では、僕は用事がありますので。

マリア  :やっていかぬか? きっと楽しいぞ。

レイディア:これもパーティーの連帯感のためよ。

フアナ  :……腹割って……話すの、いいかも……。

フィーエル:あう。せっぷくー。

フアナ  :……激しく……もっと、激しく……。

カトレア :すみません。急ぎますので。

G   M:カトレアは、出て行ってしまいました。

マリア  :仕方ないのう。

レイディア:つきあいの悪い奴ね。ま、客分扱いだから仕方ないか。

フィーエル:あんまり、話してくれないね。特に、昔のこと。






話し合いの末、ルールが決定されます。



■ルール



3つのダイスの目に応じて、自分の体験談を嘘偽りなく話す、というのが基本。



■メインルール



1人1つずつ、話のメインテーマを決め、順番に羊皮紙に記入する。例:恋の話
それが、話のメインダイスの目に1つずつ割り振られる。



1人1つずつ、話のサブテーマを決め、順番に羊皮紙に記入する。例:激しい
それが、話のサブダイスの目に1つずつ割り振られる。



1人1つずつ、自分の名前を、順番に羊皮紙に記入する。例:ディースの
それが、人のダイスの目に1つずつ割り振られる。



それを1つずつ振り、誰がどんな話をするかを決定する。例:ディースの激しい恋の話
話をしている最中に嘘をつくと、そのたびに1枚脱ぐ。

※早い話が、サイコロの各目に話が割り振られ、出た目に応じてトーク。



■反則及びその判断について



主な反則は、以下の4つ。宣言を待って、初めて判断される。



・話者が嘘をついた場合、1枚脱ぐ。

・テーマに反した話をした場合、1枚脱ぐ。

・話者が時間稼ぎをした場合、1枚脱ぐ。

・その他のルールに反した場合、1枚脱ぐ。



ルール違反の疑いが生じた場合の判定は多数決(挙手)による。可否同数の場合はセーフ。
嘘をついているかの疑いが生じた場合の判定は多数決(挙手)による。
可否同数の場合、本人以外の全員が参加した多数決(挙手)による。
いずれの場合も、本人は、自分が疑われている場合については挙手できず、
数にも入らない。



「ダウト」又は「異議あり」の宣言で、話が中断(両者の意味は同じ)。
宣言した者はゴールデンコインを1枚賭けた上で、どの反則か宣言する。
その後、反則の成否が判定され、宣言通りだった場合は、ゴールデンコインが戻ってくる。
宣言通りでなかった場合は、ゴールデンコインは、反則と疑われた者の所有に移る。
その他、いかなる方法をもってしても、ゴールデンコインは譲渡又は売買できない。



1つの反則について、一度に2枚以上のゴールデンコインが賭けられた場合、
反則が宣言通りだった場合は、2枚目以降の1枚ごとについて、反則者は1枚脱ぐ。
宣言通りでなかった場合は、通常通り、賭けられた全てのコインが
反則と疑われた者の所有に移る。



■服及びコインについて



各自、ゴールデンコインを5枚所持してスタート。



他人が脱いだ服は、下着を除き、有料で買い取ることができる。価格は相談による。
買い取った服の所有権は永続的に移転し、所有者はそれを着ることもできる。



手袋や靴下等、通常2つで1揃いと判断されるものは、1揃いで1枚とする。



■話の終了及び拒否について



1つの話を始める際に、砂時計をひっくり返す。砂が落ちきったら、終了。
(ルール上は、GMが判断する。)
誰かが故意に時間稼ぎをするごとに、1枚脱ぐ。



話者は、これ以上話せないと判断した時点で、ギブアップを宣言できる。
ギブアップした場合、服を4枚脱ぎ、ゴールデンコインを2枚支払う。
コインはゲームから取り除かれ、ゲーム中は二度とそのコインに関与できなくなる。
ギブアップの対価が支払われることによって、その話は強制終了される。



話者以外は、これ以上話させたくないと判断した時点で、ストップを宣言できる。
ストップさせた場合、ゴールデンコインを2枚支払う。
それらはゲームから取り除かれ、ゲーム中は二度とそれらに関与できなくなる。
ストップの対価が支払われることによって、その話は強制終了される。



■ゲームの終了について



誰が脱いでも、誰も脱がなくても、第15戦の終了によりゲーム終了。






ディース :(よっしゃ。自然に脱衣をルールに盛り込めたぜ。)

レイディア:(大丈夫。奴隷のディースが脱いだ服は、二束三文で買い取れるわ。)

マリア  :(レイディアの恥ずかしい話を仕入れる、またとない機会じゃ。)

フィーエル:(あうっ!)

