第20話・君が望む大団円

激闘の末、クッキーたちはついにシドーを倒した!

どこからともなく美しい声が聞こえる。
「破壊の神シドーは滅びました。
 これで再び平和が訪れることでしょう。
 私はいつまでもあなたたちを見守っています…。
 おお、全ての命を司る神よ!
 私のかわいい子孫たちに光あれ!
 さあ、お行きなさい。」

気が付くと、ハーゴンの神殿の側にいた。
そして、ハーゴンの神殿はみるみるうちに崩れ去っていく!

さて、ハーゴンとシドーを倒したせいか、モンスターはもう出現しないようだ。
意味もなくロンダルキアの洞窟を抜けて 、ベラヌールの町へ。

町は歓喜の声に包まれていた。
3人の功績を褒め称える老人や、先輩と呼ばせて下さいとのたまうオッサン など、
様々な人の話を聞く。
その後もいろいろな町を回り、人々の喜びの声を聞く。
全然別の人が全く同じセリフをしゃべっているのにはあえてつっこまないでおく。

その後、竜王の城へとやってきた。
最深部に行き、竜王のひ孫と再び対面する。

ひ孫「おお、クッキー! よくぞやってくれた。
   わしはとても愉快じゃぞ。
   昔のことはともかくわしたちは いい友達 になれそうじゃな。」

……なりたくない。
竜王とステディーな関係になんてなりたくないよ!

そんな思惑をよそに、竜王のひ孫はさらに続ける。

ひ孫「これからはそなたのことを クッキーちゃん と呼ぼう。
   わしのことも リュウちゃん と呼んでいいぞよ。わっはっはっはっ!」

……笑えない。ちっとも笑えないよ!

そして、クッキーたちはさらに世界を回る。
ルプガナでビスケともどもぱふぱふしてもらったりしつつ、
全ての町を回ってついにローレシアに帰り着いた。

町の人々はほとんどが王の部屋に集まっていた。
部屋にはもちろん王様もいる。
クッキーはローレシア王に話しかけた。

王「王子クッキーよ! さすが我が息子! 勇者ロトの血を引きし者!
  そなたのような息子を持ってわしはほこらしいぞ!
  まことによくやった。
  どうやら、そろそろ新しい時代が始まるときが来たようじゃな…。
  クッキー王子! 今こそお前に王位を譲ろうぞ!
   引き受けてくれるな?

さて、ここで取れる選択肢は「はい」と「いいえ」の2つ。

クッキー「いいえ」

王「 これ! わがままを言うでない!
  引き受けてくれるな?

クッキー「いいえ」

王「 これ! わがままを言うでない!
  引き受けてくれるな?

クッキー「いいえ」

※数十回繰り返し。

お前はカンダタか!?

その後、ついに根負けしたのかクッキーは「はい」と答える。

王「そうか! よく決心した。 みなの者も聞いたな!?」

……世間一般では、そういうのを決心ではなく強制と呼ぶと思う。

しかし、王は勝手に話を進める……。

王「ローレシアの新しい王の誕生じゃ!
  さあ、ビスケ王子もスフレ姫もこちらへ!
  これからも3人で力を合わせ平和を守ってくれい!」

……こうして、世界に平和が訪れた。
半強制的に王にされてしまったクッキーは何か釈然としないものを感じたが
クッキーたちの冒険はひとまずここでおしまい。

〜完〜




〜おまけ・プレイ後の感想〜
まずは、応援してくださった皆様、どうもありがとうございました!
途中、何度かくじけそうになったのになんとかがんばれたのは皆さんのおかげです。
さて、我ながらかなり無茶なプレイ制限だったと思います。
装備できるアイテムは拾ったアイテムのみになりますので、
必然的に装備(特に防具)は貧弱になり、
攻撃力の高い敵には苦戦を強いられます。
特に、序盤のマンドリル戦は悲惨そのものでした。
あと、最終ボスの打撃攻撃も相当キツかったですね。
それと、特筆すべきはサマルトリアの王子の弱さ!
光の剣などの超協力な市販アイテムを買えないせいで、
彼の弱さはそれこそ光り輝くほどでした。
ベギラマとベホイミさえなければ、迷わずベラヌールの町に置いていくところです。
なんだかんだありましたが、何とか目標を達成することができました。
これにて、ドラクエ2プレイ日記は完結です。

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