Master&Slave〜御主人様と雄奴隷〜








■第10戦

G   M:最後の王子様決定(ころころ)1=レイディア。

レイディア:よっしゃぁっ!!! 勝ったぁ!!!

トゥエリ :(既にさんざん負けてますけどね。)

ディース :ちぇっ。王子様になったの、結局ほとんど女じゃねーか。

オルフ  :今まで、女性の命令の方が酷かったように感じるのですが。

トゥエリ :言われてみればそうデスね。特にフアナ。

レイディア:お前ら、絶対許さん!!

トゥエリ :私は1回も命令してないデスってば!

フアナ  :……レイディアの恨み……最近たまってる……。

オルフ  :おっ、フアナ君はうまいこと言いますね。

G   M:レイディアが命令を書き込みます。






・AとBとCとDとEとFとGとHとIとJは、
2時間以内にそれぞれ酒を10杯注文して、全部飲む。






ディース :ちょい待て!! アルハラだろ!!

トゥエリ :この世界にそんな概念ないデスよ。

レイディア:強制はしないわ。そもそも、永久奴隷を作るゲームなんでしょ?

ディース :うぐっ……。

オルフ  :しかし、かなりの確率で自爆すると思うのですが。

レイディア:4〜5回当たっても、多分飲めるから。2日酔いは免れないけどね。

トゥエリ :そんなの、レイディアさんだけデスよ。

オルフ  :1時間10杯のペースなら、あるいは、といったところでしょうか。

マリア  :ふむ。我がレイディアの奴隷になろうと、特に不自由はせぬしのう。

ディース :あー、俺10杯でアウトかも。

レイディア:最良のペースと、どの酒がきついかは完璧に把握してるから。

トゥエリ :教えてはもらえないんデスよね?

レイディア:愚問ね。

オルフ  :この部屋、地獄絵図と化しますよ、おそらく。

レイディア:大丈夫よ。まずそうな奴はつまみ出すし。

トゥエリ :ひぃぃぃぃ。

フアナ  :……ギブアップさせる目的……最近たまってる……。

ディース :でもよ、自分が平気だからって、人にやらすのは……。

レイディア:尻文字で私を辱めた件、しばらく忘れないから。

ディース :のおぉぉぉっ!

マリア  :自業自得じゃのう。

G   M:対象決定。(ころころ)A=9でレイディア、B=2でフアナ、
      C=9でレイディア、D=6でフィーエル、E=5でディース、
      F=0で王子様の任意、G=4でオルフ、H=1でレイディア、
      I=5でディース、J=0で王子様の任意。

ディース :無理だって!!

レイディア:あ、任意は全部ディースね。

ディース :こっ、殺す気か!!!






●レイディアとフアナとレイディアとフィーエルとディースとディースとオルフと
 レイディアとディースとディースは、2時間以内にそれぞれ酒を10杯注文して、
 全部飲む。



※合計は、レイディアが30杯、フアナが10杯、トゥエリが0杯、オルフが10杯、
 ディースが40杯、フィーエルが10杯、マリアが0杯です。






ディース :……。

レイディア:当然だけど、注文した人が払うのよ。

オルフ  :はっはっはっ。10杯なら余裕ですね。

レイディア:私は、安全に飲める最終ラインってとこね。さっそく注文しよっと。

ディース :ば、バケモノ……。

トゥエリ :いや、安全とかじゃなくて、それ完全に中毒デスから。

オルフ  :はっはっはっ。安全と完全をかけているわけですね。

トゥエリ :た、たまたまデスよ。

フアナ  :……うう……後半辛いかも……最近たまってる……。

トゥエリ :辛くなるほどためる前に飲まないといけませんネ。

マリア  :くっくっくっ。エルフの体力ではきついかのう。

フアナ  :……グロッキー……最近たまってる……。

フィーエル:あう。ぼく、なんとかなる。

ディース :くそっ、諦めるわけには……。

トゥエリ :3分1杯は、無理じゃないデスか?