トゥエリ :(どうなりますかね。)

フアナ  :(ぬるいルールなんか、わたしが熱湯にしてやるもん。)

トゥエリ :敢えて本当か際どい話をして、コインを奪う作戦もありなんデスね。

マリア  :奥が深いのう。






そして、各自が書き込んだ内容が、それぞれのダイスの目に割り振られ、発表されます。
(  )内は、書いた人。






■話のメインテーマ(青いダイス)

1.恋の話(マリア)

2.悲しい話(レイディア)

3.身の回りの話(トゥエリ)

4.エッチな話(ディース)

5.エッチの話(フアナ)

6.からだの話(フィーエル)



■話のサブテーマ(緑のダイス)

1.同性との(マリア)

2.エッチな(ディース)

3.おとなの(フィーエル)

4.エロくない(レイディア)

5.当たり障りのない(トゥエリ)

6.ドン引きされる(フアナ)



■誰が話すか(黄色いダイス)

1.レイディア

2.フアナ

3.トゥエリ

4.マリア

5.ディース

6.フィーエル






レイディア:待てやこらぁ!! お前ら、エロばっかりか!!?

ディース :え?

トゥエリ :いや、これが普通だろ、みたいな顔されても。

マリア  :気にするな。手下の多いレイディアに有利なルールじゃ。

レイディア:ルール以前に、戦場がアウェーだろ!!

トゥエリ :早めに奴隷の服を脱がして、二束三文で買い取りましょうヨ。

レイディア:そ、それもそうね。

フアナ  :……させない……。

フィーエル:あう!

ディース :(へっ。下克上ってもんを見せてやるぜ。)






■第1戦



G   M:青いダイスの出目は2。メインテーマは「悲しい話」
      緑のダイスの出目は2。サブテーマは「エッチな」
      黄色いダイスの出目は3。話す人は「トゥエリ」






・トゥエリの、エッチな悲しい話。






トゥエリ :私デスか!?

レイディア:度を超えた場合は……わかってるわよね?

トゥエリ :でも、その手の引き出しあんまりないデスよ。

ディース :あの話でいいんじゃね? あの、本交換のやつ。

トゥエリ :あれは勘弁してもらいたいんデスが。

マリア  :我にもわかるように話さぬか。

フィーエル:あう。

ディース :お前の裸なんて、誰も見たくねーよ。

レイディア:構わないわ。脱いだら、私が買い取ってあげるから。

トゥエリ :私が構いますから!






●トゥエリの、エッチな悲しい話。スタート






トゥエリ :そのですね。私の部屋にも、そういった本はあるわけでして。

ディース :何のひねりもなく、ベッドの下なんだよな。

レイディア:ふん。だから男って嫌なのよ。

フアナ  :……そして、女が好き……。

マリア  :

レイディア:違うからっ!

