第8話・ああっ女王さまっ


一行は金の冠を盗んだ犯人であるカンダタを倒した。

カンダタ
「まいった! 金の冠を返すから、許してくれよ! な! な!」
佐祐理
「あははーっ、いいですよ。」

カンダタはあっさり許されてしまった。

カンダタが置いていった金の冠は、防具としての性能もかなりのものだった。
さすがに鉄兜よりは弱いが、鉄兜を装備できない盗賊のみちるには嬉しい。
金の冠はしばらく無断でレンタルさせてもらうことにして、
一行はキメラの翼でイシスへ飛んだ。

イシスで佐祐理に鉄の盾を買う。
これで、防具は普通に変える物の中では現段階で最高になった。
一行は宿に泊まり、ピラミッドへと向かう。

ピラミッドは敵との遭遇率は案外低いが、そのかわり敵が強い。
ミイラおとこの攻撃力など、この装備でもかなりきつい。
ダメージを受けてもホイミすらないことが、
そのきつさに拍車をかけているように思われる。

薬草を頼りに、めげずに進んでいく。
2階の細い通路をたどって1階へ戻り、宝箱から小さなメダルを手に入れた。
ミイラおとことの戦いで、みちるはすごろくけんを盗んでいた!
3階ではイシスで子供の歌っていた歌の通りに 「ポチッとな」 とボタンを押し、
開いた扉の奥の宝箱から魔法の鍵を手に入れた!
ラリホーを唱えて眠らせてきただいおうガマを倒し、
佐祐理はレベル11に上がった。佐祐理はギラを覚えた。
4階のミイラおとこが出てくる宝箱を全て開ける途中、
綾香とかおりはレベル13に上がった。
宝箱から手に入れたマジカルスカートは佐祐理が装備。
別の宝箱から小さなメダルも手に入れた。
5階で派手な服、頂上で小さなメダルを手に入れ、ピラミッドを後にする。

一行は夜になるまでイシスの外をうろつく。
途中、ひとくいがを倒したみちるはレベル14に上がった。
他にも、出現したじごくのハサミにスクルトを唱えられるなどして
いきなり大ピンチに陥った。
こちらのレベルが低いのでおそらく逃げられない。
魔法がないこの状況で、こいつを倒さなければいけない。
そればかりか、武道家がいないので会心の一撃も見込めない!

佐祐理たちはダメージを受けつつも、10ターン以上にわたる激闘の末に、
みちるの隠し持っていた毒針で急所を突いて倒す。
そして、夜になったのでイシスへと入った。

城下町ですごろく券を回収してから、イシスの城へ。
魔法の鍵で宝物庫の扉を開け、小さなメダルなどを手に入れた。
そして、女王様の寝室へ忍び込む。
寝室には女王様と、5人の侍女(踊り子姿)がいた。
女王様と、侍女のうちの1人は起きている。

侍女
「何用かは知りませぬが、お引き取りくださいませ。
 あらぬ噂がたちますわ。」

……あのー。当方4名とも女性なんですけどー。

女王
「人目を忍んで私に会いに来てくれたこと、嬉しく思いますわ。」
 
……だから、人目を忍ぶも何も、4名とも女性なんですけどー。

女王
「何もしてあげられませんが、
 あなたにささやかな贈り物を差し上げましょう。
 わたしのベッドの周りを調べてごらんなさい。」

佐祐理たちは女王様の指示通りベッドの周りを探すが、
なかなか見つからない。
暗闇の中、ベッドの周りでひざまずいてごそごそやってる女4人。
ベッドの上に立って、それを見下ろす女王様。
……第三者が見たら、かなりシュールな光景だろう。


そして、ようやく見つけたアイテムは、 祈りの指輪 だった。
使うとMPを回復できる重要アイテムだが、
魔法を使えない自分達には全く必要がない。
本来貴重なアイテムなので、売るのもなんとなくもったいない。
したがって、使い道は一切ない。


一行はひとまずイシスを後にした。

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