最終話・君といる未来のために



ゾーマ
「よ……。よくぞ、わしを倒した。」
ゾーマ
「だが、光ある限り、闇もまた、ある……。
 わしには見えるのだ。
 再び何者かが闇から現れよう……。
 だが、そのときはお前はもはや生きてはいまい。
 わははは…………っ。ぐふっ!」

お約束の「ぐふっ!」を忘れず、ゾーマは消滅した。

ゾーマの死によってあたりに炎が広がる。
原因不明の地割れもあいまって、城は今にも崩れ落ちようとしていた。

歩いて城を出ようとしたが、途中で地割れに飲み込まれてしまう。
しかし、なぜか勇者の盾を手に入れた洞窟の地割れから
飛び出してきてしまった。原理は不明だが、ここから外を目指す。
後ろから地割れが追ってきたが、逃げ切って洞窟の外へ。
外に出たところ、空の上のほうで何かが閉じたような音がした……。
そして、辺りに虹色の光が広がり、
闇の世界アレフガルドに太陽の光が戻ってきた。

そして、ラダトームの町に戻った一行は、まず教会へ。

神父
「おお、神様!
 このお方たちを遣わしてくれたことを感謝します!」

お祈りを済ませ、一行は町の人々(といっても女性のみだが)
の話を聞いて回る。そして、城へ入ると宴が始まった。
祥子が王様にロトの称号を授けられ……。



〜ナレーション〜

かくして、薔薇様ロトの称号を受けた祥子は、
ここアレフガルドの英雄となる。
だが、祝の宴が終わった時、
祥子の姿はどこにもなかったという。



祐巳「お姉さまぁ〜、どこに行ったんですか〜!?」
志摩子「あらあら、これが鬼隠しね。」
由乃「上の世界の令ちゃんに会えなくなったじゃないの!」
志摩子「確かに、乃梨子に会えないのは困りますね。」



由乃「もう……令ちゃんのバカ〜!!!」
祐巳「なんで黄薔薇様が……。」



……世界に平和が訪れたが、結末に納得していないメンバーが若干名。



そして、遥か遠くにいる祥子は、うっすらと涙を浮かべながらこう言った。



「祐巳、ありがとう。」



その後、こちらに向き直り、おもむろに台本を破きながら……。



「祐巳がいないと生きていけません。やり直しを要求します。」



最終回にして、ついに主演の勇者に台本を破かれてしまった!
どうなる、ドラクエ3プレイ日記!
そして、乙女たちは再び巡り会えるのか!?



ひとまず、完。


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