トゥエリ :わりとソフトな本だったんデスよ。

ディース :年上のお姉さんに罵られながら踏まれる本を、ソフトって言うんならな。

レイディア:うわ、きもっ……。

フアナ  :……。 ←汚物を見るような目

トゥエリ :……。

マリア  :……無表情を装っておるが、内心かなり嬉しいに違いないのう。

トゥエリ :それはひとまず置いといて下さいヨ。

ディース :置いとくとかじゃなくて、否定しろよ。

トゥエリ :ある日、気がつくと、その本がなくなっていたんデスよ。

フアナ  :……もてあます……。

トゥエリ :そのときは部屋の中の別の場所にあると思ってたんデスけど。

ディース :ああ。真相は、別のところにあったんだ。






トゥエリ(回想中):私が部屋を留守にしていたとき。

ディース :おーい、入るぞー? なんだ、いねーのか? 入るからなー。

トゥエリ(回想中):思えば、入り口の合言葉が、単純すぎたのかもしれません。

ディース :まずはベッドの下っと……いきなり発見。

トゥエリ(回想中):ディースさんは、勝手に私の部屋を探ったそうです。

ディース :……ほう。これ借りてくとするか。おっと、等価交換等価交換。

トゥエリ(回想中):ディースさんは、本を借りる代わりに、別の本を置いていきました。

ディース :普通に置いといたんじゃつまんねーよな。よし、サプライズだ。

トゥエリ(回想中):ディースさんは、それを、本棚の勉強の本の中に紛れ込ませたのです。

ディース :へっ、かなりグレードアップさせてやったぜ。俺って器がでかいよな。

トゥエリ(回想中):その数日後、部屋にリリーが来ました。

リリー  :トゥエリさーん、いますかー? 開けてくださーい。

トゥエリ(回想中):4階のリリーとは、同期のよしみで、よく本の貸し借りをしています。

リリー  :ありがとうございました。どれもいい本でした。

トゥエリ :リリーは、本が好きデスよね。次はどれがいいデスか?

リリー  :ここから、ここまで、貸してくれませんか?

トゥエリ :その辺の本、前に貸しませんでしたカ?

リリー  :えっ!? も、もう1回読みたいんですっ!

トゥエリ :いいデスよ。お互いがんばりましょうネ。

リリー  :は、はいっ!






トゥエリ(回想中):数日後、リリーが部屋にやってきて。

リリー  :トゥエリさん……あの本……。

トゥエリ :どうでしたカ?

リリー  :……すっ、凄かったです……。

トゥエリ :凄かったんデスか?(あの位置に、そんな高度な本ありましたっけ?)

リリー  :……あの本のこと……じっ、実際にやってみたこととか……?

トゥエリ :(本棚の空いた部分を確認しながら)この前貸した本のことデスよね?

リリー  :はい……そうです。

トゥエリ :確かに高価ではありますが、使えなかったものは手放しますからネ。

リリー  :……やってみたんですかっ!!?

トゥエリ :もちろん、実践済みデスよ。

リリー  :はうあっ!!?

トゥエリ :あの辺のなら、それほど高度なことでもないデスが。

リリー  :……こ、高度じゃないんですか!?

トゥエリ :リリーなら、1ヶ月もあればマスターできますヨ。

リリー  :いっ、1ヶ月でっ!?

トゥエリ :あの辺は入門者向けデスからね。

リリー  :にゅ、にゅうもんしゃむけですか、あれで……?

トゥエリ :当たり前デスよ。

リリー  :あ、当たり前なんですね……。

トゥエリ :そりゃ、初歩の制御法デスから。

リリー  :せっ、制御法っ!!?

トゥエリ :……もしかして、何か別の本と間違えてないデスか?

リリー  :私もそう思ったんですけど、確かにトゥエリさんに借りた本で……。

トゥエリ :(あの辺、最近触ってないデスから、高度な本が入り込む余地もないですし。)

リリー  :……じゃあ、世の中には、もっとすごいことしてる人たちも……。

トゥエリ :そりゃそうデスよ。

リリー  :でっ、でもっ、私には、まだちょっと難しいかなー、って。

トゥエリ :わからないところがあったら、教えますヨ。今度、本持ってきてください。

リリー  :…………嬉しいですけど……それは、その……色々、見せちゃうってことで。

トゥエリ :同期なんデスから、恥ずかしがることないデスよ。

リリー  :……へ? ……同期だったら……そんな気軽にしちゃうんですか!?

トゥエリ :当たり前じゃないデスか。さっきから何照れてるんデスか?

リリー  :いやあぁぁぁっ!!!

トゥエリ(回想):リリーは叫びながら部屋から飛び出しちゃったんデス。






砂時計の砂が落ち切り、ここで時間切れです。






レイディア:いろんな意味で最低ね。

フアナ  :……以下同文……。

フィーエル:あうー。やりすぎ。

ディース :いや、黙って借りる以上、等価交換じゃ悪いと思ってよ。

トゥエリ :勝手に変なの置いてかないでくださいヨ! あの後大変だったんデスから!

ディース :そのくらい知ってるよ。

レイディア:なら反省しろよ。

ディース :お前が女の子と本の貸し借りしてるなんて、知らねーよ。

トゥエリ :報告する義務はないデスよ。

ディース :ま、不可抗力ってことで。

マリア  :どうしようもない奴じゃな。

ディース :くしし。どうしようも無い奴だってよ。

レイディア:お前のことだよ。

ディース :え?

トゥエリ :いや、そこで「え、俺なの?」みたいな顔されても。





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