第32話・さゆりん遠征 バラモスどもの城



「そなたらのハラワタを」
「くらいつくしてくれるわっ!」
さわやかな魔王の宣告が、澱みきった室内にこだまする。
魔王様のお城に集う勇者達が、今日も天使のような無垢な笑顔で、
ダメージの高いバリアをくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、高い性能の防具。
はぐれメタルには逃げられないように、
ホロゴーストのザラキは食らわないように、
素早く行動するのがここでのたしなみ。
もちろん、ラリホーで眠りこけている間に倒されるなどといった、
はしたない魔王など存在していようはずもない。

魔王バラモス。
十数年前に出現したこの魔王は、じつは大魔王ゾーマの手下に
すぎなかったという、伝統あるドラクエ系中間管理職魔王である。
ネクロゴンド地方。
岩山の面影を未だに残しているトロルの多いこの地方で、
魔王に見守られ、HP満タンから棺桶までの一貫教育が受けられる魔物の園。
時代は移り変わり、ハードがFCから2回も改まった平成の今日でさえ、
バスタードソードを目指して勇者1人で挑み続ければ
苦労して1人で倒した勇者がリムルダールの武器屋でバスタードソードを
見つけて落胆するという仕組みが未だに残っている貴重な魔王である。



バラモス様がみてる!?

……今野緒雪先生ごめんなさい。

佐祐理たちは再びバラモスの城へ。
魔王バラモスの部屋で彼の前をうろうろしながら、
敵を倒しまくってレベルを上げる。

佐祐理の刃の鎧のカウンターなどではぐれメタルを倒し、
綾香とかおりはレベル37に上がった。
ライオンヘッドを倒し、佐祐理はレベル38に上がった。
佐祐理はベホマズンを覚えた。……戦闘中に使えたらなぁ。
ホロゴーストとの戦いで、みちるはすごろくけんを盗んでいた!
別のホロゴーストたちを倒し、みちるはレベル38に上がった。
刃の鎧のカウンターではぐれメタルたちを倒し、
綾香とかおりはレベル38に上がった。
この戦いで、みちるはホロゴーストからすごろくけんを盗んでいた!
綾香の体力が最高値の255になったので、
力の指輪を装備させ、綾香の性格がちからじまんに変わった。
ホロゴーストとの戦いで、みちるはすごろくけんを盗んでいた!
その後、ホロゴースト3匹と一緒に現れたはぐれメタル3匹との戦闘中、
はぐれメタルを深追いしたばかりに、ザラキを受けたみちるが死んでしまった!
しかし、みちるを失いつつもはぐれメタルをしとめ、
佐祐理はレベル39に上がった。
移動中に世界樹の葉を使うのはもったいない。
死者が出た以上、ここはおとなしく撤退することに。
……気分は序盤のダンジョンである。

アリアハンに戻ってきた一行は、
アイテムを買い込み、宿に泊まって態勢を整える。
そして、もう通い飽きたバラモスの城へ。
敵とはわずかに1回遭遇しただけ、バリア以外はノーダメージで
バラモスの目前に到着。薬草を13個使い、全員のHPを全快。
ちなみに、現在のレベルは前列の者から順に以下の通り。
かおり(戦士)レベル:38、HP:522、攻:256、守:112
綾香 (戦士)レベル:38、HP:512、攻:259、守:111
みちる(盗賊)レベル:38、HP:300、攻:165、守:224
佐祐理(勇者)レベル:39、HP:305、攻:242、守:203
かおり、綾香、佐祐理は魔法の鎧を装備し、魔法のダメージを軽減。
(本当はみちるも装備したいが、盗賊は魔法の鎧を装備できない。)
かおり、綾香、佐祐理はドラゴンシールドを装備し、炎のダメージを軽減。
みちるは炎のダメージは覚悟の上、より回数の多い魔法攻撃に備えるため、
魔法の盾を装備し、魔法のダメージを軽減。
武器は、戦士2人がドラゴンキラー、みちるはドラゴンテイル、
佐祐理は稲妻の剣を装備している。
魔人の斧は使っているうちにあまり使えないことが判明したので、使わない。
世界樹の葉は素早いみちると佐祐理が1個ずつ持つ。
佐祐理たちは今度こそ奴を倒すべく、バラモスに挑む!

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