第6話・第6節・タイトル未定





G   M:すばやさが4同士なので、同点決勝。(ころころ)6対3で、ゆうすけの先攻です。
      1ターン目。

ゆうすけ :(ころころ)8か……。

リョウ  :(ころころ)6ネ。

G   M:ひとまずは、様子見のにらみ合い。
      双方とも、相手が大技狙いだということに気付きますが、
      お互い想定してたことですし、今更どうしようもありません。2ターン目。

ゆうすけ :(ころころ)7。

リョウ  :(ころころ)11アルよ!

G   M:リョウは、ゆうすけの間合いに入り、ヌンチャクを大きく振りかぶります!
      3ターン目。

ゆうすけ :(ころころ)6か。

リョウ  :(ころころ)2・1・1・2・3・4・2・3・3・4アル!
      23×2で、46点ネ!

G   M:ヌンチャクの強烈な一撃が入ります。
      出目が悪かったのが、ゆうすけにとって救いではありますが。
      4ターン目。

ゆうすけ :(ころころ)5……。

リョウ  :(ころころ)11出たヨ!

G   M:再び、リョウはヌンチャクを大きく振りかぶります。
      5ターン目。

ゆうすけ :(ころころ)6

リョウ  :(ころころ)4・5・2・6・2・5・2・3・3・2(ころころ)3!
      34×2で、68点。

G   M:HPがマイナス4点になり、ゆうすけは倒れます。
      やはり、タメ技は停止などの状態異常には弱い分、1対1だと強いんですよね。

ゆうすけ :(リナ、すまない……。)

G   M:そのまま、ゆうすけの意識は深い闇へと落ちて行きました。






G   M:気絶していたゆうすけが目覚めると、見覚えが無い天井が見えました。
      どこかの幼稚園の建物のようです。
      外は明るく、時計の針は12時前を指しています。
      どうやら、倒されたまま眠ってしまったようです。

浅丘   :起きたっすか? ゆうすけさんの真価は連携にあるんで、1人で無茶しちゃ駄目っすよ。

ゆうすけ :……俺が負けた後、どうなった?

浅丘   :今朝、クーデターが成功したっす。

ゆうすけ :本当か!? ……俺はどうなるんだ?

浅丘   :心配無用っすよ。あやめ幼稚園は、約束通りゆうすけさんに率いてもらうっす。

ゆうすけ :(確かに約束通りではある。あるんだが、こいつに約束を守るメリットはあるのか?)

浅丘   :別に、話ができすぎてることもないっすよ。はるひさんとましろさんは、ゆうすけさんに惚れてるんで。

ゆうすけ :そうか……。

浅丘   :アキラさんははるひさんだし、ケイジさんはましろさんと気が合うっすからね。
      仮にボクらがひまわり組と黒点領組の寝首をかくなら、ゆうすけさんが起きる前しかなかったっすよ。
      5対4でもアキラさんの能力があるだけきついし、ケンさんはアキラさんの強さにびびるっすからね。

ゆうすけ :あやめの古参はどうなった?

浅丘   :忠誠は見込めないんで、全員武装解除して一般園児まで格下げさせてもらったっす。
      言うこと聞いてもらうのはもう無理っすね。

ゆうすけ :残念だが、俺がどうこう言える立場じゃないからな……。

浅丘   :リナさんのためとはいえ、クーデターを黙認した時点で、ボクら共犯っすからね。

ゆうすけ :……。

浅丘   :(ボソッと)あと、ケンさんは妙なところがあるし……。

ゆうすけ :……妙なところ?

浅丘   :何か、ボクらが知らないことを知ってそうに感じるっす。思い当たる節はないっすか?

ゆうすけ :……いや、全然ないが……。

浅丘   :ボクはすぐわかるような嘘はつかないっす。くれぐれも、彼の発言には気をつけておいてください。

ゆうすけ :わかった。

浅丘   :それにしても、ましろさんほどの人を味方につけてたのは大きいっすね。
      ボクもあんなかわいい子と仲良くなりたいっすよ。どうやったんすか?

ゆうすけ :ましろが追っ手と誤解してた奴を倒したことがあるんだ。
      誤解は解けたし、それどころか、俺らが狙われてたのはあいつも知ってる筈だが……。

浅丘   :いやー、本当に羨ましいっすよ。

ゆうすけ :……で、何が望みだ?

浅丘   :軍師はボク1人でお願いするっす。もちろん、最終的な決定権はゆうすけさんにあるっす。

ゆうすけ :……ありがたい話だが、それだけか?

浅丘   :あはは。まさか。……れいめい組の指揮権と支配権を。彼女たちだけは、ボクのものっす。

ゆうすけ :それはもちろんだ。

浅丘   :他の女の子は、全てゆうすけさんに。ましろさんはかわいいんで、早めに手つけといた方がいいっすよ。

ゆうすけ :(……こいつ、やたらましろを推してるのに、ましろ目当てじゃないのか?)

浅丘   :拠点はひまわりに移しましょう。
      そこで、お風呂がついてる周辺の民家を5つもらいたいっす。

ゆうすけ :本来は俺が決めていいことじゃないが、やむを得ないだろうな。

浅丘   :以上っす。

ゆうすけ :はぁ!? 本当にそれだけでいいのか?

浅丘   :やだなあ。あんまり疑わないでほしいっすよ。

ゆうすけ :(5対3で不意打ちって楽な条件だったとはいえ、欲が無さ過ぎるぞ……。)

浅丘   :そういえば、ましろさんは、ボクのこと凄く疑ってたんすよ。

ゆうすけ :ましろが……。

浅丘   :でも、誠心誠意話したらわかってくれたっす。いい子っすよ!

ゆうすけ :そうか。

浅丘   :あんなにかわいい子が好きになるなんて、凄いと思ったんすよ!

ゆうすけ :……。

浅丘   :あはは。ボクもバカじゃないんで、疑わしいのはわかってるっすよ?

ゆうすけ :いや、そういうわけじゃ……。

浅丘   :でも、リナさんを助けるために、ボクらの能力は必要っしょ?

ゆうすけ :……そうだな。これからもよろしく頼む。

浅丘   :了解っす! さっそく、軍師としての初仕事っす。
      30分以内に、ふじ・あじさい連合に向けて進軍開始っすよ!

ゆうすけ :ああ。わかった。

浅丘   :メンバーは、ゆうすけさん、ボク、アキラさん、はるひさん、かりんでいいっすか?

ゆうすけ :問題ない。頼むぞ!

浅丘   :了解っす!


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