さーばんとバリケード








G   M:さて、第一ホールです。

レイディア:勝負のつけ方、確認させてもらっていい?

フラメウス:6対1で、1ホールごとの勝負だ。勝負は全部で3ホール。
      誰か1人でも私に勝てば、そちらの勝ちだ。打順は任意。

G   M:フラメウスはソーサラー8レベル、セージ5レベル、ゴルファー7レベル。
      能力値オール12、ただし、知力と精神力が18。
      必要筋力以外の意味はありませんが、クラブは全て高品質です。
      なお、魔法のルールは以下の通り。






魔法を使って試合を補助することもできます。ただし、以下のような条件があります。

1.味方以外の選手に対する魔法は使えない。味方以外の選手の球やクラブにも使えない。

2.呪歌の「モラル」など、相手も巻き込んでしまうがプラスの効果しかないものは、
  同時に影響を受ける相手の許可があれば使用することができる。
  ただし、相手はこの許可を自由に取り消すことができ、
  その場合はできる限り早く使用を中断しなければならない。
  (マナーとしては、最初から使わないのが望ましい。)

3.今まさに移動している相手の球に影響を与えるような魔法は使えない。

4.自分(あるいは自分の味方)が打つ番にしか使えない。

5.相手が普通にショットをできなくなるような使い方はできない。
  (たとえば、ボールの1歩前にストーン・サーバントを新たに立てることはできない。)
  ただし、相手が球を打つ前からその状況であった場合は除く。

6.カップやグリーンを増やしたり、減らしたり、それに類する行為はできない。
  たとえ一時的なものや、見せかけであっても同じである。

7.グリーン(あるいはグリーンを含む狭い範囲)の地面に
  影響を与える魔法は使えない。

8.ボールを直接移動させる魔法は使えない。

9.使い魔の類を使ってボールを直接移動させることはできない。

10.ゴーレムの類を使ってボールを直接移動させることはできない。






レイディア:魔法は使えそうで使えないわね。

フアナ  :……使えそうなのは、サーバント系。(にやり)






第一ホールは、グリーン前に壁がある短いコース。






レイディア:まず私が行くわ。ストーンサーバント。(ころころ)成功ね。
      カップの前に配置して、相手のホールインワンを妨害するわ。
      このまま前進しなさい……そこで止まりなさい。座るのよ。

ディース :ホールインワンは狙わねーのか?

レイディア:正面からやって勝てるわけないでしょう? もろとも塞ぐのよ。

トゥエリ :確かに、全体を塞がない限り、穴の数は減りませんよネ。

ディース :なら、相手の番でよくね?

トゥエリ :魔法は自分の番にしか発動できませんからネ。

フラメウス:なかなかやるな。

レイディア:奴隷はもっと頭使いなさいよ。

ディース :へいへい。俺が悪かったよーだ。

レイディア:え? 何か言った?

ディース :すいませんっした……。

レイディア:わかればいいのよ。(えっへん)






器用度も戦闘技能も低いレイディアは空振りを恐れ、
細かい狙いを諦めてボールに当てに行きます。
ちなみに、筋力が低いのでドライバーが持てません。
なお、風読みはレイディアが6ゾロで成功します。






レイディア:(ころころ)当たった。(ころころ)飛ばない。

G   M:真ん前に5マス飛び、慣性でさらに1マス転がります。

レイディア:素人には厳しいわね。次、誰?

フアナ  :……ディース、トゥエリ、フラメウスさん、わたしの順がいい。

レイディア:わかったわ。

ディース :じゃあ、俺がかっ飛ばすぜ!






一行は、風読みの失敗を恐れ、知力の高いレイディアとフアナが風を読み、
一致すればそれを信じるという作戦に出ます。今回の風読みは一致しました。






ディース :男は黙ってホールインワン狙い! ど真ん中狙ってバックスピンだ!

