第31話・光



さあ、残るはゾーマだけだ。
まずは、残っている命の木の実と不思議な木の実を使ってしまおう。
命の木の実は僧侶2人でHPが均等になるように、
不思議な木の実は充メインで使う。
一行は、薬草と祈りの指輪でHPとMPを全快する。
祈りの指輪が3個崩れ去ったが、戦闘中に使う分は充分残る。
そして、ゾーマ用に装備を整える。
守備力の低い織絵には、呪われるのを覚悟で石のかつらを装備させた。
性格が頑固者になってしまうのでレベルアップ時には不利だが、
最後の戦いにはそんなの関係ねぇ! そんなの関係ねぇ!
賢者の石は、HPの多い充に持たせ、素早さを上げるために、
薫子の星降る腕輪を充に渡す。薫子には、石のかつらを装備させた。
長期戦に備え、全員に祈りの指輪を2個持たせ、
忘れないよう一太郎に、袋にずっとしまっていた光の玉を持たせる。
最後に、薫子と織絵の順列を変更した。

なお、装備は以下の通りである。
一太郎(勇) LV:24 HP:204 MP: 96 攻撃:284 守備:220
  充(魔) LV:24 HP:178 MP:137 攻撃: 27 守備:222
 織絵(僧) LV:20 HP:129 MP:129 攻撃: 40 守備:194
 薫子(僧) LV:20 HP:130 MP:132 攻撃: 40 守備:186

意を決して、ゾーマに話しかける。

ゾーマ
「いちたろよ! なにゆえもがき生きるのか?」

もちろん、現実世界で死にたくないからです。

ゾーマ
「滅びこそ我がよろこび。死にゆく者こそ美しい。
 さあ、我が腕の中で息絶えるがよい!」

ここで死ぬと、現実世界では、見知らぬサドのおっさんの
腕の中で息絶えることになりそうだ。
そんなの絶対に嫌なので、勝つしかない!

☆VSゾーマ

1ターン目。
ゾーマは凍える吹雪とマヒャドで、全体に大ダメージ!
充は賢者の石で全員を回復。
一太郎は光の玉を高く捧げた!
あたりにまばゆいばかりの光が広がるっ!

ゾーマ
「ほほう……。我がバリアを外す術をしっていたとはな。
 しかし無駄なこと……。
 さあ、我が腕の中でもがき苦しむがよい。」

さあ、ここからが本番だ!
織絵と薫子は身を守っている。

2ターン目。
ゾーマは凍える吹雪を吐き、全体に大ダメージ!
さらに、凍てつく波動で全ての呪文の効力を消す!
充はスクルトで全員の守備力をアップ。
薫子はルカニでゾーマの守備力を下げた!
織絵はピオリムを唱え、全員の素早さをアップ。
一太郎は攻撃して153のダメージ。

3ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。織絵と薫子は防御。
ゾーマは一太郎を攻撃し、一太郎に大ダメージ!
ゾーマは凍てつく波動を放ち、呪文の効力を無効化した!
一太郎はゾーマを攻撃し、85のダメージ。

4ターン目。
充はスクルトで全員の守備力をアップ。
薫子は賢者の杖で一太郎を回復。
織絵はピオリムを唱え、全員の素早さをアップ。
ゾーマは充を攻撃。
さらに、凍てつく波動を放ち、呪文を無効化した!
一太郎は攻撃して71のダメージ。

5ターン目。
凍てつく波動は凄く厄介なようでいて、実はそれほどでもない。
敵の攻撃がその分1回少なくなるからだ。
まあ、使ってこなければそれにこしたことはないのだが、
直後の吹雪+打撃にさえ気をつければ、そこまで絶望的なものでもない。
もちろん、MP切れの前に倒す必要はあるのだが。

