第8話・勝利の賛歌ぁ?


佐祐理たちは、主に武道家のかおりと綾香の活躍により、
魔法を一切使わずに神竜に勝利した!
今回の勝利は、やはり運によるところが大きい。
かおりやみちるが瀕死になることが数回あったが、
その直後の攻撃ではなぜか狙われなかった。
また、同じターンに強力な全体攻撃を2発撃ってくることは少なかったし、
HPが圧倒的に低いみちるは集中攻撃されずに済んだ。
幸運ずくめの今回の勝利。
仮に同じ戦力でもう一度挑んだとしても、
今度は35ターン以内に倒すどころか、こちらが全滅するかもしれない。
しかし、運も実力のうち。
今はこの勝利を喜ぼう。

神竜
「みごとだっ! この私を24ターンで打ち負かしてしまうとは……。」

……そんなことより、魔法を使ってないことを誉めてください。

神竜
「久しぶりに心から楽しませてもらったぞ!」

……こっちは楽しくなかったです。
震えながらコントローラー握ってました。


神竜
「いいだろう。そなたの願いを1つだけ叶えてやろう。
 さあ、願いを言うがいい。」

……とりあえず、願いを1億個に増やしてください。

……無視された。

「願いを無限に叶える能力をください。」
「願いを叶えても残る願いの回数を減らさないでください。」
「奴隷になって一生願いを叶え続けてください。」
「ドラえ●んを出してください。」


……全て無視された。
考えることはアイスホッケー部と同じか……。

なお、神竜が提示した叶えられる願いのリストは以下の通り。

1、新しいすごろくがしたい。
2、父オルテガを生き返したい。
3、エッチな本が読みたい。


……ええと、これは並列していいんでしょうか?
特に、2番と3番!


もちろん、佐祐理のお父様は生き返らせたい。
しかし、次の願いを叶えるためにも、すごろくはしたい。
一番ありえない選択をして笑いをとるためにも、エッチな本は欲しい。

……あれ? 明らかに不純な動機が混ざっている気が……。

悩んだ末、ついに叶えてもらう願いを決めた。

「ボクの…願いは……」


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