ディース :とりあえず、早く来そうな酒を注文するしか……。

オルフ  :ディース君、死にますよ。

レイディア:今まで見てきたディースの飲みっぷりから考えると、確実に死ぬわね。

ディース :……俺に、やらずに引けっていうのかよ……。

オルフ  :無理とわかって突っ込むのは、勇気ではありませんよ。

レイディア:私ですら時間的に厳しい量だから。失敗した上に、かっこ悪いことになるわ。

ディース :……。

トゥエリ :(時間さえあれば、量的にはなんとかなるんですね……。)

レイディア:……あんたの諦めない心は、確かに伝わったから。

ディース :……くそっ! …………ギ……ギブアップだ……。

レイディア:はい、しゅーりょー。あんた私の永久奴隷ね。

ディース :……ゆ、許してくれたんじゃねーの?

レイディア:尻文字の件、忘れないって言ったわよね。(にっこり)

トゥエリ :最低な人がいますネ。

レイディア:トゥエリも10杯くらいは手伝いなさいよ。味わって飲みたいし。

トゥエリ :でも、私が飲んでも意味ないデスよ。

レイディア:(飲みながら)いや、注文した本人が飲めなんて、一言も書いてないし。

トゥエリ :言われてみればそうデスね。

ディース :!!? き、きたねーぞ!!

レイディア:あ、変な命令されたくなかったら、奴隷は口の利き方に気をつけなさい。

ディース :……はい。気をつけます。

レイディア:今度私にセクハラしたら、永久に女装させるから。

ディース :……はい。勘弁してください。

レイディア:命令に逆らったら、ホモだって言いふらして、反論させないから。

ディース :……はい。なんなりとお言いつけください。

フアナ  :(上目遣いで)……オルフぅ、これ飲んで……最近たまってる……。

オルフ  :余計な一言のせいで、いまひとつ萌えませんね。

フアナ  :……ちっ……自縄自縛……最近たまってる……。

トゥエリ :日頃の行いには気をつけましょうヨ。

フィーエル:あう。じばくー。

オルフ  :はっはっはっ。自縛と自爆をかけているわけですね。

G   M:では、注文の酒が運ばれてきます。

レイディア:かんぱーい!!!

トゥエリ :でも、全部空けるまでは奴隷の危険があるわけデスよね。

オルフ  :いざというときはディース君にお願いすることもできますが。

レイディア:なによぅ。ディースは私の奴隷よぉ〜?

トゥエリ :レイディアさん、そんなハイペースで飲まなくても……。

レイディア:奴隷のディースはノルマ10杯ね。

ディース :……はいよろこんでー!

トゥエリ :いや、店員じゃないデスから。

レイディア:自分で飲む分は自分で払いなさいよ。

ディース :……は、はいよろこんでー!

レイディア:しみったれた飲み方してたら、全裸で学院突入させるからね。

ディース :……ガンガンいきまーす!

レイディア:ガンガン行けー!

マリア  :ぬぅ……飲めんから暇じゃ。

レイディア:マリア、だっこしてあげる。おいで。

マリア  :よさぬか。そういうことは、寝台の上でせい。

トゥエリ :あと、マリアの永久奴隷の件は、解放しますので。

マリア  :うむ。よきにはからえ。

レイディア:もっと早く解放してあげなさいよ。

トゥエリ :私の扱いって、そんなもんなんデスよね。

レイディア:日頃から奴隷みたいなもんだしね。嫌ならやめるけど?

トゥエリ :やめないでいいデス。

レイディア:変態ね。

マリア  :変態がおるのう。

トゥエリ :とほほ……。






・ディースがレイディアの永久奴隷になった!

・マリアがトゥエリの永久奴隷から解放された!






かくして、ディースがレイディアの永久奴隷になった事実と、
フアナのレイディアへの命令1つだけが残り、激闘は幕を閉じたのでした。





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