第36話・ダーマの休日


佐祐理たちが向かった先は、ダーマの神殿だった。
「まさか!」ですって? そのまさかです。

綾香は転職し、戦士から武道家になった!

……あれ? 綾香の姿が猫になってる!
まさか、バグかっ……!?


老人
「綾香の装備は、新しい職業のものに変えておいたからの。」

……ああ、ぬいぐるみでしたか。そういえば、
一応レアっぽいので袋の中に取っておいたんだった。


そして、続いてもう1人を転職させる。

かおりは転職し、戦士から武道家になった!

おそらくは世にも珍しいであろうと思われる、
戦士→武道家という転職。
実はこの転職には意味がある。
魔法使用禁止という制限下では、最強の戦闘能力を持つのは
レベルが高くなると会心の一撃を連発する武道家である。
それを把握した上で武道家を1人も入れていなかった理由はただ一つ。
それは、戦闘向きというイメージに反し、意外に体力が上がらないから。
魔法使用禁止である以上、HPが高くないと、非常にきつい。
素早く攻撃力の高い武道家であっても、
ボスとの戦いにおいてはどうしても高いHPが必要になる。
体力を上げるには種を使うか転職するしかないが、
スタミナの種も命の木の実もレアアイテムであり、
戦闘力は武道家が最強であるという前提に立つと、
他の職業を経て再び武道家に戻るのはムダ。
したがって、他の体力の高い職業から武道家になるのが
ベストであると判断し、戦士に白羽の矢が立ったのだ。
SFC版ドラクエ3に詳しいプレイヤーは、
パーティーの強さだけを追及するなら、
戦士(装備に金がかかる・装備がないと弱い・致命的に遅い)と
魔法使い(魔法を使わないと弱い・後半のボスに対しては賢者がいれば十分)
はあまり使わない。それをあえて使ったのには理由があったのだ。

かくして、体力とHPの高い武道家が誕生した。
袋の中にあったガーターベルトを装備させ、性格をセクシーギャルに。
これで、パーティーの4人全員がセクシーギャルになったことになる。
装備がないので風神の盾などを応急処置として装備させ、
一行はラーミアに乗ってギアガの大穴を目指す。

そして、ギアガの大穴に到着。
ギアガの大穴は、前に来た時より穴が広がって、
穴に落ちることができるようになっていた。
佐祐理たちは周辺を調べた後、意を決して穴に……
飛び込む前に落ちた。辺りが暗くて、どこまでが穴かわからなかったのだ。

落ちた先は、都合のいいことに闇の世界アレフガルドだった。
この世界にゾーマがいるらしい。
親切な人に船を貰い受け、波止場で小さなメダルを拾得。
佐祐理たちはアレフガルドに船出した。

上陸して東に進み、敵と遭遇することなくラダトームの町に到着。
ひとまずこの町で情報を集める。

町娘
「魔王バラモスを倒したですって?
 でもバラモスなど大魔王ゾーマの手下のひとりにすぎませんわ。」

……こいつ、人がどれだけ苦労したと……。

そして、牢屋では懐かしのカンダタを見つけた。
例の覆面はかぶっておらず、グラフィックは普通の囚人だ。

……こいつにも普通の顔があったんだ。
覆面の下は、1.知った顔、2.美形、3.女性
の3つのうちどれか(あるいはその複数)
でないといけないというお約束を破るとは……。


さて、ここアレフガルドは闇の世界だけあって、
辺りはずっと夜のままだった。
ずっと夜の世界では神父のセリフはどうなるのか気になり、
教会に行ってみる。

神父
「こんな夜更けに我が教会になんのご用じゃな?」

……そんなこと言われても、この世界はずっと夜更けだ!

そんなこんなで、一行のラダトーム探索は続く。

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