第11話・出発!?



ひとまず、一行は装備を整える。
勇者の澪は、デフォルトで銅の剣と旅人の服を装備していた。
まず、紬の怪力を活かすべく、棍棒は紬に。残る棍棒は唯に。
なんとなくスティックっぽいという理由で、律にはひのきの棒を渡す。
残る旅人の服は、お嬢様の紬に。

なお、澪が「はずかしい」と言って、列の先頭をかたくなに拒否したため、
紬→澪→唯→律の隊列に変更する。

つむぎ(あそびにん) レベル:1 HP:14 MP: 5 こうげき:13 しゅび: 9
みお(ゆうしゃ)   レベル:1 HP:10 MP:15 こうげき:22 しゅび:12
ゆい(あそびにん)  レベル:1 HP:10 MP: 9 こうげき:14 しゅび: 7
りつ(あそびにん)  レベル:1 HP:11 MP: 5 こうげき: 6 しゅび: 5

そして、アイテムや情報を求めて、町を歩く。




「ていうか、11話まで何やってたんだ!?」



情報を集めていると……。



武闘家
「武闘家は素早く攻撃できるし、盗賊は宝探しに便利な能力を持っている。
 そして、商人は道具などを鑑定するのが得意だが…
 遊び人は本当に役立たずで冗談みたいなヤツだ。
 もし連れてゆきたいのなら、充分に強くなってからシャレのつもりで仲間にしろ。」

「だってさ。澪は充分強いのか?」



ぼかっ! 澪は律の頭を殴り、情報収集を続ける。
そして、一行は澪の家へ。
先頭の紬は、澪の部屋のタンスを探る。
タンスの中から、力の種を見つけた!
紬は力の種を手に入れた!
なお、タンスの角に薬指をぶつけるなどという器用なイベントはなかった。




「律は床に散らばっていたしましまパンツを見つけた!
 律はしましまパンツを手に入れた!」



パンツを高々と掲げる律に、澪のネックハンギングツリーが決まる!




「パンツを渡しなさい。」

「ギ、ギブ……」

(使用済みのパンツが欲しいなんて……ハァハァ……)

(超うっとりしてるー!)



ともあれ、準備は整った。
一行は、町の外へと足を踏み出す。
第11話にして初めて。

まずは、北にあるレーベの村を目指すことに。

最初の遭遇は、スライム×3、おおがらす×3。
本来、それほど強い敵ではないのだが……。

1ターン目。
素早い澪の先制攻撃で、おおがらすの1匹を倒す。
唯はいきなり逃げ出した!
しかし、回り込まれてしまった! おいっ!
律はいきなり逃げ出した!
しかし、回り込まれてしまった! お前もかっ!
その間に、紬、澪、律が攻撃されてちまちまダメージを受ける。
特に、装備の弱い唯と律は一気に3ものダメージを受けた。それも、スライムに。
紬はおおがらすに攻撃して、ダメージを与える。

2ターン目。
紬は前のターンにダメージを与えていたおおがらすを攻撃し、倒す。
澪も残るおおがらすを倒し、残るはスライム3匹のみだ。
スライムの攻撃で澪がダメージを受けつつも、紬は2連続で回避。
唯がスライムを攻撃し、律がひのきの棒の1ダメージでトドメを刺す。
残るはスライム2匹だ。

3ターン目。
澪の攻撃で1匹、紬と唯の攻撃で残る1匹を倒し、勝利。
それぞれ7ポイントのけい○んちを獲得!
15ゴールドを手に入れた!

さて、勇者澪の残りHPは6しかない。
普通のパーティー構成なら僧侶のホイミがあるし、
普通は防具から揃えるのでここまでダメージを受けないのだが……。
そもそも、最初から有利な性格じゃないので、勇者澪の最大HPが10しかないのだ。
仕方なく、引き返して澪の家に泊まることにした。



澪の母
「お帰りなさい、澪。
 王様にはキチンと挨拶できた?」

「い、いや……」
澪の母
「そう。でも、ちゃんとした形で王様に会うのは初めてですものね。
 少しくらい上がってしまっても仕方がないのかも。
 ともかく、今日は疲れたでしょう。さあ、もうお休み」



かくして、一日が終わる。






軽音部の廃部まで、あと14日。


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