6ターン目。
充はスクルトで全員の守備力をアップ。
ゾーマは凍てつく波動を放ち、補助呪文の効力を無効化した!
さらに、ゾーマは凍てつく波動を放つ! もちろん無意味。
先生、ここにアホの子がいます!
薫子は賢者の杖で充を回復。
織絵はピオリムを唱え、全員の素早さをアップ。
一太郎は攻撃して107のダメージ。

7ターン目。
充はスクルトで全員の守備力をアップ。
薫子はルカニを唱え、ゾーマの守備力を下げた!
織絵は防御。
一太郎は攻撃して123のダメージ。
ゾーマは凍える吹雪を吐いて全体にダメージ!
さらに、一太郎を攻撃し、一太郎に大ダメージ! 一太郎が瀕死に!

8ターン目。
星降る腕輪+ピオリムの充はゾーマより速いので、心配はいらない。
充は賢者の石で全員を回復。織絵は賢者の杖で一太郎を全快。
薫子は賢者の杖で充を全快。
ゾーマは充を攻撃し、充に大ダメージ!
さらに、マヒャドを唱えて全体にダメージ。充が瀕死に!
一太郎は攻撃して169のダメージ。

9ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。薫子は賢者の杖で充を回復。
ゾーマは凍える吹雪で全体にダメージ!
さらに、凍てつく波動を放つ!
織絵はピオリムで全員の素早さをアップ。
一太郎は攻撃して88のダメージ。

10ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。織絵と薫子は防御。
一太郎は攻撃して91のダメージ。
ゾーマは凍える吹雪を連発し、全体に大ダメージ! 充が瀕死に!
しかし、スクルトがかかっていないので、これでも打撃よりはマシなのだ。
ちょうど織絵と薫子が防御していたので、死者も出なかったし。

11ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。
一太郎は攻撃して89のダメージ。
ゾーマは凍える吹雪で全体にダメージ。
さらに、一太郎を攻撃し、一太郎に大ダメージ! 一太郎が瀕死に!
織絵は賢者の杖で一太郎を回復。薫子は賢者の杖で充を回復。

12ターン目。
敵の素早さを見誤っていた。危なかった……。
一太郎のHPが危ないので、このターンは攻撃を諦めることに。
充はスクルトで全員の守備力をアップ。
織絵は賢者の杖で自分を回復。薫子も賢者の杖で自分を回復。
一太郎は身を守っている。
ゾーマはマヒャドを唱え、全体にダメージ。
さらに織絵を攻撃し、織絵に大ダメージ! 織絵が瀕死に!

13ターン目
さっきの打撃は一太郎に来ればベストだったのだが、
生き残ったのよしとしよう。
充は賢者の石で全員を回復。織絵は防御。
薫子はルカニを唱え、ゾーマの守備力を下げた!
ゾーマは凍える吹雪を吐いて、全体にダメージ!
さらに、ゾーマは一太郎を攻撃し、大ダメージ! 一太郎が瀕死に!
一太郎は攻撃して134のダメージ。

14ターン目。
充は賢者の石で全員を回復。
一太郎は攻撃して143のダメージ。
織絵は賢者の杖で一太郎を回復。
ゾーマはマヒャドを唱え、全体にダメージ。
さらに、充を攻撃し、充に大ダメージ! 充が瀕死に!
薫子はピオリムを唱え、充以外の素早さをアップ。

15ターン目。
バイキルトを唱えたいが、ピオリム2回の僧侶では心もとないので、
ここは大事を取って賢者の石を使うことにする。
充は賢者の石で全員を回復。
薫子はピオリムで充以外の素早さをアップ。
織絵は賢者の杖で充を回復。
ゾーマは凍てつく波動を放ち、呪文の効力を無効化した!
さらに、一太郎を攻撃し、一太郎に大ダメージ!
一太郎は攻撃して109のダメージ。

この、凍てつく波動直後の打撃か、防御していないときの凍える吹雪2連発が
僧侶に来れば、ほぼ確実に死ぬ。運の要素も大きいが、
戦術でカバーできるところはカバーしていこう。
ゾーマとの戦いは続く……。

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