第31話・勇者一行は二度死ぬ


激闘の末、佐祐理たちはまたしても魔王バラモスに敗れた。
魔法なしで攻略……今更ながら、ちょっと無茶という気がしてきた。

しかし、レベル33〜34のパーティーでも勝てないとは……。
仮に勇者+武道家3人のパーティーならこのレベルでも
勝てるかもしれないが、武道家は体力が少ないので後で絶対困るのだ。
なお、現在のこのパーティーのネックは、
戦士の遅さと守備力の低さ、盗賊の攻撃力の弱さだ。
仮に仲間が全員素早ければ、バラモスをどうしても眠らせたいターンには
3人で眠らせにかかることもできるし、
1人が倒れても素早い2人を眠らせる役にすることもできる。

そして、今のパーティーでの盗賊の攻撃力の弱さは、
細かいところでかなり響いている。
バラモスが最初から眠っているターンや眠らせることを
放棄したターンには、盗賊も一緒に攻撃することになるのだが、
その際の攻撃力が勇者や戦士とはやはり比べ物にならない。
ダメージに50もの開きが出ることもあるのだ。

だが、戦士や盗賊のこれらの弱点は、キャラを作る時に織り込み済み。
勇者+武道家3人にしなかったのには、それなりの理由があったりするのだが、
それについては別の機会に語られることがあるかもしれない。

あと、細かいことだが、先ほどの戦いでは
バラモスがイオナズンを連発してくる場面があった。
通常ならばバラモスの行動パターンは決まっていて、
イオナズンを連発することはないはずなのだが……。
もしかすると、こちらが死亡2人瀕死2人だったので、
トドメを刺しにきていたのかもしれないが、真相は謎である。

さて、佐祐理は 3340Gの蘇生費用 を払い、仲間を蘇生させる。
通常このレベルのパーティーならば、僧侶か勇者が少なくともザオラルを覚えているので、
全滅後の立て直しだけでこんな大金は取られないのだが……。

しかし、落ち込んでもいられない。気を取り直して薬草を補充し、
今度はレベル上げのため、バラモスの城へと向かった。
そして、バラモスの城でひたすらレベル上げ。
エビルマージの落とした宝箱から、世界樹の葉を手に入れた!
……これで、バラモス攻略がかなり有利になるっ!
スノードラゴンを倒し、綾香とかおりはレベル34に上がった。
ホロゴーストとの戦いで、みちるはすごろくけんを盗んでいた!
佐祐理の奇跡の2ターン連続会心の一撃ではぐれメタル2匹を倒し、
みちるはレベル35に上がった。
同時に、佐祐理はレベル35に上がった。佐祐理はザオラルを覚えた。
……それにしても、武道家以外が2ターン連続で会心の一撃を出すのは、
ドラクエ3プレイ暦が長い自分でも、さすがに初めて見たような気がする。
武道家以外の会心の一撃が出る確率は、多分、100分の1より
ちょっと高いくらいらしいと思っていただけに、これは……。


エビルマージを倒し、綾香とかおりはレベル35に上がった。
かおりの体力は最高値の255に!
うごくせきぞうを倒し、佐祐理はレベル36に上がった。
エビルマージたちを倒し、みちるはレベル36に上がった。
スノードラゴンとの戦いで、みちるは命の木の実を盗んでいた!
さて、レベル上げの途中で エビルマージ4匹の不意打ちを食らい、
1回の戦闘で薬草を19個使うハメになった
せいなどもあって、
99個あった薬草がなくなってしまった。
屋根のない場所に出てキメラの翼でアリアハンへ飛び、
貯金して薬草を補充するなどいつもの動作を繰り返し、再びバラモスの城へ。
ここまで何度もラーミアに乗ってここに来ていると、
キメラの翼でバラモスの城に飛べるようにしてほしいと切実に思う。


一行は再びレベル上げを続ける。
なお、体力が最大値になったかおりには豪傑の腕輪を装備させ、
攻撃力がアップするとともに性格がごうけつになっている。

うごくせきぞうを倒し、綾香とかおりはレベル36に上がった。
エビルマージたちを倒し、佐祐理はレベル37に上がった。
じごくのきしたちを倒し、みちるはレベル37に上がった。

そして、薬草が尽きたのでアリアハンに帰還。
なお、今回のレベル上げで倒したはぐれメタルはわずかに1匹。
それ以外は、全てはぐれメタルを狙っている間に
他の敵にダメージを受けまくった挙句逃げられるという、
かなりストレスがたまる形での当て逃げとなっている。
そもそも、はぐれメタルが他の敵と一緒にしか出ないのがいただけない。
メダパニが使えない上に誘惑の剣も持っていないので、
一緒に出た敵はジャマにしかならないのだ。
武道家がいないので会心の一撃も期待薄だし……。

佐祐理たちのレベル上げは続く……。

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