第54話・しあわせ回復計画


逃げたやまたのおろちを追って旅の扉に入った一行は、
ヒミコの屋敷へとワープした。

村人A
「ヒミコさまっ! 今すぐ傷のお手当てをっ!
 それにしても、ヒミコ様は一体どこで
 こんなお怪我をなさったのやら……。」
祐巳
「???」
由乃
「祐巳さん、ヒミコがおろちだったのよ!」
祐巳
「ええっ!!?」

賢者になっても相変わらずな祐巳だった。

ともあれ、一行は真犯人ヒミコに話しかけてみる。
ヒミコは声を出さず、直接頭の中に話しかけてきた……。

ヒミコ
「わらわの本当の姿を見た者はそなたたちだけじゃ。
 黙っておとなしくしている限り、
 そなたを殺しはせぬ。それでよいな?」

祥子たちは返事を保留したまま部屋の隅に行き、こそこそ話を始めた。

祐巳
「あんなこと言ってますけど、どうします?」
由乃
「先手必勝! 叩き潰す!」
祥子
「いまなら弱ってるはず。倒すなら今ね」
志摩子
「でも、あんなボロボロなのに強気なのには
 何か意味があるのではないでしょうか?」
由乃
「せっかく追い詰めたんだから、
 先手必勝でメラミ連打したら倒せる!」
志摩子
「由乃さん、メラミは効かないんじゃなくて……?」
祥子
「それに、よく考えてみたらこちらもボロボロね。
 私と志摩子はともかく、頼みの綱のヒャダルコは
 祐巳と由乃で合計7発しか撃てないわ。」
祐巳
「お姉さま、どっちにするんですか……。」
志摩子
「……こちらだけ祈りの指輪で回復して叩く、っていうのはどうでしょうか?」
祥子
「その手があったわね。じゃあ、それで行きましょう。」
祐巳
「お姉さま、あの指輪すごく高……」
由乃
「先手必勝! ヒャダルコで叩き潰す!」
祐巳
「あうう……」

そして、志摩子のべホイミとホイミで全員のHPを全快し、
祈りの指輪を使うこと12回。
最後の1回で祈りの指輪が崩れ去ったものの、まさに奇跡、
たった1個の祈りの指輪で全員のMPを回復することができた!
(祐巳「あうう……2500Gがぁ……」)

そして、一行は再びヒミコの前に。

由乃
「返事は『いいえ』よ! さあ、とっとと負けて
 その扇子を拙者に渡すでござる!」
祐巳
(由乃さん、扇子に『あっぱれ』って書く気ね……。)
ヒミコ
「ほほほ、そうかえ。ならば生きては帰さぬ!
 食い殺してくれるわ!」

かくして、再び激闘の幕が開ける……。

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