第1話・ナイトメアー・ビフォア・プロローグ


そして、制限プレイが始まった。

始まりは夢の中。
勇者・佐祐理(さゆり)は不思議な声に導かれる……。

※キャラの名前は他のゲームの登場人物からお借りしてます。
 人物像は、元のキャラとは必ずしも一致しないかもです。

正体不明の声
「佐祐理……佐祐理……。
 私の声が聞こえますね……。
 私は全てを司る者。
 あなたはやがて真の勇者 として
 私の前に現れることでしょう……。」

わたしこそ しんの ゆうしゃだ!!

ざんねん!!
わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!


そんな冗談を交えつつも、
全てを司る者とやらの質問に答えていく。

もちろん、本当に全てを司る者なんだったら質問しないでも
わかる筈だ、と突っ込むなどといった、
はしたないプレイヤーなど存在していよう筈もない。


そして、全ての質問に答え終わった。

全てを司る者
「佐祐理、あなたはエッチですね。
 私にはわかります。
 多分、今、あなたはいきなりエッチと言われて
 顔を赤らめたことでしょう。
 それは自分でもうすうすエッチであることに
 気がついているからなのです。
 あなたは隠していますが、人一倍男の子が好きなはずです。」

……いや、それは絶対ないから。(苦笑)

全てを司る者
「ぼんやりしている時、ふと気が付くと好きな人のことを
 考えてしまっていた。ノートの隅のほうに、
 ふと気が付くと、好きな人の名前を書いてしまっていた。
 そして気が付くとニヤニヤしてしまう。
 そんなことが多いはずです。」

……それはエッチとかじゃなくて
ただの変なひとですから!


全てを司る者
「自分はもしかしてエッチなのかな?
 あなたは時々そう思いますが、はっきりと言いましょう。
 あなたは、エッチです。
 それも、かなり、です。
 でも、心配はいりません。それは、
 それほどあなたが健康だということなのですから。
 ……と、これがあなたの性格です。」

……フォローになってない。

そして、夜が明けた。
勇者オルテガの娘である佐祐理は、
16歳の誕生日を迎えた日にアリアハンの王様の元へ。
ちなみに、勇者オルテガは魔王バラモスを倒すため
一人で旅をする途中、火山の火口に落ちて帰らぬ人になったという。

……誰かその現場を見たんだろうか?

ともあれ、50Gと仲間の装備をくれた王様に
バラモス退治を命じられた佐祐理は、
仲間を集めるためにルイーダの酒場に向かうことにした。

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