レイディア:ちょ、やめ……。

ディース :(ころころ)ぎりぎり成功。飛距離は
      (ころころ)出目が8、9、9、8、7、6。飛距離が合計47だ。

G   M:壁に到達して残りが28、石壁なのでクッション5で割って6。
      壁にぶつかったのでバックスピンはありません。
      クッション方向……ちょうど真っ直ぐ狙いなので、
      5〜9が出たら入りますね。(ころころ)4。
      ストーン・サーバントに当たって止まり、次で確実に入ります。

ディース :すごい飛んだな。入ったんじゃね? ←遠すぎて打球が見えない

レイディア:無茶しないのよ。 ←同じく

フアナ  :……とんちき……。 ←同じく

レイディア:次、トゥエリ。

フアナ  :……こっちは1人勝てばいい……ストーン・サーバントを……。

トゥエリ :どこに立てればいいんデスか?

フアナ  :……ディースのボールと、穴の間……。

トゥエリ :ええと、具体的には?

レイディア:走って見て来る、の他に何かあるの? この覗き魔。

トゥエリ :い、行ってきますっ!






トゥエリはサーバントを立てに行く過程で、
グリーンが緑色のスライムでできていることを発見しました。
ともあれ、サーバントを立てて帰って来ます。






トゥエリ :あれ、スライムじゃないデスか!

フラメウス:ランニング・ホールという魔法生物だ。害はない。踏めただろ?

マリア  :気の小さい奴じゃのう。レイディア、こいつはやめておけ。

レイディア:え? 何のこと?

マリア  :……眼中にないか。哀れな奴。






筋力の低いトゥエリはアイアンAで真っ直ぐ打ちます。
レイディアが風を読み間違えていたので風に押し戻されたものの、
レイディアよりは遠く飛ばします。






フラメウス:私か。変化球を打つしかないな。
      ドライバーで左前方に真っ直ぐ打ち、変化球で右に曲げよう。
      サーバントでサーバントを倒すのは無粋だしな。

G   M:(ころころ)当たり。(ころころ)飛距離が出ず、曲がりません。






結局、フラメウスの球はグリーンから距離4のラフへ。
フアナはレイディアに指示してマリアにストーン・サーバントを立てさせ、
フィーエルにもサーバントを立たせます。
ディースよりいい成績を狙わないと意味がないことから、
フアナ、マリアはホールインワン狙いで空振り。フィーエルは1ゾロで空振りします。
結局、レイディアたちは、カップの前に2枚、後ろに2枚のサーバントを固め、
フラメウスの妨害に徹します。ディースは2打目を難なく沈め、
レイディアとトゥエリは打順放棄。フラメウスの打順です。






ディース :へっへっ。俺のことはヒーローと呼んでくれ。

フラメウス:……チップイン狙いしかないか。

G   M:フラメウスは必要筋力5のアイアンCで、チップインを狙います。
      風読みは成功。オプションで、飛距離−7という数値を選択します。

フラメウス:(ころころ)当たった。(ころころ)飛距離10−7で3。

G   M:ストーンサーバントの頭に当たります。
      転がる方向によってはチップインですが、転がる方向は(ころころ)
      サーバントの手前ですね。これではカップに入りようがありません。

レイディア:やった! まず1勝ね!

フラメウス:……マリアンヌちゃんたちは強いな。

G   M:一旦フラメウスの屋敷に戻り、フラメウスのみが開ける宝箱の1つから、
      賞品を受け取ります。






名称:エルヴン・ダート
宝物鑑定の目標値:16
魔力付与者:「エルフの賢人」シグート
形状:腕輪
エルフのみが装着できます。この腕輪を装着した者から放たれた飛び道具は、
物理法則を無視して途中の障害を避けながら、標的に向かいます。
具体的には、投げ武器を含む射撃の誤射確率が0%になります。
しかし、標的は回避行動を行えるため、必ず標的に命中するわけでもありません。
仲間が接敵中又は標的の前に障害物がある場合のみ、投げ武器を含む射撃の
軌道が変わるため、攻撃力と追加ダメージに+2のボーナスがあります。
取引価格:2万8千ガメル






鑑定は18のフアナと6ゾロのマリアが成功。
当然フアナが装備することにして、次のホールへと移動します。





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