ある日のみどり幼稚園





G   M:みどり幼稚園領内の路上で。
      倒れている4人の園児を、3人の女の子の園児が見下ろしています。
      倒れている4人は水色、うち1人は布団に包まっていますが、
      気を失ってだらりと伸びた腕が、布団から覗いています。
      立っている3人は桃色の園児服です。

るな   :……というわけなので、助けてほしいにゃー。

れな   :ほしいにゃー。

るな&れな:(何の脈絡も無く2人でハイタッチしながら)おねがいだにゃん♪

あやか  :わたくしを そんな用事で 呼ばないで。

るな&れな:にゃー。あやにゃん、つめたいにゃー。

G   M:桃色の園児服を着ているのは、妙なテンションのそっくりな女の子2人組と、
      野菜の入った木製のカゴを背負った女の子です。
      野菜カゴには、大根、ピーマン、ネギなどが入っています。
      カゴの上部から大きく突き出したネギが目立ちますね。
      野菜カゴの子は、和歌を書くのに使うような短冊と、筆を持っています。

あやか  :わたくしも 気絶してたら 無理ですよ。

G   M:野菜カゴの子は、なぜか5・7・5のリズムで答えます。

るな&れな:ネギでもだめ?

あやか  :その通り 気絶してたら 直せない。

るな&れな:こまったにゃー。

あやか  :あなたたち 自覚ないけど 強すぎる。

るな&れな:そうだ、いいこと考えた!

あやか  :念のため 聞いておくけど やらないで。

るな   :ネギでなおすにゃ!

れな   :あやにゃんのネギで思いっきりぺちぺちたたくにゃ!

あやか  :あなたたち 助けたいんじゃ なかったの?

れな   :だってさー。

るな   :ふつうに助けても……

るな&れな:つまんないしにゃー。

るな   :あ! いいこと思いついたにゃ!

れな   :なになに? るなちゃん!?

あやか  :ああ無情 お気の毒様 かわいそう。

G   M:まるで、聞く前からろくでもない提案だとわかってたような態度です。そして……。

るな   :ネギは人間には薬になるにゃ!

れな   :おー! るなちゃん頭いいにゃ!

あやか  :あなたたち 人間でしょう 猫じゃなく。

るな   :ネギを使ったおまじないをするにゃ!

れな   :わかった! あれだよね!? せーの……

るな&れな:おしりにつっこむにゃ!

あやか  :ぶっ!!?

G   M:さすがに想定の斜め上だったらしく、五七五少女も一音節で吹き出しました。

あやか  :一応ね 言っておくけど やめたげて。

るな&れな:でも、たくさんつっこむのももったいないから、1本だけだにゃー。

あやか  :一本も もったいないの 食べれない。

るな   :だれにつっこむかというと……

れな   :もちろん……

あやか  :(男の子 脱がしたいから 言ってるの?)

るな&れな:女の子だにゃ!!

あやか  :ぶはっ!?

G   M:またしても吹き出す五七五少女。
      そして、倒れている中で唯一の女の子は、真夏の路上だというのに、
      なぜか布団にくるまっています。

れな   :ふとんめくって、パンツだけぬがすにゃ。

あやか  :なんでです なんで脱がすの 女の子!?

るな   :パンツだけぬがして、起きたらスカートからネギが生えてたらおもしろいよねー?

れな   :ねー?

あやか  :……この人ら 悪気ないのが たち悪い。

るな   :じゃ、2人でせーので……。

れな   :……スカートめくって、いっせーのでパンツ下ろすよっ!

あやか  :いつの間に 趣旨が全然 変わってる。

るな&れな:いくよっ! せーのっ!

あやか  :わたくしは 止めましたけど 止められず……。

るな&れな:………………にぎゃーーーっ!!!?


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